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ネット詐欺から身を守る|年末年始に急増する手口・見分け方・返金方法・相談先まとめ

スマホ画面に警告アイコンが表示されている写真。詐欺通知や架空請求メッセージへの注意を促すイメージ。

年末年始は、クリスマスプレゼントやお歳暮の購入、帰省の準備などでネットを使う機会が増えます。

そんな時期に、突然「荷物をお届けできませんでした」というSMSが届いたら、どうしますか?

注文した商品がある方なら、配送状況を調べようとするかもしれません。

 

ほかにも、「還付金を受け取れます」「決済に問題が発生しました」といったメールが届くことも。

 

実在する企業や公的機関を装い、偽サイトへ誘導する詐欺には注意が欠かせません。

 

年末年始はセールや配送、各種手続きが重なるため、不審な連絡を本物だと思い込んでしまう可能性があります。

 

この記事では、年末年始に気をつけたいネット詐欺の手口を紹介します。

偽サイトや詐欺メールの見分け方から、被害に遭ったときの対処法、スマホでできる予防策まで解説。

この記事で分かること

・年末年始に注意したいネット詐欺の種類

・偽サイトや不審なメールを見分けるポイント

・お金を支払ってしまったときの対処法

・スマホの設定やセキュリティ対策

・家族と共有しておきたい注意事項

「怪しいと思ったら何をすればいいのか」を知っておけば、突然のメールやSMSにも対応しやすくなります。

年末年始の買い物や手続きを安心して進めるために、身近な詐欺の手口から見ていきましょう。

1.ネット詐欺とは?身近な手口と被害の特徴

ネット詐欺とは、インターネットを通じて相手をだまし、お金や個人情報などを奪う行為の総称です。

偽の通販サイトや詐欺メールだけでなく、SNSのメッセージ、SMS、決済アプリなども悪用されています。

 

身近なサービスを装って連絡してくるため、普段からネットを使い慣れている方でも被害に遭う可能性があります。

ネット詐欺にはどんな種類がある?

ネット詐欺には、さまざまな手口があります。

代表的なものを整理すると、次のとおりです。

種類 主な手口
偽通販サイト 商品代金を支払わせ、品物を送らない
フィッシング詐欺 偽サイトへ誘導し、IDやカード情報を盗む
返金詐欺 返金手続きを装い、送金させる
SNS型詐欺 投資や副業などを持ちかけ、お金をだまし取る
サポート詐欺 偽のウイルス警告で電話や支払いへ誘導する

詐欺の内容によっては、刑法の詐欺罪などが成立することもあります。

また、偽通販サイトのように、商品が届かないことで被害に気づくケースも少なくありません。

お金を支払ってしまっても、決済方法によっては補償や返金を受けられる可能性があります。

被害に遭ったときの対処法は、後の章で詳しく紹介します。

最近の詐欺メールや偽サイトは見分けにくい?

以前は、不自然な日本語や粗いデザインから、怪しいと気づけるメールもありました。

ところが、現在は実在する企業のロゴや画面をまねた偽サイトも見られます。

文章が自然だからといって、本物とは限りません。

 

特に注意したいのは、次のような特徴です。

  • 実在する企業や公的機関の名前を使っている
  • 公式サイトに似たデザインで作られている
  • 「期限切れ」「利用停止」などの言葉で急がせる
  • メールやSMSのリンクから手続きを求める

文章が自然でも信用しない

誤字がない、企業名が正しい、公式ロゴが表示されている。

こうした特徴だけでは、本物かどうか判断できません。

メール内のリンクを使わず、公式アプリや普段利用しているサイトから情報を調べましょう。

年末年始は、セールや配送、返金に関する連絡が増える時期です。

実際に買い物をした直後なら、偽の通知を本物だと思ってしまうことも考えられます。

ネット詐欺はどの年代でも被害に遭う?

ネット詐欺というと、高齢者を狙った犯罪を思い浮かべる方もいるでしょう。

しかし、SNSやネット通販、スマホ決済を利用する若い世代にも被害の危険があります。

年代によって利用するサービスが異なるため、接触しやすい手口にも違いが生まれます。

年代 身近な詐欺の例
10〜20代 SNSの副業勧誘、偽アルバイト、ゲーム関連の詐欺
30〜50代 偽通販サイト、配送通知、返金を装ったメッセージ
60代以上 偽サポート、金融機関のなりすまし、還付金詐欺

※上記は各年代が遭遇し得る手口の例であり、被害件数の順位を示すものではありません。

同じ詐欺でも、メールで届くこともあれば、SNSの広告や電話から始まるケースもあります。

家族で共有しておきたいこと

ネット詐欺は、年齢だけで狙われる相手が決まるわけではありません。

家族がどのようなサービスを利用しているかによって、注意したい手口も変わります。

年末年始の帰省や集まりを機会に、怪しい連絡が届いたときの対応を話し合っておくとよいでしょう。

次の章では、ネット詐欺の被害状況を公的なデータから見ていきます。

2.最新データから見るネット詐欺の被害状況

ネット詐欺は、実際にどれほどの被害を生んでいるのでしょうか。

警察庁やフィッシング対策協議会の公表資料を見ると、被害額の大きさに加え、身近な企業を装う手口が広がっていることも分かります。

ここでは、2026年10月時点で公表されているデータを紹介します。

特殊詐欺の被害額は2026年上半期で1,800億円超

警察庁が2026年7月31日に公表した資料によると、同年上半期の特殊詐欺被害は次のとおりです。

項目 2026年1〜6月
認知件数 22,031件
被害額 約1,816億円
前年同期比 件数18.3%増・被害額51.7%増

被害額は1日平均で約10億円に相当します。

なかでも目立つのが、SNSを利用した投資詐欺や、警察官になりすまして金銭を要求する手口です。

 

被害は高齢者だけではない

警察庁の資料では、2026年上半期のSNS型投資詐欺について、認知件数の約6割を20〜50代が占めています。

スマホやSNSを日常的に使う世代も、十分に注意したい犯罪です。

参照:警察庁|令和8年上半期における特殊詐欺の認知・検挙状況等

フィッシング詐欺は2026年9月だけで約9万5,000件の報告

フィッシング対策協議会によると、2026年9月に寄せられたフィッシング報告は94,661件でした。

前月から12,323件増えており、約15%の増加です。

また、同月に報告されたフィッシングサイトのURLは、重複を除いて49,032件に達しました。

 

特に注目したいのは、悪用された企業や機関の名前です。

報告が多かったブランドには、次のようなものが含まれています。

  • Amazon
  • Apple
  • セゾンカード
  • アメリカン・エキスプレス
  • 国税庁

これら上位5ブランドを装った報告が、全体の約65%を占めました。

国税庁を装うメールにも注意

税金の還付や手続きを知らせるメールでも、送信元が本物とは限りません。

実際に届いた国税庁・e-Taxを装う4通のメールについては、別記事で画像と送信元アドレスを紹介しています。

▶ 国税庁・e-Taxを装う還付金メールの実例と対処法を見る

なお、フィッシングの報告件数は、実際に金銭被害が発生した人数を示すものではありません。

参照:フィッシング対策協議会|2026年9月フィッシング報告状況

ネット通販やカード会社を装う手口にも注意

2026年9月のフィッシング報告を分野別に見ると、EC系が約47.9%、クレジット・信販系が約35.0%でした。

ネットショッピングやカード決済は、年末年始にも利用する機会が多いサービスです。

 

「注文した商品が発送されない」

「カードの利用が制限された」

こうした連絡が届いても、メールのリンクからすぐに手続きを始めないことが大切です。

報告件数と実際の被害件数は異なる

特殊詐欺の認知件数は警察が把握した犯罪の件数です。

フィッシング報告件数は、協議会に寄せられた情報を集計しています。

集計方法が違うため、両者を単純に足したり、被害の多さを直接比較したりすることはできません。

数字から分かるのは、詐欺が決して珍しい出来事ではないということです。

次の章では、年末年始にこうした手口と接触しやすくなる理由を見ていきます。

3.年末年始にネット詐欺に遭いやすくなる5つの理由

年末年始は、ネットショッピングや旅行予約、各種手続きなどが重なる時期です。

普段とは違うサービスを利用したり、急いで買い物を済ませたりする機会も増えるでしょう。

こうした生活の変化は、詐欺の仕掛けに気づきにくくなる要因にもなります。

ここでは、年末年始に特に注意したい5つの状況を紹介します。

①クリスマスや初売りでネットショッピングが増える

クリスマスプレゼントやお歳暮、お正月用品、福袋など、年末から年始にかけては買い物の機会が多くなります。

普段利用しない通販サイトで、商品を探す方もいるでしょう。

 

そんなときに目に入りやすいのが、次のような言葉です。

  • 期間限定セール
  • 本日限りの特別価格
  • 在庫残りわずか
  • 初売り最大90%OFF

もちろん、こうした表示がすべて詐欺というわけではありません。

しかし、極端に安い価格や購入期限を強調し、偽サイトへ誘導する手口も見られます。

安さだけで購入を決めない

初めて利用する通販サイトでは、運営会社の情報や支払い方法、返品条件などを調べておきましょう。

「今買わないと売り切れる」と感じても、すぐに決済する必要はありません。

②配送通知や決済メールを本物だと思いやすい

年末年始は、注文した商品や帰省先へ送る荷物が増える時期でもあります。

複数の通販サイトを利用していると、どの商品がいつ届くのか把握しきれないことも。

 

そんなタイミングで、

「お荷物をお届けできませんでした」

「配送先住所を更新してください」

といったSMSが届けば、自分の注文に関する連絡だと思ってしまうかもしれません。

 

さらに、クレジットカードの利用通知や決済エラーを装うメールにも注意が必要です。

実際に買い物をした直後だからこそ、偽の通知を信用してしまう危険があります。

配送状況や支払い履歴は、メール内のリンクではなく、利用したサービスの公式アプリや購入履歴から調べましょう。

③仕事や帰省の準備で落ち着いて判断しにくい

仕事納めや大掃除、帰省の支度など、年末は予定が重なりがちです。

年が明けても、親戚への挨拶や初売りなどで慌ただしく過ごす方は少なくありません。

 

こうした状況で、

「24時間以内に手続きしてください」

「期限を過ぎるとアカウントが停止します」

という連絡が届くと、内容を十分に読まず操作してしまう可能性があります。

急がせる連絡ほど慎重に

詐欺メールでは、利用停止や期限切れなどの言葉を使い、考える時間を与えないようにする手口があります。

その場で操作せず、別の方法で連絡内容を確かめることが大切です。

④帰省中に家族のスマホを操作する機会が増える

久しぶりに実家へ帰ると、親からスマホの操作を頼まれることもあるでしょう。

「変なメールが届いた」

「銀行のアプリにログインできない」

「画面に警告が出て消えない」

こうした相談を受ける場面も考えられます。

 

普段使っていない端末では、設定やアプリの状態が分からず、表示された案内に従ってしまうことも。

また、お子様が家族のスマホやタブレットを利用する際には、広告や不審なサイトへのアクセスにも気を配りたいところです。

 

操作を代わるときは、画面に表示された内容が本物かどうかを先に調べましょう。

⑤年末年始は問い合わせ窓口が休みになることも

企業や行政機関の窓口は、年末年始に休業したり、受付時間を短縮したりすることがあります。

いつもなら電話で尋ねられる内容でも、すぐに担当者と話せるとは限りません。

 

そこへ、

「還付金の受け取り期限が迫っています」

「年末調整の情報を更新してください」

といったメールが届くことも考えられます。

問い合わせができないからといって、送られてきたリンクから手続きを進めるのは避けましょう。

窓口が休みでも、メールの指示を優先しない

公的機関や金融機関を名乗る連絡でも、送信者の表示だけでは信用できません。

緊急性のない手続きなら、公式サイトに掲載された窓口の営業再開を待つ選択もあります。

すでにお金を支払ったり、カード情報を入力したりしたときは、窓口の休業を理由に対応を先延ばしにせず、利用した金融機関などの緊急連絡先を調べてください。

年末年始は「いつもと違う状況」に注意しよう

ここまで紹介した5つの理由には、共通点があります。

それは、普段と違う行動や予定が重なり、送られてきた連絡を疑いにくくなることです。

 

ネット詐欺は、怪しいサイトを探しているときだけ遭遇するものではありません。

買い物や配送、帰省の準備といった日常の延長にも、危険な誘導が紛れ込む可能性があります。

次の章では、年末年始に注意したい具体的な詐欺の手口を紹介します。

4.年末年始に注意したいネット詐欺の手口5選

ネット詐欺には、通販サイトや配送会社、決済サービスなどを装う手口があります。

普段から利用しているサービスの名前が表示されると、怪しい連絡だと気づきにくいこともあるでしょう。

ここでは、年末年始に遭遇する可能性がある5つの詐欺を紹介します。

①偽ショッピングサイト・偽セール詐欺

クリスマスプレゼントや福袋、冬物家電などを探していると、通常より大幅に安い商品が見つかることがあります。

その中には、実在する通販サイトを装った偽ショップが紛れている可能性も。

商品代金を支払っても品物が届かず、販売者と連絡が取れなくなる手口です。

 

偽通販サイトで注意したい特徴

  • ほかの店舗と比べて極端に安い
  • 「本日限り」「在庫わずか」と購入を急がせる
  • 運営会社の住所や連絡先に不自然な点がある
  • 支払い方法が限定され、個人名義の口座へ振り込ませる

こんな広告を見かけたら?

「人気ゲーム機が通常価格の半額」

「ブランドの冬物アウターが90%OFF」

「初売りセール終了まで残り10分」

いずれも詐欺広告で使われ得る表現の例です。

価格だけで判断せず、販売元や決済先の情報も調べましょう。

偽サイトは、検索結果やSNS広告などから誘導されることもあります。

検索上位に表示されたり、広告として掲載されたりしていても、安全性が保証されるわけではありません。

参照:日本サイバー犯罪対策センター(JC3)|偽ショッピングサイトに関する注意喚起

②配送業者を装った偽SMS・不在通知

ネット通販で商品を注文した後に、不在通知のSMSが届くことがあります。

実際に荷物を待っていると、配送会社からの連絡だと思ってしまうかもしれません。

 

不審なSMSの文面例

「お荷物をお届けしましたが、ご不在のため持ち帰りました」

「配送先住所に不備があります。再登録してください」

「再配達の手続きが完了していません」

こうした文章とともに偽サイトのURLを送り、個人情報やクレジットカード番号を入力させる手口があります。

場合によっては、不正なアプリのインストールへ誘導されることも。

荷物を待っているときほど慎重に

配送会社がSMSで案内を送ること自体はあります。

しかし、送信者名や文章だけで本物とは判断できません。

荷物の状況は、注文履歴や公式アプリ、手元の送り状番号から調べましょう。

③「返金します」と言って送金させる詐欺

通販サイトで購入した商品について、販売者から返金を申し出られることがあります。

その連絡を利用し、購入者にお金を送らせるのが返金詐欺です。

 

典型的な流れは次のとおりです。

  1. 購入した商品が欠品していると連絡が届く
  2. 返金するために決済アプリを開くよう指示される
  3. 電話やチャットで画面の操作を案内される
  4. 返金を受けるつもりが、相手へ送金してしまう

PayPayなどの送金機能を悪用する手口が知られています。

「返金を受け取るため」と言われても、送金操作を求められたら応じないでください。

画面共有や遠隔操作の要求にも注意

相手が返金手続きを口実に、スマホの画面共有や遠隔操作アプリの利用を求めることもあります。

購入先を名乗る相手から突然指示されたときは、操作を中断しましょう。

④SNSから始まる副業・投資詐欺

XやInstagram、TikTokなどでは、副業や投資を紹介する投稿を見かけます。

その中には、簡単に稼げると宣伝してお金を集める詐欺も含まれています。

 

注意したい勧誘の文面例

  • スマホだけで毎月5万円の副収入
  • 初心者でもAIを使えば簡単に稼げる
  • 指定された動画を見るだけで報酬がもらえる
  • 投資の専門家が利益を保証する

最初は少額の報酬を受け取れても、後から高額な参加費や追加送金を求められるケースがあります。

投資では、偽の取引画面に利益が表示されていても、実際には出金できないことも。

 

有名人の写真や企業ロゴを無断で使い、信頼できるサービスに見せかける手口にも注意が必要です。

「利益が出ている画面」だけでは信用できない

SNSで知り合った相手から、指定されたサイトやアプリへの入金を勧められても、すぐに送金しないでください。

出金するために税金や手数料の前払いを要求されるときも警戒が必要です。

⑤偽のウイルス警告・サポート詐欺

パソコンやスマホでサイトを見ていると、突然、大きな警告画面が表示されることがあります。

「ウイルスに感染しました」

「個人情報が流出しています」

「サポートセンターへ電話してください」

こうした表示で利用者を驚かせ、偽の相談窓口へ誘導するのがサポート詐欺です。

 

表示された電話番号に連絡すると、修理費用を請求されたり、遠隔操作ソフトの導入を求められたりすることがあります。

警告音を鳴らし続けたり、画面を閉じにくくしたりする仕組みも見られます。

警告画面に表示された番号へ電話しない

Webサイトに突然表示された警告だけでは、ウイルス感染を断定できません。

まずはブラウザのタブやウィンドウを閉じましょう。

操作できないときは、端末の再起動も対処方法の一つです。

特にパソコンに詳しくない家族が、警告画面を見て慌ててしまうことも考えられます。

「画面に電話番号が出ても、すぐには連絡しない」と共有しておくとよいでしょう。

詐欺の手口が違っても、共通する誘導がある

ここまで紹介した5つの手口は、入口となるサービスこそ異なりますが、共通点があります。

それは、利用者を急がせたり、別のサイトやアプリへ誘導したりして、金銭や情報を奪おうとすることです。

 

怪しい連絡を受けたら

・送られてきたURLをすぐに開かない

・相手の指示で送金しない

・IDやパスワード、カード情報を入力しない

・公式サイトやアプリから連絡内容を調べる

次の章では、偽サイトや詐欺メールを見分けるためのチェックポイントを詳しく紹介します。

5.怪しいサイト・詐欺メールの見分け方

偽サイトや詐欺メールは、本物そっくりに作られていることがあります。

企業のロゴや自然な日本語が使われていても、それだけで信用することはできません。

では、どこを見れば怪しいと気づけるのでしょうか。

ここでは、サイトやメッセージを見分ける6つのポイントを紹介します。

①URLは企業名だけで判断しない

偽サイトでは、実在する企業名をURLに含めていることがあります。

見慣れた名前が入っていても、公式サイトとは限りません。

 

次の表は、URLの見方を説明するための例です。

URLの例 見るポイント
shop.example.com example.comのサブドメイン
example.com.fake-site.test example.comの文字があっても、別のドメイン
example-support.test 公式名に似せた別のドメイン

※表中のURLは説明用であり、実在する詐欺サイトを示すものではありません。

 

また、URLが「https://」で始まっていても、安全とは限りません。

通信が暗号化されていることと、運営者が信頼できることは別です。

公式サイトを開くなら

メールやSMSに記載されたリンクから移動せず、普段使っている公式アプリやブックマークを利用しましょう。

URLの一部が似ているだけで、本物と判断しないことが大切です。

②文章よりも「何をさせようとしているか」を見る

以前は、不自然な日本語が詐欺メールを見分ける手掛かりになることもありました。

しかし、現在は文章が整っている偽メールも見られます。

 

注目したいのは、言葉遣いよりも相手が求めている行動です。

  • 期限を示してリンクを開かせる
  • アカウント停止を理由にログインを求める
  • 返金を口実にカード情報を入力させる
  • 本人認証のために暗証番号や認証コードを要求する

こんな文面には注意

「本日中に更新しないと利用停止になります」

「還付金の受取期限が迫っています」

「本人認証が完了していません」

これらは不審な連絡で使われ得る文面例です。

同じ言葉が使われているだけで詐欺と決まるわけではありませんが、送信されたリンクから操作を始めないようにしましょう。

③支払い方法と振込先を調べる

初めて利用する通販サイトでは、支払い方法も判断材料になります。

特に、注文後になって個人名義の銀行口座へ振り込むよう求められたときは注意が必要です。

支払い方法 注意したい点
クレジットカード カード番号の盗用や不正利用
銀行振込 販売者と異なる名義の口座への送金
QRコード決済 返金を装った送金操作への誘導
代金引換 注文内容と異なる商品が届く可能性

どの決済方法にも、それぞれ注意点があります。

クレジットカードなら必ず返金されるわけではなく、代金引換だから安心とも言い切れません。

支払い方法だけでなく、販売者の情報や商品の価格も合わせて判断しましょう。

④運営会社の情報や返品条件を見る

通販サイトを利用するときは、販売事業者の情報も調べておきたいポイントです。

通信販売では、特定商取引法に基づく表示が求められています。

 

主に見ておきたいのは、次の項目です。

  • 販売事業者の名称
  • 所在地と連絡先
  • 商品の価格と送料
  • 支払い時期や方法
  • 返品・キャンセルに関する条件

表示が見つからなかったり、記載内容に矛盾があったりするときは慎重に判断しましょう。

 

住所を地図で調べる方法もありますが、住宅やマンションだから詐欺というわけではありません。

反対に、実在する企業の住所を無断で掲載している偽サイトも考えられます。

会社情報が書かれていても安心とは限らない

所在地や電話番号が掲載されているかだけでなく、販売者名と振込先の名義、問い合わせ方法などに不自然な点がないか見ておきましょう。

⑤口コミはサイトの外でも調べる

通販サイト内に高評価の口コミが並んでいても、それだけで信頼できるとは限りません。

購入者の感想を装った文章が掲載されている可能性もあります。

 

初めて利用する店舗なら、外部の検索サービスやSNSで評判を調べる方法があります。

検索するときの言葉の例

  • 「ショップ名 商品が届かない」
  • 「店舗名 評判」
  • 「サイト名 問い合わせ」

ただ、悪い口コミが見つからないからといって、安全性が保証されるわけではありません。

新しく作られた偽サイトでは、情報そのものが少ないことも考えられます。

⑥購入・入力する前に5つの項目をチェック

ここまでの内容を、スマホでも見返しやすいようにまとめました。

初めて利用するサイトや、突然届いたメッセージに接したときの判断材料にしてください。

怪しいサイト・メールのチェックリスト

□ 価格が極端に安く、購入を急がせていないか

□ 公式サイトと異なるURLへ誘導されていないか

□ ログイン情報や認証コードを求められていないか

□ 販売者の情報と振込先に不自然な点はないか

□ 期限切れや利用停止を理由に操作を急かしていないか

一つでも気になる点があれば、その場で購入や情報入力を進めず、別の方法で調べましょう。

また、チェック項目に当てはまらなくても、詐欺の可能性がなくなるわけではありません。

 

大切なのは、見た目だけで信用せず、相手の指示から離れて情報を調べることです。

次の章では、実際にお金を支払ったり、個人情報を入力したりしてしまったときの対処法を紹介します。

6.ネット詐欺の被害に遭ったら?返金方法と相談先

「偽サイトで買い物をしてしまったかもしれない」

「返金されると思って送金してしまった」

ネット詐欺の被害に気づいたときは、支払い方法によって取るべき対応が異なります。

 

最初に優先したいのは、追加の被害を防ぎ、利用した金融機関や決済サービスへ連絡することです。

返金が認められるかどうかは、取引内容や各社の規定によって変わります。

まずは自分の状況に近い項目から読み進めてください。

①クレジットカードで支払ってしまったとき

偽通販サイトでカード決済をしたり、怪しいページにカード番号を入力したりしたときは、カード会社へ早めに連絡しましょう。

利用明細に身に覚えのない請求がなくても、情報が悪用される可能性があります。

 

カード会社へ連絡するときの手順

  1. 公式アプリやカード裏面から問い合わせ先を調べる
  2. 不審な取引や情報入力の状況を伝える
  3. カードの利用停止や再発行について相談する
  4. 請求の調査や支払いの取り消しが可能か尋ねる

クレジットカードには、取引内容によって支払いの取り消しを求められる仕組みがあります。

一般に「チャージバック」と呼ばれるものです。

しかし、すべての詐欺被害で適用されるわけではありません。

不正利用なのか、自分で決済した商品のトラブルなのかによっても、対応は変わります。

カード会社から資料の提出を求められることもあるため、注文内容や決済履歴を残しておきましょう。

②PayPay・楽天ペイなどで送金してしまったとき

QRコード決済や送金アプリを使った詐欺では、どの機能を利用したかが重要になります。

第三者による不正利用と、自分で操作した送金では、補償の扱いが異なるためです。

 

特に注意したいのが、返金を装った送金詐欺です。

「返金手続きを進めます」と案内され、相手の指示どおりに操作した結果、自分のお金を送ってしまうことがあります。

送金してしまったら

  1. 相手とのやり取りを中断する
  2. 送金履歴や取引番号を保存する
  3. 利用した決済サービスへ被害を報告する
  4. 警察にも相談し、今後の対応を尋ねる

PayPayでは、自分で「送る・受け取る」機能を使った取引は、原則として補償制度の対象外と案内されています。

一方、第三者による不正利用には、所定の条件を満たすと補償を申請できる制度があります。

参照:PayPay公式|不正利用・詐欺対策について

 

楽天ペイなど、ほかのサービスを利用したときも、公式窓口から取引内容を伝えましょう。

なお、LINE Payの日本国内サービスは2025年に終了しています。

③銀行振込をしてしまったとき

偽通販サイトやSNSの投資勧誘などで銀行振込をしたときは、速やかに金融機関へ相談してください。

銀行振込による詐欺被害には、「振り込め詐欺救済法」に基づく救済制度があります。

 

この制度では、犯罪に使われた口座に残っている資金から、被害者へ分配金が支払われる可能性があります。

銀行振込後に詐欺だと気づいたら

  1. 振込先の金融機関へ被害を申し出る
  2. 振込元の銀行にも事情を伝える
  3. 警察へ連絡し、被害の内容を説明する
  4. 振込明細や相手口座の情報を保管する

口座にお金が残っていなければ、分配を受けられないこともあります。

また、残高や被害者の人数によっては、全額が戻るとは限りません。

返金が保証される制度ではありませんが、早い段階で相談することが重要です。

参照:金融庁|振り込め詐欺等の被害にあわれた方へ

④商品が届かない・販売者と連絡が取れないとき

通販サイトで注文した商品が届かなくても、すぐに詐欺と決まるわけではありません。

配送の遅れや在庫不足、店舗側の対応ミスなども考えられます。

 

まずは注文時に案内された発送予定日や配送状況を調べましょう。

期限を過ぎても商品が届かず、販売者との連絡も取れないときは、支払いに利用した会社へ相談してください。

残しておきたい記録

  • 注文完了メールと注文番号
  • 商品ページや販売者情報のスクリーンショット
  • 決済履歴や振込明細
  • 販売者とのメール・チャット履歴
  • 購入したサイトのURL

サイトが突然閉鎖される可能性もあるため、画面を保存しておくと経緯を説明しやすくなります。

⑤ID・パスワードやカード情報を入力したとき

お金を支払っていなくても、偽サイトに情報を入力してしまったら対応が求められます。

入力した内容によって、優先する行動が変わります。

入力した情報 主な対応
ID・パスワード 本物のサービスから変更し、同じパスワードを使う別サービスも見直す
カード番号 カード会社へ連絡し、利用停止などを相談する
銀行口座の認証情報 金融機関の緊急窓口へ連絡する
SMS認証コード 対象サービスへ連絡し、ログイン履歴や登録情報を調べる

また、相手の指示で遠隔操作アプリを導入したときは、操作を中断してネットワークから切断し、端末の安全性を調べましょう。

⑥被害を広げないために避けたい行動

詐欺に気づいた後も、返金や救済を装った連絡が届くことがあります。

「手数料を払えば全額返金できる」

「被害回復のために追加の入金が必要」

こうした要求には応じないでください。

追加被害を防ぐための注意点

・相手の指示で追加送金しない

・身分証明書や認証コードを送らない

・遠隔操作アプリを新たに導入しない

・返金代行を名乗る相手へ安易に依頼しない

相手とのやり取りは証拠として残し、追加の指示には従わないようにしましょう。

⑦ネット詐欺の相談先一覧

どこへ連絡すればよいか分からないときは、被害内容に合った窓口を利用してください。

相談先 相談できる内容
警察相談専用電話
#9110
詐欺被害や犯罪に関する相談
消費者ホットライン
188
通販トラブルや返金に関する相談
カード会社・銀行 不正決済、振込被害、口座の保護
決済サービスの公式窓口 送金被害やアカウントの不正利用

#9110や188は、受付時間や相談方法が地域によって異なります。

また、110番は事件が進行中など、緊急の対応を求める際の番号です。

 

参照:国民生活センター|商品が届かない・返金されない通販トラブルへの注意喚起

最初の連絡先を間違えないことが大切

カードや銀行口座に被害が及ぶおそれがあるときは、金融機関の緊急窓口を優先しましょう。

そのうえで警察や消費生活センターにも相談し、取引の記録を保管してください。

次の章では、詐欺メールや偽サイトによる被害を防ぐために、スマホやパソコンでできる対策を紹介します。

7.ネット詐欺を防ぐために今すぐできる6つの対策

ネット詐欺の手口は変化していますが、日頃の設定や使い方を見直すことで、被害の危険を減らせます。

難しい操作を一度に覚える必要はありません。

まずは、普段使っているスマホやパソコンから始めてみましょう。

①迷惑メール・SMSのフィルタを設定する

詐欺メールや偽SMSへの対策として、最初に見直したいのが迷惑メッセージのフィルタ機能です。

不審な連絡を自動で振り分けたり、警告を表示したりする機能が用意されています。

 

主な対策は次のとおりです。

  • メールサービスの迷惑メールフィルタを有効にする
  • 不明な送信者からのメッセージを振り分ける
  • SMSアプリの迷惑メッセージ保護を利用する
  • 携帯電話会社の迷惑SMS対策サービスを調べる

iPhone・Androidで見直したい設定

iPhone
「設定」からメッセージ関連の項目を開き、不明な差出人を振り分ける機能を探します。

Android
Google メッセージなど、利用中のSMSアプリでスパム対策の設定を調べましょう。

※項目名や操作手順は、OSのバージョンや機種によって異なります。

フィルタを使っても、すべての詐欺メールを防げるわけではありません。

また、正規の連絡が振り分けられることもあるため、必要に応じて内容を見直しましょう。

②パスワードの使い回しをやめる

複数のサービスで同じパスワードを使っていると、一つのアカウントから情報が漏れた際に、別のサービスまで不正ログインされる危険があります。

特に、メールやネット通販、金融機関のアカウントは優先して見直したい項目です。

 

パスワードを管理する際のポイント

  • サービスごとに異なるパスワードを設定する
  • 推測されやすい名前や生年月日を避ける
  • 十分な長さの文字列を使う
  • パスワード管理機能や管理アプリを活用する

長く複雑なパスワードをすべて暗記するのは大変です。

ブラウザやスマホに備わっているパスワード管理機能を使えば、使い回しを減らしやすくなります。

③多要素認証やパスキーを利用する

パスワードだけに頼らないログイン方法も、アカウントを守る手段の一つです。

代表的なものには、SMS認証や認証アプリを組み合わせる多要素認証があります。

また、指紋認証や顔認証などを使ってログインできる「パスキー」に対応したサービスも増えています。

認証方法 特徴
SMS認証 届いたコードを使って本人認証する
認証アプリ アプリで生成されるコードなどを利用する
パスキー 対応サービスでパスワードを入力せずにログインできる

利用できる方式はサービスによって異なります。

認証コードは他人に教えない

多要素認証を設定していても、偽サイトに認証コードを入力すると悪用される可能性があります。

メールや電話で突然コードを尋ねられても、相手に伝えないでください。

④ブラウザの安全機能とセキュリティ対策を見直す

スマホやパソコンには、危険なサイトや不正なアプリを検知する機能が備わっています。

Google ChromeやMicrosoft Edgeなどのブラウザでも、不審なページへのアクセス時に警告が表示されることがあります。

 

まずは次の項目を見直しましょう。

  • OSとブラウザを最新の状態に保つ
  • 危険なサイトへの警告機能を有効にする
  • アプリは信頼できる配布元から入手する
  • 端末に備わるセキュリティ機能を無効にしない

さらに、利用環境によっては専用のセキュリティソフトを検討する方法もあります。

製品によって、フィッシング対策や不正サイトの検知、危険なファイルの監視など、搭載されている機能は異なります。

セキュリティソフトだけに頼らない

専用ソフトを導入しても、すべての詐欺を防げるわけではありません。

特に、利用者自身が送金したり、偽サイトへ情報を入力したりする手口では、日頃の判断も重要です。

標準機能でできる対策を見直したうえで、自分の使い方に合う製品を選びましょう。

⑤買い物や手続きは公式アプリから始める

ネット通販や各種手続きを利用するときは、メールやSNS広告のリンクを経由せず、普段使っている公式アプリから始める習慣をつけましょう。

特に、年末年始はセール広告や配送通知を目にする機会が増えます。

 

利用するサービスごとの入り方

  • Amazon・楽天市場:普段使っている公式アプリから商品を探す
  • 配送会社:公式サイトやアプリで荷物を追跡する
  • 銀行・カード会社:登録済みのアプリから利用状況を調べる
  • 行政手続き:公的機関の公式サイトから案内をたどる

公式アプリを装った偽物にも注意が必要です。

インストールするときは、提供元や配布ページの情報を調べてください。

⑥家族で詐欺への対応を共有しておく

ネット詐欺は、スマホの操作に慣れていない方だけが被害に遭うものではありません。

SNSをよく利用するお子様や、通販を日常的に使う家族にも、異なる危険があります。

 

年末年始に顔を合わせる機会があれば、次の3つを共有しておくとよいでしょう。

家族で決めておきたい3つのルール

1.怪しいリンクはすぐに開かない

配送や決済の連絡は、公式アプリから調べる。

2.送金や情報入力を急がない

返金や利用停止を理由に操作を求められても、別の方法で調べる。

3.困ったら家族に相談する

一人で判断せず、届いたメッセージや画面を見せて相談する。

普段から話し合っておけば、突然の警告や不審な連絡にも対応しやすくなります。

まずは自分のスマホから対策を始めよう

ここまで紹介した内容を、すべて一度に設定する必要はありません。

最初は迷惑メッセージの対策や、重要なアカウントのログイン設定から見直すとよいでしょう。

 

詐欺を防ぐために大切なのは、便利な機能を使いながら、怪しい連絡にはすぐに従わないことです。

次の章では、ネット詐欺についてよくある疑問をまとめます。

8.ネット詐欺についてよくある質問(Q&A)

ネット詐欺を疑ったときや、被害に遭った後の対応について、よくある疑問をまとめました。

判断に困った際の参考にしてください。

Q1.詐欺かどうか判断できないときはどうする?

怪しいメールや通販サイトを見つけても、その場で詐欺と断定できないことがあります。

そんなときは、相手から送られてきたリンクを開かず、別の方法で情報を調べましょう。

 

例えば、検索サービスで次のような言葉を調べる方法があります。

  • 「ショップ名 商品が届かない」
  • 「サイト名 評判」
  • 「企業名 不審なメール」
  • 「サービス名 詐欺 注意喚起」

ただ、被害報告が見つからないからといって、安全とは限りません。

実在する企業を名乗っているときは、その企業の公式サイトで注意喚起が出ていないか調べてください。

判断に困ったら

通販や契約に関する疑問は、消費者ホットライン「188」へ相談できます。

すでにカード情報を入力したり、送金したりしているときは、利用した金融機関や決済サービスへの連絡も優先しましょう。

Q2.警察に相談しても対応してもらえないって本当?

ネット上では「警察に相談しても何もしてもらえなかった」という声を見かけることがあります。

しかし、相談したからといって、必ず捜査が始まるわけではないことと、相談自体を受け付けてもらえないことは別です。

 

被害の内容や証拠、犯罪に該当するかどうかなどによって、その後の対応は異なります。

詐欺の可能性があると感じたら、分かる範囲で情報を整理して相談しましょう。

相談時に用意しておきたいもの

  • 注文履歴や決済明細
  • 相手とのメール・チャット履歴
  • 購入したサイトのURL
  • 振込先口座や送金先の情報
  • 被害が発生した日時と経緯のメモ

証拠がすべてそろっていなくても、まずは相談できます。

警察相談専用電話「#9110」や、最寄りの警察署を利用してください。

Q3.返金できないと言われたら諦めるしかない?

カード会社や決済サービスへ相談しても、返金や補償の対象外と案内されることがあります。

その際は、まず対象外と判断された理由を尋ねましょう。

 

例えば、クレジットカードの第三者による不正利用と、自分で購入手続きをした後の商品未着では、適用される制度が異なります。

銀行振込の場合も、振込先口座に残っている資金などによって、救済を受けられるかが変わります。

返金が認められなかったときは

・対象外と判断された理由を尋ねる

・提出できる資料が残っていないか調べる

・別の救済制度が利用できるか相談する

・消費生活センターにも経緯を伝える

ただし、再度相談すれば必ず判断が変わるわけではありません。

事実と異なる内容を申告せず、取引の経緯を正確に伝えることが大切です。

また、「被害金を取り戻せる」と持ちかけ、追加料金を請求する相手にも注意してください。

9.ネット詐欺リスクをセルフ診断|購入・入力前の最終チェック

怪しいサイトやメッセージを見つけたとき、何を基準に判断すればよいのでしょうか。

ここまで紹介した注意点を、5つの項目にまとめました。

買い物の決済や個人情報の入力をする前に、チェックしてみてください。

5つのチェック項目

こんな特徴はありませんか?

  1. □ 商品の価格が相場より極端に安い
  2. □ 支払い方法が限定され、個人名義の口座への振込を求められる
  3. □ 公式サイトと異なるURLへ誘導される
  4. □ 「緊急」「利用停止」「期限切れ」などの言葉で操作を急かされる
  5. □ 販売者の情報や問い合わせ先に不自然な点がある

当てはまる項目が一つでもあれば、その場で購入や情報入力を進めず、別の方法で調べましょう。

また、すべて当てはまらなくても、安全性が保証されるわけではありません。

判断に迷ったときの3つの行動

迷ったら、まずこの3つ

1.リンクを開かない
メールやSMSのURLから移動せず、公式アプリなどで調べる。

2.個人情報を入力しない
ID・パスワード・カード番号・認証コードを求められても、その場では入力しない。

3.送金しない
返金や手続きを理由に支払いを求められたら、操作を中断する。

少しでも不審に感じたら、相手の指示に従う前に情報を調べることが大切です。

10.家族に共有したいネット詐欺対策とセキュリティソフトの選び方

年末年始は、帰省や家族の集まりを通じて、スマホの使い方について話す機会もあるでしょう。

普段は離れて暮らしている家族とも、詐欺メールや偽サイトへの対処方法を共有しておくと役立ちます。

この章では、そのまま送れる注意喚起の文章と、端末の安全対策に利用できるセキュリティソフトを紹介します。

家族LINEで共有できるネット詐欺の注意喚起

家族に伝えるときは、難しい専門用語よりも、具体的な行動を短くまとめると分かりやすくなります。

以下の文章は、LINEやメールにコピーして利用できます。

【家族向け】ネット詐欺に注意!

最近は、通販サイトや配送会社、銀行などを装った偽メールが届くことがあります。

・知らないSMSやメールのリンクはすぐに開かない

・「返金」「利用停止」などの連絡は公式アプリから調べる

・相手の指示で送金や画面共有をしない

・カード番号や認証コードを安易に入力しない

・怪しいと思ったら、一人で判断せず相談する

年末年始の買い物や荷物の受け取りにも気をつけてください。

特に、スマホの操作を頼まれる機会がある家族とは、困ったときの連絡方法を決めておくとよいでしょう。

セキュリティソフトを選ぶ前に知っておきたいこと

スマホやパソコンには、危険なサイトへの警告や不正なアプリの検知など、標準のセキュリティ機能が備わっています。

そのため、すべての方が有料ソフトを追加しなければならないわけではありません。

 

一方、利用する端末や求める機能によっては、専用のセキュリティソフトが選択肢になります。

主に比較したいのは、次の4項目です。

  • フィッシングサイトや不正なリンクへの対策
  • Windows・Mac・Android・iPhoneなどの対応OS
  • 保護できる端末の台数
  • 年間料金と更新時の費用

特にiPhoneとAndroidでは、利用できるセキュリティ機能が異なります。

製品名だけで選ばず、自分の端末で何ができるかを調べましょう。

セキュリティソフト4製品を比較

ここでは、スマホやパソコンの安全対策を考える際に候補となる4製品を紹介します。

各製品には複数のプランがあり、利用できる機能や対応台数は契約内容によって変わります。

製品名 比較したい特徴
ウイルスバスター 不正サイト対策やスマホ向けの保護機能
ノートン360 端末の保護に加え、プランごとの付加機能
ESET PCの保護機能や複数端末向けプラン
Surfshark Antivirus ウイルス対策とVPNを組み合わせた利用

①ウイルスバスター|スマホの不正サイト対策を重視する方へ

ウイルスバスターは、トレンドマイクロが提供するセキュリティ製品です。

不正サイトへのアクセス対策や端末の保護など、製品・プランに応じた機能が用意されています。

 

スマホを中心に利用している方は、対応するモバイル向け製品やプランを調べてみましょう。

特に、フィッシングサイトへの対策を重視したい方にとって、比較候補の一つになります。

▶ ウイルスバスターの製品・プランを見てみる

②ノートン360|パソコンとスマホをまとめて守りたい方へ

ノートン360は、マルウェア対策などに加え、プランによってVPNなどの機能も利用できるセキュリティ製品です。

複数の端末を使っている方は、対応OSや保護台数を比較すると選びやすくなります。

 

ただし、すべてのプランで同じ機能が使えるわけではありません。

購入前に、自分が利用する端末と必要な機能が含まれているか調べましょう。

▶ ノートン360の製品・プランを見てみる

③ESET|複数端末の保護やPC利用を重視する方へ

ESETは、パソコン向けのセキュリティ製品としても知られています。

マルウェア対策や不正サイトへの対策など、契約する製品に応じた保護機能が用意されています。

 

自宅で複数のパソコンを利用している方や、家族の端末も管理したい方は、対応台数を比較してみましょう。

なお、利用できる機能はWindowsやMac、AndroidなどのOSによって異なります。

▶ ESETの製品・プランを見てみる

④Surfshark Antivirus|VPNも利用したい方へ

Surfshark Antivirusは、Surfsharkが提供するウイルス対策機能です。

VPNなどのサービスと組み合わせて利用できるプランが用意されています。

 

外出先でもパソコンを使う方や、VPNとウイルス対策をまとめて検討したい方に向いている選択肢です。

ただし、VPNは通信を保護するための機能であり、詐欺サイトをすべて防ぐものではありません。

また、Antivirusの対応OSはVPNと同じとは限らないため、購入前に調べてください。

▶ Surfshark Antivirusの製品・プランを見てみる

結局、どのセキュリティソフトを選べばいい?

4製品の中から選ぶ際は、まず利用する端末と、追加したい機能を整理しましょう。

重視したいこと 比較候補
スマホ向けの不正サイト対策 ウイルスバスター
複数の端末と付加機能 ノートン360
PCを中心とした保護 ESET
VPNとウイルス対策の併用 Surfshark Antivirus

これは性能の順位ではなく、製品を比較するための目安です。

契約するプランによって、対応端末や利用できる機能、料金は変わります。

購入前に最後に調べたいこと

・使っているスマホやPCに対応しているか

・必要な機能が契約プランに含まれているか

・初年度と更新時の料金はいくらか

・自動更新や解約の条件はどうなっているか

セキュリティソフトは、ネット詐欺への備えを補う選択肢の一つです。

日頃のOS更新や多要素認証、公式サイトからのアクセスと組み合わせて利用しましょう。

次の章では、年末年始のネット詐欺対策について、記事全体の要点をまとめます。

11.まとめ|年末年始のネット詐欺から自分と家族を守るために

年末年始は、ネットショッピングや配送、帰省に関する連絡が増える時期です。

その中に偽サイトや詐欺メールが紛れていても、すぐには気づけないことがあります。

特に、実際に利用しているサービスを名乗る連絡には注意したいものです。

 

今回紹介した対策は、特別な知識がなければ実践できないものではありません。

普段のスマホの使い方を少し見直すことから始められます。

ネット詐欺対策で覚えておきたい3つのポイント

この記事の重要ポイント

1.送られてきたリンクから操作しない

配送や決済に関する連絡は、公式アプリや普段利用しているサイトから調べましょう。

2.被害に気づいたら早めに連絡する

カード会社や銀行、決済サービスなど、支払いに利用した窓口へ状況を伝えてください。

3.日頃の設定と家族への共有を大切にする

迷惑メッセージ対策や多要素認証を見直し、怪しい連絡への対応も家族で話しておきましょう。

困ったときは相談先を利用しよう

怪しいサイトで買い物をしてしまったり、不審な請求に気づいたりしたときは、一人で解決しようとせず、適切な窓口へ相談してください。

相談先 主な相談内容
消費者ホットライン
188
通販トラブルや契約、返金に関する相談
警察相談専用電話
#9110
詐欺の疑いや犯罪被害に関する相談
金融機関・決済サービス 不正決済、送金被害、カードや口座の保護

カード番号や銀行口座の情報が悪用されたおそれがあるときは、金融機関の緊急窓口への連絡を優先しましょう。

なお、相談窓口の受付時間は、年末年始に変更されることがあります。

安心してネットを利用するために

インターネットは、買い物や手続き、家族との連絡など、日常生活に欠かせないものになっています。

だからこそ、危険なサービスを避けるだけでなく、普段利用しているサービスを装った連絡にも目を向けることが大切です。

 

この記事を読み終えたら、まずはスマホの迷惑メッセージ設定や、よく使うアカウントの認証方法を一つ見直してみてください。

年末年始に家族と顔を合わせる機会があれば、偽メールや送金詐欺について話しておくのもよいでしょう。

 

怪しい連絡を受けたとき、すぐに相手の指示に従わず、別の方法で調べる。

その習慣が、自分や家族をネット詐欺から守るための第一歩になります。

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