金曜ドラマ『100万回言えばよかった』最終話のネタバレあらすじと感想

金曜ドラマ『100万回言えばよかった』第9話のネタバレあらすじ

悠依(井上真央さん)は譲(松山ケンイチさん)をファミレスの前に呼び出し、直木(佐藤健さん)は見えないように隠れていた。

そこへ譲が来て悠依に「不安ですか?辛いですか?僕、何しましょうか?」と矢継ぎ早に聞く。

「いえ、大丈夫です、ところで魚住さん、今もお守りって持ってますか」と悠依。

これですかとポケットから取り出し「どうしようかと思ってて」。

「ほーら、やっぱり持ってた」と言いながら直木が姿を見せる。

「え、あれ、なに、成仏できなかったの?」と譲。

悠依が直木に抱き着く。

それを見て「えーーーー」と驚く譲。

 

ファミレスの店内に3人はいた。

「で、どんな感じで戻ったんですか?」と譲が直木に聞く。

「気付いたら家にいた」と直木。

「えー」と譲。

直木が悠依に「今日は仕事休める?」と聞く。

譲が「今日仕事休めるか」って。

「え」と直木と悠依。

譲が「あ、話せるんだあ」と気付く。

「ずっとでしたもんね、すみません」と悠依。

すると譲が「良かった、ちょっと話してみてよ、早く、早く話してよ」と直木を急かせる。

直木が悠依に「どこ行く?」と聞く。

悠依は聞こえないふりをして、「噓で―す」とバラす。

安心する直木と譲。

そして喋りあう直木と悠依を嬉しそうに微笑みながら見つめる譲。

「じゃ、僕は」と仕事に戻ろうと立ち上がった譲に「仕事終わったら来てよ」と直木が誘う。

譲が去った後、悠依が「じゃあ次は…」と言うと直木が「悠依のしたいことしようよ」直木が提案する。

 

服屋などを数軒回り、ベンチでコーヒーを飲む2人。

「あ、あのセーター覚えてる?最初にあった日の」と悠依。

「覚えてるよ」と直木。

「結局貰っちゃってごめんね」と悠依。

「いいよ、母親に持たされたんだよ、あれ」と直木。

「そうだったんだあ」。

「そういえばさ、悠依のお母さんて、ああ、言いたくなければいいけど」。

「ううん、大した話じゃない、お母さんも美容師、真面目で優しい人、私のことも大事にしてくれてた、私が生まれて離婚してやっと再婚できたと思ったら、その人が良くない人だった、それが私が中学に入った頃で、お母さんはとにかく私は一緒に居ちゃダメだって、頼れる親戚もいなかったし、それで、いろいろ相談に行って、勝さんと美貴子さんに繋がって、家にきなさーいって言ってもらえた」。

「お母さん、今は?」。

「仙台にいる、今度こそすごいいい人に出会って大事にしてもらってるみたい」。

「良かった」。

何かを考えてる様子の直木。

「なんか気になってる?」と悠依。

「うん、まあ今更もう会えないしな、驚かせたくないし」。

「私、会ってもいい?」。

 

悠依が家に招き入れたのは直木の両親だった。

直木さんにレシピを教えてもらったんです、お二人に食べてもらいたくてと悠依がハンバーグを出す。

直木は別の部屋の隙間から見ていた。

両親が食べ始め、母親が「美味しい、作ってくれたんです、直木、小学校5年生、拓海のことで私がもう何もできなくなっている時」と言う。

父親が「優しい子でした、私たちよりもずっと強くて、いや、私たちが弱すぎた、直木は凄いですねえ、ひとりで頑張って、店までもって」と言うと悠依が「お店、いつもお客さんでいっぱいだったんですよ」と教える。

「あの子が生まれた時、本当に嬉しかった、絶対大事にすると思った、何で忘れちゃったんだろう」と母親。さらにハンバーグに美味しいよと語りかけ、宙を向いてごめんなさいと涙声で言う。

玄関で「ありがとうございました」と悠依。

父親が「いえ、こちらこそ」と応じる。

「もうひとつ…」と悠依。

「ああ、弟のことですよね、実は拓海とも疎遠になってしまって、知らせてないんです、事件のこと、直木が殺されたとかどう知らせていいか分からなくて」と父親。

「お元気なんですか?」と悠依。

父親は「はい」と答え「ここに勤めています」と1枚の名刺を悠依に差し出す。

 

直木と悠依は拓海の会社を訪ねる。

大きなビルの前にいると拓海が「にいちゃん」と駆け寄って来る。

 

直木と拓海は腰かけて話をしていた。

しばらく話し込んで、直木が「時間大丈夫?」と尋ねると「うん、行く」と拓海。

そして、「ありがとう、俺を生かせてくれて、会ったら絶対言わなきゃと思ってた、ありがとう」と拓海が礼を言う。

「いい、頑張れよ」と直木。

 

2人が分かれた頃、悠依が直木の元へ来る。

そして、お互いに行くところがあるので「また後で」と一旦分かれる。

 

直木は叶恵の家を訪ねた。

樋口が嬉しそうに駆け寄って来てハグしようとするが通り抜けてしまう。

居間で叶恵が言う「良かったね、こんな時間が持てて」。

「ほんと、お世話になりました、弟さんにも」と直木。

樋口も入れて3人でいろいろと話し、そろそろ帰ろうとすると、一足先に外に出た樋口が大きな声で直木を呼ぶ。

直木と叶恵が外へ出るとそこには高原涼香がいた。

「俺のこと探してくれてて」と樋口。

「私、通販のお客様センターにしょっちゅう電話してたんです、樋口昌通さんって人がすっごくいい人で、私、話してるうちにすごく気持ちが楽になったんです」と涼香。

「え、そうなの」と樋口。

「でも私死んじゃって、向こうで聞いたら樋口さんも死んでるよって言われて、でもこっちに来てないって言うから、それで探しに来ちゃいました」と笑顔の涼香。

「世の中捨てたもんじゃありませんなあ」と空を見上げながら喜ぶ樋口。

 

悠依は病院に来ていた。

食堂のようなスペースで莉桜と宋と座っていた。

「本当にいいの?」と尋ねる莉桜。

「うん、とりあえずウチに来なよ、私1人じゃ今の部屋広すぎるし」と悠依。

「私、時々行きますけど」と宋。

「え、そうなんですか」と驚く莉桜。

「なんか不思議な縁で、でも、また莉桜ちゃんに会えたのも縁かも」と悠依。

「私もあの家に行けて良かった、勝さんたちに会って、悠依と直木に会って、多分、私、あそこで救われたんだよね、ほんの数ヶ月だったけど時間は関係ない」と莉桜。

「分かります、あ、すいません、でも時間の長さは関係ないってすごく分かるんです。短くてもその人の宝物みたいになる、そういう出会いってあります」と宋。

「よし、今度3人で飲もう、喋ろう」と悠依。

「そうだね、3人で」と宋。

莉桜は「よろしくお願いします」と笑顔で答える。

 

夜、悠依の部屋に直木と譲も。

3人でワイワイと料理を作って食べ、ゲームに興じる。

 

じゃ、そろそろと譲が席を立つ。

すると悠依が直木の背を押して「そっちもでしょ、2人の話あるでしょ」と。

 

屋上に上がった直木と譲。

「えーっと、何を言えばいいんだ」と直木。

「別に無理して、いいよ、また泣いちゃうよ」と譲。

「さっきのあれ嘘だから、悠依を頼むみたいな」。

「ああ」。

「俺は相手が誰でも嫌だよ」。

「でしょうね」。

「あとは悠依の人生だし、悠依が決めればいい、そっちは?自分のいない未来なんて考えて気をもむのも馬鹿らしい、あなたの人生だ、好きにしろよ」。

「そうする」。

「でも、俺、あの時魚住さんに会えて良かった、あなたに救われた、で、すっげー変な時間だったけど楽しかった、ありがとう、感謝してる」と直木は涙を流す。

譲も涙をこらえながら「こちらこそ、ありがとう」と。

 

そこへ、外から「おーい、直木と行きたいところがあるのー」と悠依の声が。

 

譲がお守りを「白い猫はどっちですか」と悠依に差し出す。

お守りを受け取り「私にとっては直木です」と悠依。

「鳥野直木がいない世界なんて意味わかんないとでも神様に怒鳴りながらでもいいです、必ず戻ってきてください、そう思ってるのがあなただけじゃない」と譲。

「帰ってきますよ、魚住さん何言ってるんですか」と悠依。

そこへ直木が現れ「じゃ、行くか」と。

悠依が「うん」と頷く。

直木が「じゃあ」と譲に言い「うん」と答える。

 

直木と悠依が行ったのは勝の家で生活していたころの思い出の海岸だった。

昔からある流木に2人が腰かける。

「あの店、ハチドリがなくなっちゃうのも寂しいなあ」と悠依。

「うん」と直木。

「美容室にするのなんてどう?お子さんの髪切りますって、看板無しで」。

「俺がやろうとしてたことをやんないのは良くない」。

「私がやりたいからいいでしょ」。

「もし、俺の代わりになんかしてくれるんだったらさ、いつか話してやってよ、店に来てた子たちに、英介さんのことで傷ついてるかもしれないから」。

「何て言えばいい?」。

「君たちが見てた優しい英介さんも嘘じゃなかったって」。

「そうしてあげたい、でも、私は許せないよ、ごめん」。

「うん、でも俺らが勝さんに救われたように英介さんに救われた子がいるのは間違いないからさ」。

「はあ」と深いため息をつく悠依。

「どうしたの」。

「直木、いい人過ぎるよ、だから神様に気に入られちゃったんじゃない?」。

「だからこの時間貰えたのかもよ」。

「そっか」と微笑んで「あとどれくらい?」と聞く悠依。

直木はしばらく答えなかった。

「悠依、2年前さ…」。

「やだなあ、聞きたくない」。

「聞いてよ、多分全部は言い切れない」。

「じゃあ、ちょっとだけ聞く」。

「うん、じゃあ、まず最初、これは絶対言う、悠依ともう一度会えた時めちゃくちゃ嬉しかった」。

「へえ、そうなんだ」と嬉しそうな悠依。

「で、それでお互いすごい大事だって、そういう風になれて、うわ、これ幸せだと思った」。

頷きながら「うん、私も」と悠依。

「ああ、俺は悠依とこうなるために生きてきたんだなあって、この先の未来、悠依がずっと笑ってくれるなら俺の人生全部意味あった、俺、悠依の笑ってる顔がすごい好き、だから笑っててよ、ひとりにさせてごめん」。

「大丈夫」。

「ごめん」。

「笑ってられるように頑張ってみる」。

しばしの沈黙。

日が昇ってくる。

「悠依」。

「もう行くの」。

「悠依、ありがとう、さよなら、愛してる」。

泣きながら「直木、大好きだよ」。

「愛してる」と再び言う直木。

「うん、愛してる」と悠依。

「やっぱ照れる、海でも見ててよ」。

「うん、いいよ」。

日が昇った。

「愛してる」と直木。

「うん」と悠依。

「愛してる」と直木。

その後も、愛してると何度も言う直木。

涙を流しながら「もういい、分かった」と悠依。

「悠依、愛してる」と言って直木は消えた。

 

感慨に耽る悠依に直木の口笛が聞こえる。

微笑みながら空を見上げ「空から見てるとか嫌だって言ったのに」。

『100万回言えばよかった』最終話の感想

いやあ、美しいラストでしたね。

どうして直木が帰ってこれたのかは不明ですけど、悠依が言うように「直木、いい人過ぎるよ、だから神様に気に入られちゃったんじゃない?」というのが近いかも。

樋口と涼香はどうなるんでしょうね。

結局、回収しきれませんでしたが、成仏に近づくんじゃないでしょうか。それとも2人とも幽霊のままで楽しく過ごすのか。

井上真央さん、佐藤健さん、松山ケンイチさんの演技に引き込まれました。

素晴らしい実力。

終わっちゃうのは寂しいなあ。

また、面白いドラマを観たい!

みんなの反応。

最後に

3ヶ月楽しませてもらいありがとうございました!

 

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