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日曜劇場『Get Ready!』第9話のネタバレあらすじと感想

『Get Ready!』第9話のネタバレあらすじ

剣持(鹿賀丈史さん)の娘・玲於奈(結城モエさん)が、胃癌で、もはや手の施しようのない病状であることが判明する。

一室で剣持と染谷医師(一ノ瀬颯さん)が話をしていた。

「一刻を争う状態かと、手術でしか玲於奈さんを救う道はないのでは」と染谷。

「どうしろと言うんだ!腹部内にあれだけ広がった癌細胞は取り切れない、不可能だと君も分かってるだろ、それとも私がやれないことを君がやれると言うのか」と剣持。

「いえ、僕ではありません、仮面ドクターズです」。

「君は正気か?」。

「玲於奈さんはすぐに手術をしないと助かりません、仮面ドクターズなら…」。

「出ていきなさい、君には失望したよ、破門だ」。

「待ってください、僕は玲於奈さんを救いたいだけなんです」。

「出ていけー!」と怒りを露わにする剣持。

染谷は一礼して部屋を出ていく。

 

この様子をエース、ジョーカー、クイーン、スペードはモニターで見ていた。

ジョーカーが口を開く「剣持の娘が」。

そして、エースにどうするつもりだと尋ねる。

黙っているエースに「だったら俺の考えから先に伝えるが、今回は無しだ」とジョーカー。

クイーンが「えー、敵からお金全部取っちゃえばいいじゃない」と。

「いつも患者を選ぶなと口うるさいお前が珍しいことを言うな」とエース。

ジョーカーが「相手が剣持だからだ」と言う。

「それがどうした」とエース。

「剣持にしたって俺たちの存在は煩わしいものでしかない、捜査当局にも手を回すだろう」とジョーカーが答える。

「面白いじゃないか」。

「なんだって」。

「あの男が俺たちにひれ伏すか、見ものだな」。

「過去の因縁は分かる、しかしこれは剣持に復讐するチャンスじゃない、チーム存続のリスクだ」。

「今更か、俺たちの仕事が危険なのは承知のうえだろ」。

「今回は違う、過去を忘れろとは言わない、ただ何か別の形…」。

エースが「別の形?そんなものがないのは分かってるだろ」とジョーカーを遮る。

エースが立ち上がり「どうするか決めるのは俺だ、気に入らないなら降りていいぞ」とジョーカーに言う。

「そんな言い方ないだろ、とにかく時間を…」と言うジョーカーを無視してエースは部屋を出ていく。

 

その頃警察では仮面ドクターズにへの対策本部が組まれていた。

そこへ高城秀和(沢村一樹さん)という警視庁副総監が現れる。

「早速ですがこれを見てください」とモニターに目を向かせる。

そこにはクライアントと映るジョーカーの姿があった。

「この男は国際弁護士の下山田譲、海外のクライアントに優秀な医師を紹介していました、ところが、彼らをオペした執刀医は米国のどの病院にも在籍しておらず正体不明、あなた方が追ってる闇医者と同じだ」と仮面ドクターズを追っている刑事たちの前へ行く高城。

彼らにはジョーカーと呼ばれる交渉人がいますよね?と尋ねる高城に刑事の佐倉は「まさか、この男が」と言う。

 

クイーンとスペードが行きつけの居酒屋にいた。

ふとパソコンを開いたスペードが驚き「これ見て」とクイーンを促す。

 

ジョーカーのオフィスに佐倉と高城がやって来る。

3人がテーブルを囲み話始める。

「警察の方がどのようなご用件で」と尋ねるジョーカー。

「下山田さん、あなたは弁護士以外に別の顔をお持ちですか」と高城。

「どういう意味でしょうか」とジョーカー。

「お忙しいでしょうから単刀直入に尋ねます、あなたは仮面ドクターズの交渉人ですよね、ジョーカーと名乗って」と高城。

「いったい何の話でしょう」と応じるジョーカー。

続けて「仮面ドクターズのことは知ってますよ、もちろん噂ですが、我々の業界でも有名ですからね、なんでも法外な報酬と引き換えにどんなに困難な手術でも引き受けるとか」。

「あなたは海外のクライアント相手に医師の斡旋を行っていましたね、しかも身元不明の医師を」と問う高城。

「身元不明?」とジョーカー。

佐倉が「闇医者ということですよ」と語気を強める。

「闇医者?」とジョーカー。

「はい」と高城。

「私が紹介したのは確か、マサチューセッツ総合病院の外科医だったと思いますが、まさかその彼が?」とジョーカー。

「その医師を紹介した方のお名前は?」と高城が問う。

「お答えしても良いですが、彼が連れて来たのが闇医者だったとしたら彼もおそらく偽名でしょうね、クライアントたちの手術は全て成功したとお聞きしてましたし疑いもしませんでした」。

佐倉が「仮面ドクターズとは無関係だと?」と。

「私は何も知りません」とジョーカー。

高城が椅子を立って歩きながら「なるほど、私はアメリカで手術をしたのも仮面ドクターズだと考えています、はじめは足の付きにくい海外で商売を行っていたのがなぜ日本でも手術を請け負うようになったのか、どう思われます?」とジョーカーの横で尋ねる。

「僕ならそんなリスク取りませんね」と答える。

「初めて真実を語りましたね、あなたの渡航歴を調べさせてもらいました、仕事柄よく海外に行かれるようですが仮面ドクターズの交渉人が姿を見せるのはいつもあなたが日本にいるタイミングなんです」と高城。

「そんなこと言われましてもただの偶然としか…」とジョーカーが答えるのを遮り、高城は続ける「あなたが日本を拠点にするようになったのはおよそ2年半前、仮面ドクターズの活動を確認できた時期と一致している」。

「弁護士として進言させていただきますが、それは何の証明にもなりません」。

「リスクの高い日本で闇の手術を行うことを決めたのは下山田さん、あなた、いや、ジョーカー、ではない」と高城。

「まだ疑ってるんですか」とジョーカー。

「おそらく執刀医といわれるエースでしょう、何か手掛かりとなる因縁がありそうだ」と高城。

内ポケットからエースの写真を取り出し「最後に、この方をご存じですか」と尋ねる高城。

「いえ」と首を振るジョーカー。

そうですかという高城に、もういいですか、仕事があるのでとジョーカーが言うと高城は「ご協力ありがとうございました」とお辞儀をする。

 

警察が来たと電話でジョーカーが他のメンバーに知らせる。

白瀬は高城が下山田の写真を見せているのを見付けてジョーカーに知らせてあったのだ。

ほとぼりが冷めるまでお前たちとは別行動をとるとジョーカーが告げる。

そして、エースに「剣持には近づくな」と言う。

エースは「それは俺が決める、何度も同じことを言わせるな」と怒り通話を切る。

 

剣持の部屋へ仮面を着けたエースが現れる。

「あんたの1人娘の病状は知ってるよ」。

「頼まれても犯罪者に娘の命を預けるものか娘は真っ当な医療…」。

笑いながらエースが遮る「真っ当な医療、あんたが言うと笑えるな、俺には救える命だ、まあ俺もタダでやるわけじゃない」。

「金か」と怒鳴る剣持。

「ああ、あんたの財産を全て頂く、それともうひとつ条件がある、13年前の臓器移植の不正でお前が犯した罪を認めろ」。

「何のことだ、馬鹿馬鹿しい、お前何者だ」。

「今度のアジア医学会、その会見で罪を告白するんだ、でなければ今回の話は無しだ」。

「くだらん交渉には付き合えんよ、帰りたまえ」。

「どこまでも醜い奴だ、自分の欲のために娘を死に追いやるのか」。

何も答えられない剣持。

「ふっ、せいぜい己の罪にもがくといい」と言い残しエースは消える。

 

対策本部で高城が言う「千代田医大を調査していたらこんなものが見つかりました」とモニターに天野真一が映る。

佐倉が「ああ、臓器移植の不正で失踪した天野真一ですね」と言うと部下が「この男なら我々が既に行方を追ってます」と発言する。

では、と高城立ち上がり「この事件後、千代田医大が特別機能病院に指定され政府から多額の助成金を得ていたことは?」と佐倉に尋ねるとえっと驚く。

「これによって千代田医大は日本最高レベルの医療機関に躍り出た、その政策を政府に強く働きかけ特別機能病院に指定したのが当時の厚生労働大臣なんです、そしてその大臣の最大の支援者が不動産王の堂前」。

佐倉が「堂前!」と口に出す。

高城が続ける「そうです、天野が執刀したあのいわく付きの手術の患者です、事件後裁判で争おうとした大和医大の真田は死亡、天野は医療界から追放された、その後その恩恵を受けたのが剣持医院長だ、基本胸部外科手術学会の会長に就任し医療界のトップに君臨した」。

「剣持医院長は名声も金も手に入れた」と佐倉が言うとケータイがなり、すみませんと室外へ出ようとすると、「何」と大声を上げ、高城に「天野の死亡が確認されました」と報告する。

半年前ドイツで亡くなったようですと佐倉。

 

ジョーカーが刑事の尾行をまいて仲間たちの元へ行くと、エースが仮面を持って入ってきて椅子に座る。

「お前、剣持のところへ行ったのか?やめろと言ったのに」とジョーカーがエースに聞く。

無言のエースに「で、どんな条件突き付けたんだ?」とジョーカー。

「全財産と過去の罪の告白だ」とエース。

「お前の正体に気付いたかもしれないな」とジョーカー。

「そうかもな」とエース。

「今からでも遅くない、剣持は司法の手で罰するべきだ、俺に任せてくれ」とジョーカー。

エースが怒鳴る「あいつが過去の罪を認めるとしたらこれしかないのは分かってるだろ」。

そして「お前たちを危険に巻き込むつもりはない、俺ひとりでやって金はお前たちで分けたらいい」とエース。

ジョーカーとエースが口論になる。

そして、「お前はもう必要ない、2度とここには来るな」とエースがジョーカーに向けて言い放つ。

「仲間の危険も考えず無謀で破滅的な今のお前には付き合えない、分かった、好きにしろ、ただ仲間を犠牲にするな」と言ってジョーカーは部屋を出ていく。

 

剣持が仮面ドクターに言われたことを考えていた。

すると、院長、玲於奈さんがと電話が入る。

飛び出して玲於奈の元に行き、苦しんでる玲於奈に応急処置をする。

 

高城が「失礼します」と料亭の一室に入っていく。

そこには車いすに乗った警視総監がいた。

警視総監が「進捗はどうなってる」と高城に聞く。

「特命課が千代田医大を中心に捜査を行っており、その中から重要参考人だと思われる医師を特定したのですがすでに死亡していました」と高城が答える。

「役立たずな奴らだ、なんとしてもあの闇医者どもを引きずり出せ、この私に生きる価値はないとほざいた不届き者を」。

 

警察の仮面ドクターズ対策本部。

高城の元へ刑事がやって来て「ジョーカーが下山田だとして、エースの方の捜査はいかがいたしますか」と尋ねる。

「君は奴らが悪党だと思いますか?」と高城。

「えっ、もちろんです、違法な手術など許されるべきではありません」。

「なるほど、エースのことはもう少し調べてから指示を出します」と高城。

 

アジア医学会を翌日に控えた剣持の元へ染谷医師が現れる。

 

アジア医学会当日。

染谷が玲於奈の元へ車椅子を持っていき、「さ、準備して」と玲於奈を促す。

「本当に外出していいの」と聞く玲於奈に「うん、剣持院長の提案なんだ、外で少し羽伸ばしてきなさいって」と染谷。

「じゃーん、いい景色でしょ?」と車椅子を押しながら高層ホテルの一室へ玲於奈を連れていく。

景色が良く見える場所に車椅子を停めて、「なんか飲む?」と聞く染谷に「うん」と答える玲於奈。

「紅茶でいい?」と言うと「うん」と玲於奈は答える。

その時、染谷は腕時計で時間を確認し、ポケットから白い粉の入った小袋を出す。

 

アジア医学会が始まり、剣持が登壇する。

深くお辞儀をしてから口を開く。

「私は罪を犯してしまった、13年前、我が千代田医科大学付属病院で臓器移植手術に関する不正がありましたが、私は本来臓器提供を受ける患者ではなく別の患者を優先しました、そして私はその罪を大和医大の真田教授が犯したかのように捏造、彼を日本胸部医科術学会から追放し、臓器移植をすれば助かったかもしれない患者を死に追いやりました」。

 

対策本部でも中継を見ていた。

1人の刑事が「なぜこんな告白を」と訝ると、高城が「すべてを失っても守りたい、娘の手術と引き換えに告白したんでしょう」。

そこへ「剣持玲於奈が病院から消えたそうです」と言いながら刑事が部屋へ飛び込んでくる。

「至急、足取りを追え!」と言う上司に「はいっ」と答えて刑事たちが部屋を出ていく。

部屋に残った高城は「やはりエースか」と呟く。

 

剣持は続ける「それだけではない、医学界を担う若き有望な医師の未来も潰してしまいました、すべての責任は私にあります」。

 

前日。

剣持の部屋に染谷がいる。

「玲於奈を治せるのは彼だけだ、仮面ドクターズに条件を全てのむと伝えてくれ」と剣持。

「いいんでしょうか」と聞く染谷に「玲於奈を救ってあげてください」と剣持が涙ぐむながら答える。

 

仮面を着けたクイーンが乗ってる車の助手席に染谷は乗り込む。

「あのホテルのスイートルームを抑えたので患者を待機させてください」とクイーン。

「はい」と染谷。

「条件を満たせばこちらも動き始めます」とクイーン。

染谷は「分かりました、よろしくお願いします」と頭を下げる。

 

剣持はまだ続けていた「私は相応の罰を受けます、心よりお詫び申し上げます」と一礼をする。

 

仮面ドクターズや千代田医大の者たちも中継を観ていた。

 

高層ホテルで染谷と玲於奈が向かい合っている。

すると、玲於奈が眠りに落ちる。

そこへクイーンとスペードが駆けつける。

スペードのノートパソコンにはホテルのロビーに入ってくる警察の姿が見えた。

それでも、なんとか玲於奈を連れ出すことに成功する。

 

剣持が学会の会場から出てくるとマスコミに囲まれる。

警察手帳を手に持った男に「ご同行願えますか」と聞かれ「はい」と返事をする剣持。

 

エースはオペを成功させる。

 

対策本部。

「剣持の今回の告白と娘の手術に関しては何か関係があると思われますが、これについては一切話そうとしません」と刑事。

「13年前の手術を執刀したのは千代田医大の天野真一です、彼に何か関係があるのではないでしょうか」と別の刑事。

「仮面ドクターズの方はどうだ」と聞く上司。

「それについては何も知らないの一点張りです」と刑事。

腕を組んで考え込んでいた高城が「リスクの高い日本でなぜ闇医者をやるのか分かりましたよ、仮面ドクターズの執刀医は天野真一ですね」。

佐倉が「しかし、天野は死んでますって」と言うと「いいえ、彼は生きてますよ」と高城。

 

エースは真田の墓前で祈っていた。

帰ろうとした時そこへ剣持もやってくる。

すれ違いざまに剣持が「すまなかった」と頭を下げ、「ありがとう」と言う。

振り向いたエースは「何のことでしょうか」と返して歩き出す。

『Get Ready!』第9話の感想

あの鼻持ちならない剣持がコテンパンにやられましたね。

スカッとする回でした。

真田先生の疑惑も晴れましたし。

だからといって、「良かった、良かった」ではないです。

副総監の高崎が手強いんですよね。

最終回、仮面ドクターズは逃げ切れるのか!?

『Get Ready!』第10話の予告

以前、チラッと登場した鈴木亮平さんが出るんですね。

エースの「チームは今日で解散だ」というのは本当なんでしょうか?

みんなバラバラになって生きていくのかなあ。

そうなるとちょっと寂しい。

 

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