
子どもの成長を考えて、「鉄分を摂らせたい」とレバーを用意したのに、ひと口食べただけで全部残してしまった…。
ほうれん草も苦手となると、「このままで鉄分は足りるのかな?」と気になりますよね。
鉄分というとレバーやほうれん草を思い浮かべがちですが、ほかの食べ物から摂る方法もあります。
大切なのは、特定の食品を食べなかったことだけで判断せず、普段の食事全体から考えることです。
この記事では、子どもに必要な鉄分の目安や鉄分を含む食べ物、好き嫌いがある場合の取り入れ方を分かりやすく紹介します。
子どもがレバーを全部残した…鉄分は足りている?
鉄分を摂らせようとレバーを用意したのに、ほとんど食べてくれなかった。
そんな様子を見ると、「鉄分が足りなくなるのでは?」と気になりますよね。
ただし、レバーを一度食べなかっただけで、鉄分が不足しているとは判断できません。
鉄分はレバーだけに含まれている栄養素ではないからです。
普段の食事で何を食べているのか、全体を見ながら考えていきましょう。
レバーを食べなかっただけでは鉄不足とは判断できない
レバーは鉄分を含む食品のひとつです。
だからといって、子どもがレバーを残したことだけで、すぐに鉄不足へ結びつける必要はありません。
肉や魚、大豆製品など、普段の食卓に登場する食品からも鉄分は摂取できます。
また、子どもの食事は毎日同じではありません。
朝食ではあまり摂れなかった栄養素を、昼食や夕食で摂っていることもあります。
1食だけではなく、ある程度の期間で食事内容を見ることが大切です。
レバーだけで考えなくて大丈夫
鉄分を摂る方法はひとつではありません。
「レバーを食べなかった」という1回の食事だけでなく、普段食べている食品を確認してみましょう。
まずは普段の食事を振り返ってみる
鉄分が足りているか気になったら、最初に普段の食事を思い出してみましょう。
特別な献立を用意する前に、いつもの食事の中に鉄分を含む食品がないか確認します。
たとえば、肉や魚を食べる日もあれば、納豆や豆腐などを取り入れる家庭もあるでしょう。
子どもが食べられる食品は、それぞれ違います。
苦手なものを無理に増やすより、すでに食べられるものを見つける方が続けやすくなります。
| 確認したいこと | 振り返るポイント |
|---|---|
| 主菜 | 肉や魚などを食べているか |
| 大豆製品 | 納豆や豆腐などを食べられるか |
| 野菜 | ほうれん草以外に食べられる種類があるか |
| 食事の偏り | 特定の食品ばかりになっていないか |
毎日の食事を細かく計算する必要はありません。
まずは「何なら食べられるか」を見つけておくと、次の献立を考えやすくなります。
「鉄分=レバーやほうれん草」ではない
鉄分と聞いて、最初にレバーやほうれん草を思い浮かべる方も多いでしょう。
どちらも身近ですが、鉄分を含む食品はほかにもあります。
レバーの独特な風味や食感が苦手な子もいます。
ほうれん草を嫌がるからといって、その2品だけを何度も食卓へ出す必要はありません。
子どもが食べやすい食品から鉄分を取り入れる方法もあります。
「食べられるもの」から探してみる
レバーやほうれん草だけにこだわる必要はありません。
鉄分を含む食品の種類は、後ほど詳しく紹介します。
必要な鉄分量は子どもの年齢によって違う
もうひとつ確認しておきたいのが、年齢によって必要な鉄分量が異なることです。
幼児と小学生では、同じ量を目安にするわけではありません。
厚生労働省は「日本人の食事摂取基準(2025年版)」で、年齢や性別ごとに鉄分の摂取基準を示しています。
「うちの子はどのくらい必要なの?」という点については、次の章で年齢別に確認していきます。
1回の食事だけで判断しない
レバーを残した日があっても、それだけで鉄分の摂取状況は分かりません。
年齢ごとの目安と普段の食事を合わせて考えることがポイントです。
子どもは1日にどのくらい鉄分が必要?
普段の食事を振り返るとき、「そもそも何mgくらい必要なの?」という疑問も出てきます。
子どもに必要な鉄分量は、年齢によって同じではありません。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、年齢や性別ごとに鉄分の摂取基準が示されています。
まずは、子どもの年齢に近い数字を確認してみましょう。
幼児から小学生までの鉄分推奨量
1歳を過ぎると、鉄分の推奨量は年齢とともに変化します。
1〜7歳までは男女で同じですが、8〜9歳になると男女で違いが出てきます。
| 年齢 | 男児の推奨量 | 女児の推奨量 |
|---|---|---|
| 1〜2歳 | 4.0mg/日 | 4.0mg/日 |
| 3〜5歳 | 5.0mg/日 | 5.0mg/日 |
| 6〜7歳 | 6.0mg/日 | 6.0mg/日 |
| 8〜9歳 | 7.5mg/日 | 8.0mg/日 |
| 10〜11歳 | 9.5mg/日 | 9.0mg/日 |
参照:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
たとえば、3〜5歳なら男女とも1日5.0mgが推奨量です。
小学生になると数字が大きくなり、8歳以降は性別による違いも見られます。
「推奨量」は1食分ではない
表にある数字は、1回の食事で摂る量ではなく1日あたりの推奨量です。
朝・昼・夕食や間食などを含め、食事全体で考えます。
推奨量は「毎日ぴったり」を求める数字ではない
「5.0mg」と聞くと、毎日その数字まで計算したくなるかもしれません。
けれども、家庭の食事を毎回mg単位で管理するのは現実的ではないでしょう。
食べる量には日によって差があります。
昨日は肉をよく食べたのに、今日はほとんど手をつけないこともあります。
一つひとつの献立を数字だけで評価するのではなく、食生活を振り返るための目安として活用してください。
毎日の献立をmg単位で計算しなくても大丈夫
「今日は何mgだった?」と細かく計算するより、鉄分を含む食品を食卓へ取り入れられているか確認してみましょう。
食べられる食品の選択肢を増やしておくと、献立にも取り入れやすくなります。
成長すると必要な鉄分量も変わってくる
表を見ると、1〜2歳では4.0mgだった推奨量が、10〜11歳では9mg台になっています。
成長に伴って、必要とされる量が変わっていくことが分かります。
また、10〜11歳の女児では、月経の有無によって示されている基準が異なります。
月経がある場合の推奨量は12.5mg/日です。
同じ「子ども」でも、年齢や身体の状況によって目安は変わります。
年齢に合った数字を確認する
「子どもには鉄分が○mg必要」とひとまとめにはできません。
年齢や性別などによって基準が違うため、その子に合った目安を見ることが大切です。
必要量が分かったら「何を食べるか」を考える
1日の目安が分かっても、レバーを嫌がる子に毎回食べさせるのは難しいですよね。
ほうれん草が苦手なら、なおさら献立に迷うかもしれません。
鉄分を含む食品は、この2つだけではありません。
肉や魚、大豆製品など、普段の食事に取り入れやすいものもあります。

次の章では、レバーやほうれん草が苦手な子でも選びやすい食品を見ていきましょう。
レバーもほうれん草も苦手なら何を食べさせる?
レバーやほうれん草を食べないと、「鉄分を摂れるものがない」と思ってしまうかもしれません。
しかし、鉄分を含む食品はほかにもあります。
肉や魚、大豆製品など、普段の食事に取り入れやすいものも選択肢です。
まずは子どもが食べられる食品の中から探してみましょう。
鉄分には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」がある
食品に含まれる鉄は、大きく「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」に分けられます。
ヘム鉄は、肉や魚などの動物性食品に含まれています。
非ヘム鉄は、野菜や豆類などの植物性食品に多く含まれる鉄です。
この2つは、体内での吸収率に違いがあります。
一般に、ヘム鉄の方が非ヘム鉄より吸収されやすいとされています。
ただし、どちらか一方だけを選ぶ必要はありません。
普段の食事では、さまざまな食品を組み合わせて摂ることが基本です。
鉄分は大きく2種類
肉や魚などには「ヘム鉄」、野菜や豆類などには「非ヘム鉄」が含まれています。
食品によって鉄分の種類が異なることも覚えておきましょう。

肉や魚から鉄分を取り入れる
レバー以外の肉や魚にも鉄は含まれています。
普段から食べているものがあれば、無理なく取り入れやすいでしょう。
鉄分を含む代表的な動物性食品には、赤身の肉や魚、貝類などがあります。
レバーの風味が苦手でも、ほかの肉なら食べられる子もいます。
| 食品の種類 | 取り入れ方の例 |
|---|---|
| 赤身の肉 | ハンバーグ、そぼろ、炒め物など |
| 赤身の魚 | 焼き魚、そぼろ、混ぜご飯など |
| 貝類 | 汁物、炊き込みご飯など |
同じ食品でも、調理方法によって子どもの反応が変わることがあります。
かみにくい肉なら小さく切るなど、年齢に合わせた工夫も必要です。
レバーにこだわらなくていい
「鉄分を摂らせるならレバー」と決める必要はありません。
普段食べている肉や魚にも目を向けると、選べる食品が増えます。
納豆や豆腐などの大豆製品も選択肢
肉や魚をあまり食べない子なら、大豆製品にも目を向けてみましょう。
納豆や豆腐などにも鉄分が含まれています。
納豆ならそのままご飯に合わせたり、ほかの食材と混ぜたりできます。
豆腐は味噌汁や鍋など、家庭でよく作る料理にも使いやすい食品です。
子どもが普段から食べているなら、特別な鉄分メニューを用意しなくても取り入れられます。
ほうれん草以外の野菜や食品にも目を向ける
「鉄分が多い野菜=ほうれん草」という印象も強いですよね。
ほうれん草が苦手でも、それだけで野菜から鉄を摂れなくなるわけではありません。
小松菜など、鉄を含む別の野菜があります。
ほかにも豆類や海藻など、植物性の食品から摂る方法があります。
| 食品 | 食べ方の例 |
|---|---|
| 小松菜 | 汁物、炒め物、和え物 |
| 納豆 | ご飯、和え物 |
| 豆腐 | 味噌汁、鍋、豆腐ハンバーグ |
| 豆類 | 煮物、スープ、サラダ |

苦手な食品を食べさせることだけに集中すると、毎日の献立を考える側にも負担がかかります。
「これは嫌いだけど、こっちなら食べられる」という食品を探す方が現実的です。
ビタミンCを含む食品と一緒に食べる方法もある
植物性食品などに含まれる非ヘム鉄は、食べ合わせも意識してみましょう。
ビタミンCには、非ヘム鉄の吸収を高める働きがあります。
たとえば、鉄分を含む料理に野菜や果物を組み合わせる方法があります。
鉄分だけを単独で考えるより、食事全体を組み立てることがポイントです。
鉄分は「何と食べるか」もポイント
非ヘム鉄を含む食品は、ビタミンCを含む食品と組み合わせる方法があります。
毎日の献立を考えるときに、少し意識してみてください。

子どもが食べられる方法を見つけることが大切
栄養を考えると、「鉄分が多い食品を食べさせなければ」と考えがちです。
けれども、用意した料理を子どもが食べなければ、実際の摂取にはつながりません。
レバーを食べないなら肉や魚、ほうれん草が苦手なら小松菜や大豆製品など、別の食品へ目を向けてみましょう。
同じ食材でも、刻む、混ぜる、汁物にするといった調理方法があります。
子どもの年齢に合った食べ方を選ぶことも大切です。
「食べてくれること」も大事な条件
鉄分の含有量だけを見て食品を選ぶ必要はありません。
普段の食事に取り入れやすく、子どもが食べられるものから選んでみましょう。
次の章では、レバーなどを嫌がる子どもに無理に食べさせる必要があるのか、好き嫌いとの付き合い方を考えていきます。
レバーを嫌がる子どもに無理やり食べさせなくてもいい?
鉄分を摂ってほしいと思うほど、レバーを残されるともったいなく感じますよね。
「少しくらい食べさせた方がいいのかな」と考えることもあるでしょう。
しかし、苦手な食品を無理に完食させることだけが方法ではありません。
レバーを嫌がる理由を見ながら、食べ方や量を変えて試す方法もあります。
レバーのにおいや食感を苦手にする子もいる
レバーには独特の風味や食感があります。
初めて食べた子どもが、口に入れてすぐ出してしまうこともあるでしょう。
このとき、「レバーが嫌い」とすぐ決めつける必要はありません。
味そのものではなく、においや舌触りに反応した可能性もあります。
初めて見る料理や慣れていない食感に、抵抗を示す子もいます。
「食べない理由」はひとつとは限らない
味が嫌いとは限らず、におい、食感、見た目などが気になっていることもあります。
初めて残しただけなら、しばらくして別の食べ方を試す方法もあります。
最初からたくさん食べさせようとしない
鉄分が気になるからといって、最初から多くのレバーを用意する必要はありません。
食べ慣れていない食品なら、少量から試す方法があります。
いつもの料理に少し取り入れると、子どもの反応も確認しやすくなります。
食べられた場合でも、すぐに量を増やすことを目標にしなくて構いません。
「今日は少し食べられた」という経験を重ねていく考え方もできます。
| 嫌がるポイント | 試しやすい工夫 |
|---|---|
| におい | 下処理をして調理方法を変える |
| 食感 | 細かくして食べやすくする |
| 見た目 | ほかの食材と組み合わせる |
| 量が多い | 少量から試して反応を見る |
調理方法を変えると食べられることもある
同じ食品でも、料理によって味や食感は変わります。
一度残したからといって、すべてのレバー料理を嫌がるとは限りません。
細かくしてハンバーグなどに加えたり、ほかの食材と組み合わせたりする方法があります。
年齢に合わせて、かみやすい大きさや固さにすることも重要です。
混ぜれば必ず食べられるわけではない
細かくして料理に加えても、風味に気づいて嫌がる子はいます。
食べなかったときは無理に続けず、別の日に試してみるのもひとつの方法です。
食べない日があっても一食だけで考えない
昨日は食べたのに、今日はほとんど手をつけない。
子どもの食事では、このようなことも珍しくありません。
好き嫌いだけでなく、その日の食欲によって食べる量が変わることもあります。
一食ごとの結果だけを見て、鉄分が足りないと判断するのは難しいでしょう。
第2章で紹介した推奨量も、毎食同じ量の鉄分を摂るという意味ではありません。
朝食、昼食、夕食などを含め、普段の食生活を広く見ていくことが大切です。
「全部食べたか」だけを基準にしない
レバーを残した一食だけでは、普段どのくらい鉄分を摂れているかまでは分かりません。
数日間の食事を振り返ると、食べている食品の傾向をつかみやすくなります。
苦手な食品を克服することだけが目的ではない
今回の目的は、レバーを好きにさせることではありません。
子どもの食事から、必要な栄養を摂れるようにすることです。
レバーを食べられるようになれば、献立の選択肢は増えます。
それでも苦手なら、ほかの食品を組み合わせる方法があります。
「どうしても食べさせなければ」と考えすぎず、その子に合った方法を探してみてください。

ここまで食事から鉄分を摂る方法を見てきました。
では、実際に鉄分が足りているかどうかを、家庭で判断することはできるのでしょうか。
次の章では、鉄不足を自己判断するときに注意したいポイントを見ていきます。
鉄分が足りているか家庭で判断できる?
レバーやほうれん草をあまり食べないと、「本当に鉄分は足りている?」と気になりますよね。
毎日の食事を見ている保護者でも、摂取状況を正確に判断するのは簡単ではありません。
食品によって鉄分の含有量は異なり、実際に食べた量にも差があります。
家庭では一つの食品や様子だけで決めつけず、食生活全体を見ることが大切です。
食べたものだけで鉄分の状態を正確に判断するのは難しい
「今日は肉を食べたから大丈夫」と考えたくなることもあるでしょう。
反対に、野菜を残しただけで心配になる場合もあります。
実際の食事では、さまざまな食品を少しずつ口にしています。
同じ料理でも、完食する日もあれば半分ほど残す日もありますよね。
こうした毎日の変化まで含めて、鉄分の摂取量を家庭で正確に把握するのは難しいものです。
一つの食品だけで判断しない
レバーやほうれん草を食べているかどうかは、確認材料のひとつにすぎません。
肉や魚、大豆製品なども含め、普段の食事全体を振り返ってみましょう。
見た目や普段の様子だけでは分からないこともある
食事だけでなく、子どもの様子から鉄不足を判断したくなることもあります。
インターネットでは、「疲れやすい」「顔色が悪い」などの情報を目にするかもしれません。
ただし、こうした変化にはさまざまな原因が考えられます。
特定の様子があるからといって、鉄不足が原因とは限りません。
「元気に遊んでいるから十分」と反対方向に判断するのも避けたいところです。
| 気になったこと | 考え方 |
|---|---|
| レバーを食べない | ほかの食品を含めて食事全体を見る |
| 食べる量が少ない日がある | 一食ではなく普段の傾向を確認する |
| いつもと様子が違う | 鉄不足と決めつけず経過を見る |
| 気になる状態が続く | 小児科などの医療機関へ相談する |
「鉄不足チェック」だけで自己判断しない
検索すると、鉄不足に関するチェック項目が見つかることがあります。
手軽に確認できますが、その結果だけで不足していると判断することはできません。
体調や食欲などは、鉄分以外の要因でも変化します。
気になる項目が複数あっても、自己判断で原因を特定しないようにしましょう。
症状だけで鉄不足と決めつけない
子どもの体調変化には、さまざまな原因が考えられます。
気になる状態が続く場合は、インターネット上のチェックだけで判断せず、医療機関へ相談してください。
心配な状態が続くなら小児科などへ相談する
食事の偏りが大きい場合や、子どもの様子で気になることが続くなら、医療機関への相談を考えましょう。
受診時には、普段どのようなものを食べているか伝えられると状況を説明しやすくなります。
毎日の献立を細かく記録する必要はありません。
数日分の食事をメモしたり、スマートフォンで写真を撮ったりする方法もあります。
食べた量まで分かれば、相談するときの参考になるでしょう。
受診前に食事を簡単に記録しておく
朝・昼・夕食や間食を数日分記録しておくと、普段の食生活を伝えやすくなります。
文章で残すのが大変なら、食事の写真を撮っておく方法もあります。
自己判断で鉄分を多く摂らせればいいわけではない
鉄分が心配になると、「多めに摂らせた方が安心」と考えるかもしれません。
しかし、栄養素は多ければ多いほどよいわけではありません。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、鉄分について推奨量だけでなく耐容上限量も設定されています。
年齢によって基準が異なるため、必要以上の摂取を目指すものではありません。
鉄分を意識するときも、まずは年齢に合った食事を基本に考えましょう。
食事だけで摂りにくいと感じる場合には、どのような補い方があるのかを知っておくことも役立ちます。

次の章では、好き嫌いが多い子どもの鉄分補給について考えていきます。
好き嫌いが多くて鉄分を食事だけで補いにくいときは?
鉄分を含む食品が分かっても、実際に食べてくれるとは限りません。
肉を嫌がったり、野菜をほとんど残したりする子もいますよね。
毎日の食事だからこそ、鉄分だけを考えて献立を組み続けるのも大変です。
好き嫌いが多い場合は、食べられるものを基本にしながら補い方を考えてみましょう。
まずは食べられる食品の中から探してみる
第3章で紹介したように、鉄分を含む食品はレバーやほうれん草だけではありません。
子どもが普段から食べている食品にも、鉄分が含まれていることがあります。
新しい料理を次々と試す前に、いつもの食事を振り返ってみてください。
「肉なら食べる」「納豆は好き」といったものが見つかれば、そこから献立を考えられます。
食べられるものを出発点にする
苦手な食品を克服することだけが鉄分補給ではありません。
普段から食べているものを確認すると、無理なく続けられる方法を見つけやすくなります。
鉄分を加えた市販食品を取り入れる方法もある
スーパーやドラッグストアでは、鉄分を加えた食品も販売されています。
飲み物やヨーグルト、お菓子など、さまざまなタイプがあります。
普段食べているものに近ければ、子どもも取り入れやすいかもしれません。
購入するときはパッケージの栄養成分表示を確認しましょう。
「鉄分入り」と書かれていても、含まれる量は商品ごとに異なります。
| 選択肢 | 確認したいポイント |
|---|---|
| 普段の食事 | 食べられる食品から鉄分を取り入れられるか |
| 鉄分を加えた食品 | 栄養成分表示や対象年齢などを確認する |
| 栄養補助食品 | 含有量や摂取目安、原材料などを確認する |
毎日すべての栄養素を計算する必要はない
子どもの食事を用意するたびに、鉄分が何mg含まれているか計算するのは大変です。
鉄分以外にも、たんぱく質やカルシウムなど考えたい栄養素があります。
栄養成分を意識することは大切ですが、数字ばかりを追う必要はありません。
まずは食事の種類が極端に偏っていないか、食べられる食品があるかを見てみましょう。
毎食の鉄分量を計算しなくてもいい
第2章で紹介した推奨量は、食生活を考えるための目安になります。
毎回の食事をmg単位で管理するのではなく、普段の食事を振り返る材料として使いましょう。
栄養補助食品を選ぶなら「どのくらい摂れるか」を確認する
食事以外では、鉄分を含む栄養補助食品という選択肢もあります。
パウダー、グミ、タブレットなど、形状もさまざまです。
選ぶときに見ておきたいのは、「鉄分入り」という言葉だけではありません。
1回あたりの鉄分量や摂取目安、原材料なども確認しましょう。
子ども向けの商品なら、対象となる年齢や食べ方もチェックしておきたいところです。
複数の商品を使っている場合は合計量にも注意
鉄分入りの飲み物やお菓子などと栄養補助食品を併用する場合、それぞれに鉄分が含まれていることがあります。
一つの商品だけを見るのではなく、ほかに利用しているものがないか確認しておきましょう。
食事の代わりではなく補助として考える
栄養補助食品を使えば、普段の食事を考えなくてよいわけではありません。
あくまで食生活を補助するものとして考えることが基本です。
子どもによって、食べられる食品や苦手な味は違います。
グミなら食べられる子もいれば、料理や飲み物に混ぜられる方が続けやすい場合もあるでしょう。
どの方法が優れているかだけではなく、家庭で無理なく続けられるかも大切なポイントです。
多く摂ればよいわけではない
鉄分は必要な栄養素ですが、必要以上の摂取を目指すものではありません。
商品の摂取目安を確認し、複数の栄養補助食品を自己判断で重ねて使うことは避けましょう。
ここまで見てきたように、鉄分を補う方法にはいくつかの選択肢があります。
その中には、料理や飲み物に混ぜて使えるパウダータイプもあります。

次の章では、子どもの鉄分補給を考える家庭向けの商品「レピールまめ鉄」について、特徴や使い方を詳しく見ていきます。
子どもの鉄分補給に「レピールまめ鉄」という選択肢
ここまで紹介してきたように、子どもの鉄分は普段の食事から摂ることが基本です。
とはいえ、好き嫌いや食べムラがあると、毎日の献立だけで考え続けるのが難しい家庭もあるでしょう。
そんなときの栄養補助食品として販売されているのが「レピールまめ鉄」です。
子ども向けには、いつもの食事に加えやすいパウダータイプがあります。
レピールまめ鉄はどんな商品?
レピールまめ鉄は、フェリチン鉄を配合した栄養補助食品です。
パウダータイプは料理や飲み物などに混ぜて使えます。
レバーなどの特定の食品を毎回用意する方法とは違い、普段食べているものに加えられるのが特徴です。
好き嫌いがある子どもの鉄分補給を考えるときにも、選択肢のひとつになります。
| 主なポイント | レピールまめ鉄 |
|---|---|
| 鉄分 | フェリチン鉄を配合 |
| 鉄分量 | 1日の摂取目安量で10mg |
| タイプ | パウダータイプ・粒タイプ |
| パウダーの使い方 | 料理や飲み物などに混ぜて使える |
| その他の配合成分 | レピールF葉酸・アガベイヌリン |
食事に加えられるパウダータイプ
パウダータイプなら、子どもが普段食べている料理などに加えられます。
新しい食品を食べてもらう方法とは違い、いつもの食事に取り入れやすいのが特徴です。
フェリチン鉄とは?
レピールまめ鉄の大きな特徴が「フェリチン鉄」を使用していることです。
フェリチンは、鉄分を内部に蓄えることができるたんぱく質です。
レピールまめ鉄では、大豆由来のフェリチン鉄が使われています。
鉄分を補う栄養補助食品にはさまざまな種類がありますが、使用されている鉄分の種類も商品を選ぶときの確認ポイントになります。
「フェリチン鉄」が商品の特徴
レピールまめ鉄には、大豆由来のフェリチン鉄が配合されています。
購入するときは「鉄分が入っているか」だけでなく、どのような原料が使われているのかも見ておきましょう。
1日の摂取目安量で鉄分10mgを摂れる
レピールまめ鉄は、1日の摂取目安量で鉄分10mgを摂れるように作られています。
ここで気をつけたいのが、「10mgすべてを必ず追加しなければならない」という意味ではないことです。
第2章で見たように、子どもの鉄分推奨量は年齢によって異なります。
さらに、普段の食事や鉄分を加えた食品などから摂っている分もあります。
食事から摂っている鉄分も忘れずに
栄養補助食品だけを見て鉄分量を考えるのではなく、普段の食事も含めて考えましょう。
ほかの鉄分入り食品や栄養補助食品を利用している場合は、それぞれの含有量も確認してください。
パウダーなら食事に混ぜて取り入れられる
今回のように、レバーを残してしまう子どもでは「どうやって食べてもらうか」が大きな問題になります。
鉄分を含む食品を用意しても、口にしてくれなければ摂取にはつながりません。
レピールまめ鉄のパウダータイプは、料理などに混ぜて使えるようになっています。
特製スプーンも付属しており、摂取量を量りながら使えます。
新しい料理を一品増やすのではなく、普段食べているものに加えられる点は使いやすいでしょう。
毎日続けるものだからこそ、「家庭で取り入れやすいか」は重要なポイントです。
原材料や添加物が気になる場合も確認しておきたい
子どもが口にするものでは、何が使われているのか気になる方も多いでしょう。
レピールまめ鉄のパウダータイプには、オーガニック原料が使用されています。
また、無着色・無香料・保存料無配合です。
国内GMP工場で製造され、放射能検査も実施されています。
💡GMP工場とは
GMPとは、原材料の受け入れから製造、出荷まで、製品が一定の品質で作られるよう管理するための基準です。
購入前に原材料までチェック
栄養補助食品を選ぶときは、鉄分量だけを見るのではなく、原材料や添加物なども確認しておきましょう。
子どもに食物アレルギーがある場合は、原材料表示を必ず確認してください。
パウダータイプと粒タイプは同じ条件ではない
レピールまめ鉄には、パウダータイプのほかに粒タイプもあります。
ただし、両者は原材料などの条件がすべて同じではありません。
パウダータイプは全成分に米国USDA認証取得のオーガニック原料を使用するとされています。
粒タイプについては、一部が米国USDA認証取得原料です。
子ども用として検討するなら、形状だけでなく商品ごとの表示を確認しましょう。

パウダーと粒タイプを混同しない
「レピールまめ鉄ならすべて同じ原材料」というわけではありません。
この記事で子どもの鉄分補給として主に紹介しているのは、食事に混ぜて使えるパウダータイプです。
レピールまめ鉄は食事を置き換えるものではない
使いやすい商品でも、普段の食事が必要なくなるわけではありません。
レピールまめ鉄も、食生活を補うための栄養補助食品として考えましょう。
まずは肉や魚、大豆製品など、子どもが食べられるものを探してみる。
そのうえで、毎日の鉄分補給を食事だけで考えるのが難しい場合に、こうした商品を取り入れる方法があります。

こんな家庭なら選択肢に
レバーやほうれん草など苦手な食品が多く、毎日の献立だけで鉄分を意識するのが難しい。
そんなときに、普段の食事へ加えられる方法を探しているなら、レピールまめ鉄を選択肢のひとつとして確認してみてください。
※栄養補助食品は、食事の代わりになるものではありません。商品に記載された摂取目安や原材料などを確認したうえで利用してください。
子どもの鉄分についてよくある質問
子どもの鉄分を意識し始めると、食べ物や摂取量について細かな疑問も出てきます。
ここでは、毎日の食事や鉄分補給で気になりやすいポイントをまとめました。
レバーは毎日食べさせた方がいい?
鉄分を摂らせるために、レバーを毎日用意する必要はありません。
鉄分は肉や魚、大豆製品、野菜など、さまざまな食品に含まれています。
レバーには鉄分以外にも複数の栄養素が含まれます。
特定の食品に偏らず、普段の食事からいろいろなものを取り入れていきましょう。
レバーだけに頼らなくて大丈夫
鉄分を摂れる食品はレバーだけではありません。
子どもが食べられる肉や魚、大豆製品なども組み合わせてみてください。
ほうれん草を食べないと鉄分が足りなくなる?
ほうれん草を食べないことだけで、鉄分が足りないとは判断できません。
小松菜や大豆製品などにも鉄分は含まれています。
肉や魚などの動物性食品から摂ることもできます。
「ほうれん草を食べさせる」ことより、普段どのような食品を食べているかを確認してみましょう。
鉄分入りのお菓子や飲み物でも補える?
鉄分を加えたお菓子や飲み物も販売されています。
子どもが普段から口にするものなら、取り入れやすい場合もあるでしょう。
ただし、「鉄分入り」と書かれていても含有量は商品によって違います。
パッケージの栄養成分表示を見て、1回または1食あたりに含まれる量を確認してください。
「鉄分入り」だけで選ばない
同じ種類のお菓子や飲み物でも、含まれる鉄分量は異なります。
何mg摂れるのか、栄養成分表示まで見ると比較しやすくなります。
鉄分を含む食品は朝・昼・夜のいつ食べるといい?
特定の時間帯だけに鉄分を集中させる必要はありません。
朝食で摂れなければ、昼食や夕食の献立に取り入れる方法があります。
毎食「鉄分を入れなければ」と考えると、献立を作る負担も大きくなります。
一食ごとではなく、普段の食生活を広く見ていきましょう。
鉄分サプリは何歳から使える?
鉄分を含む栄養補助食品には、さまざまな商品があります。
対象年齢や摂取目安は同じではないため、商品ごとの表示を確認してください。
レピールまめ鉄の粉タイプは、公式サイトで1歳以上かつ離乳食開始後からと案内されています。
1〜3歳と4歳以上では、1日の摂取目安量も異なります。
利用する場合は、年齢に合った量を確認してから取り入れましょう。
鉄分は多めに摂らせた方がいい?
鉄分は子どもの成長に必要な栄養素ですが、多ければ多いほどよいわけではありません。
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、年齢ごとの推奨量と耐容上限量が示されています。
鉄分入りの食品や栄養補助食品をいくつも利用している場合は、それぞれに含まれる量にも目を向けましょう。
商品に示された摂取目安を超えて与えることは避けてください。
複数の商品を使うときは確認を
鉄分入りのお菓子、飲み物、栄養補助食品などを併用すると、それぞれから鉄分を摂ることになります。
一つの商品だけではなく、普段利用しているものをまとめて確認してみましょう。
子どもの鉄不足が心配なときは何科へ相談する?
食事の偏りが大きい場合や、体調について気になる状態が続いている場合は、小児科などへ相談してください。
鉄不足かどうかを家庭だけで判断することはできません。
受診するときは、最近食べているものを簡単にまとめておくと説明しやすくなります。
数日分の食事をスマートフォンで撮影しておく方法もあります。
体調の変化を鉄不足と決めつけない
子どもの体調がいつもと違う場合には、鉄不足以外にもさまざまな原因が考えられます。
栄養補助食品だけで対応しようとせず、気になる状態が続く場合は医療機関へ相談してください。
まとめ|レバーを食べなくても鉄分を摂る方法はある
子どもがレバーを全部残すと、「鉄分が足りなくなるのでは?」と気になりますよね。
ほうれん草まで苦手なら、何を食べさせればいいのか分からなくなることもあるでしょう。
しかし、鉄分を含む食品はレバーやほうれん草だけではありません。
肉や魚、大豆製品など、普段の食卓に取り入れやすいものから摂る方法もあります。
この記事のポイント
・レバーを一度残しただけでは鉄不足とは判断できない
・必要な鉄分量は子どもの年齢によって異なる
・レバーやほうれん草以外にも鉄分を含む食品はある
・苦手な食品は量や調理方法を変えて試す方法もある
・一食ではなく普段の食生活を振り返って考える
・食事だけで難しい場合は栄養補助食品という選択肢もある
・鉄不足が気になる場合は自己判断せず医療機関へ相談する
鉄分を意識するあまり、苦手なレバーを毎回食べさせる必要はありません。
まずは、その子が普段から食べられるものを確認してみてください。
好き嫌いや食べムラがあって、毎日の食事だけで鉄分を意識するのが難しい場合もあります。
そんなときは、レピールまめ鉄のように食事へ加えられる栄養補助食品も選択肢のひとつです。
大切なのは、特定の食品だけに頼らず、子どもの年齢や普段の食生活に合わせて考えることです。
レバーを残したことだけで判断せず、無理なく続けられる方法から鉄分を取り入れていきましょう。
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