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日曜劇場『Get Ready!』第8話のネタバレあらすじと感想

『Get Ready!』第8話のネタバレあらすじ

バーでエース(妻夫木聡さん)はジョーカー(藤原竜也さん)に促され、自分が過去に救えなかった命について語り始める。

13年前。外科医として自信に満ちていた若かりし頃、天野(妻夫木聡さん)は「オペは完治の入り口でしかない」と語る恩師・真田博(榎木孝明さん)に「綺麗事だ」と反発し、剣持(鹿賀丈史さん)のいる千代田医大へ籍を移す。

天野は千代田医大で初めてのオペを成功させる。

他の医師や看護師たちは天野のスピードに驚く。

剣持は天野の評判を内心は苦々しく思っていた。

 

天野は回診で担当の坂本青葉(8歳)という少女の病室へ行くが、ベッドに姿が無かった。

外へ探しに行くと、車椅子でノートに何かを書いている青葉を見付ける。

退院したらやりたいことを青葉は書いていた。

天野が読み上げると、「でも、できるかなあ」と青葉。

「できるよ、先生がちゃんと治すから、約束」と言い2人は小指を絡ませる。

部屋に戻ろうと天野が車椅子を押すと、青葉が「いつ頃退院できるかな?」と聞く。

「うーん、それはまだ分からないけど、手術に備えてたくさん食べて元気つけないとね」と答えた天野に「はーい」と明るく青葉が返事をする。

その様子を青葉の母親が窓越しに見ていた。

 

病院の廊下で「先生」と天野が声を掛けられる。

青葉の母親だった。

「いつもありがとうございます、天野先生のおかげであの子の笑顔が見られてほっとしてます」。

「それなら良かった」と天野。

「ドナーの方はまだ見つからないのでしょうか?」と青葉の母。

「はい、見つかり次第、必ず治します、もう少しの辛抱です、青葉ちゃんに必ず治すと約束しました、約束はお守りしますのでご安心ください」と天野。

 

バーでのやりとりをパソコンで見ていたスペード(日向亘さん)は、「やめなさい」と言われクイーン(松下奈緒さん)にパソコンを閉じられる。

「なんで?」と聞くスペードに「盗み聞きは良くないでしょ、大丈夫よ、こんなことしなくたって、いつかきっと」とクイーン。

 

大和医大の真田のもとへ堂前というドナーを待っている患者がやってきて、どうなってるんだ、まだ待たされるのか、社会的貢献度を考えろと声を荒げる。

真田が「命は平等です、決して優劣は付けられない」と答えると「もういい、話にならん」と堂前は部屋を出ていく。

 

天野が回診で青葉の元へ。

「ねえ見て、退院したらやりたいこと増えちゃった」と青葉。

「それは大変だ」と微笑みながら青葉のノートを見る天野。

「もし手術出来たらドナーの人へ感謝してその人の分まで強く生きるって決めてるんだ、だから今日の朝ごはんも昼ごはんも全部食べたんだ」と青葉。

天野が「へえ、それはすごいね」と褒めると「先生が約束してくれたからだよ」と答える青葉の頭を満面の笑みで天野が撫でる。

 

理事室に剣持が入ってくるとソファに座っていた男が立ち上がり「この度は堂前の転院をお受け頂きありがとうございます」と礼を述べる。

「いえいえ、堂前会長は不動産業界の重鎮だ、まだまだご活躍してもらわねばならないお方です」と剣持。

「ありがたいお言葉堂前にもお伝えします」と堂前の秘書。

「お任せください、会長の命はこの千代田医大が救いますので」と剣持。

「ありがとうございます」と頭を下げる秘書。

剣持が「それとドナーさえ見つかったらオペはこの私が…」と言うのを遮って秘書が「そのことですが、こちらに胸部外科に非常に優秀な先生がいらっしゃると、確か天野先生と」と言う。

「金谷さん、剣持先生に直々にオペをしていただくのは特別なことなんですよ」と慌てて病院の幹部らしき男が言う。

すると、剣持が「まあ、いいじゃないか、天野先生は今やうちのエースですからねえ、分かりました、そのように手配します」と間に入る。

「いいんですか?」と幹部らしき男が驚いて尋ねる。

「会長のご希望だ、送ってさしあげなさい」と答える剣持。

では、と男と秘書は部屋を出ていく。

不機嫌な剣持。

 

呼ばれた天野が理事長室に入ると、剣持がソファに座っている2人を「こちら堂前不動産の堂前会長と秘書の金谷さんだ」と紹介する。

「初めまして、天野です」と頭を下げる。

「森田君から聞いてると思うが君にオペの指名が入った、私もここは当院のエース、君が相応しいと考えている」と言う剣持に「光栄です」と答える天野。

「まあ座りなさい」と言う剣持に「失礼します」とソファに座る天野。

「いやあ、千代田医大に転院出来て良かった、あのまま大和医大にいたらおっちんでましたからね」と堂前。

天野が「大和医大?」と言うと「ああ、もともと真田先生が診ていたようだがどうにも折り合いが付かずうちで診ることになったんだ」と剣持。

そうでしたかと言う天野に堂前が立ち上がり「先生頼みましたよ」と手を差し出し、「お任せください」と天野も立ち上がり握手をする。

 

理事長室の剣持のもとへ森田がやってきて、「移植あっせん組合から連絡がありまして適合する臓器が見つかったようです」と伝える。

「そんなこといちいち報告しなくていい」と言う剣持に「ですがひとつお話がありまして」と2枚の紙を森田が剣持に見せ耳元で何かをささやく。

真顔になった剣持は「至急、金谷君に連絡をしてくれ、それと適切な処置を天野君にお願いしてください」と森田に指示する。

適合する患者は青葉と堂前だったのだ。

 

手術の概要とメンバーの話合いが終わった時に森田が天野に「そういえば先生にアポがありまして」と言う。

 

指定された喫茶店に天野が行くと真田がいた。

「手助けになると思ってね」と堂前のカルテを真田が差し出す。

堂前さんの最新の状態はこちらで全て管理してますと断る天野。

「あ、そうか」と笑みを浮かべながら真田。

続けて「噂では相当数の患者を抱えてると聞くが、そんなに患者を抱えて大丈夫なのか?」。

天野は「何がですか?」と聞き返す。

「君は優秀な医師であることは間違いはない、しかし…」と話す真田を遮って「申し訳ございませんが私はもう先生の助手ではありません」と天野。

すると、真田が声を出して笑い、「そうだったね、分かってると思うが肺の移植は難易度が高い、それに患者の様態からしても未踏の山に登るようなものだ」と。

天野は問題ありませんと準備していることを話す。

「頂上へ向かう道は幾重にも確保してるってわけか」と真田。

天野は「手術を成功させ私が正しかったことを証明します」と答える。

それを聞いた真田の顔には笑みが浮かんでいた。

 

堂前の手術は成功する。

剣持は手術室の隣の部屋からガラス越しに様子を見ていて苦々しい顔をする。

 

「警察が!?」と驚く天野。

森田が「ええ、移植あっせん組合の職員が逮捕されたらしいんですよ、そのことで警察の方が天野先生に話を聞きたいと」と言う。

「なんで私に」と天野。

そこへ看護師が来て「天野先生、青葉ちゃんの容態が」と告げ、天野はその場を去る。

 

青葉は弱っていた。

母親が「まだ、手術はできないんでしょうか?娘はもう限界だと思うんです」と天野に聞く。

天野は「まずは青葉ちゃんの処置を」と答え、看護師に指示を出す。

 

天野は部屋へ呼ばれる。

入ると剣持と森田の他に2人の男がいた。

2人の男は「天野真一さんですね」と聞き「そうです」と答える天野へ「警視庁の者です」と警察手帳を見せる。

促されて天野も席に着く。

 

「不正行為ですか」と天野。

「ええ、移植あっせん組合の職員によって不当な横流しが行われたんです、堂前タカフミの移植手術に使われた臓器は本来別の患者に移植予定のものだったんです」と刑事。

そんな馬鹿なと答える天野に「職員から情報提供がありまして、天野さんこの件について何か心当たりはありませんか」と刑事が聞く。

「私ですか、私は何も」と天野。

「我々がまず聞きたいのは堂前氏の不自然な転院でして、堂前氏は手術の直前に主治医の真田氏の元を離れ千代田医大に移ってますね、さらに転院後、オペを担当したのが真田先生の助手だった天野先生ということで」と刑事。

天野が「真田先生と今回のオペは関係ありません」と答えると「手術の直前に真田先生とお会いになられてますよね、喫茶ニットの防犯カメラに写ってましたよ」と言い2枚の写真を見せる。

「お聞きしたいんですが、通常こういうことはよくあるんですか」と刑事が森田に聞くと「いやあ、そういったことはあまり聞きませんが」と森田が答え、天野が「これは、真田先生が以前診ていた時のカルテをお持ちいただいただけで…」と。

刑事が聞く「本当にそれだけですか」。天野は「はい」と答える。

「真田先生の口座に堂前氏の親族が関係する会社から不自然な振りこみが数件あったんですよ、これはその手術の見返りでは」と刑事。

「あり得ない、あの方は不正をするような人じゃありません、それに執刀したのは私ですから無関係ですよ」と天野。

剣持が口を開く「残念です、このような悪事に当院が利用されるとは、もちろん私は君を信じたいが、医師として誠実な対応を求めます」。

 

警察署から天野が出てきて歩道橋を歩いていると「天野先生」と声を掛けられる。

振り返るとそこには青葉の母親がいた。

「いろいろとご迷惑を」と天野が頭を下げる。

母親が言う「青葉は亡くなりました」。驚く天野。

「娘に移植されるはずだった肺、別の方に移植したそうですね、あの子はあなたに希望を貰ったんです、先生を信じてたんです、青葉は亡くなる前、何度も先生のこと呼んでました」と母親。

天野が重い口を開く「申し訳ございません」。

「あなたを信じた娘の想いが分かりますか」と母親。

立ちすくむ天野。

「あなたがもし命に優先順位を付けたのであれば、青葉に、娘に生きる価値はなかったんでしょうか」と母親。

天野は何も答えられない。

涙を流しながら母親は「これ、あの夜青葉が書いた手紙です、天野先生に渡してほしいと」と言い封筒を取り出して天野へ渡し、踵を返して去っていく。

手紙を開くと、「先生ごめんね、今日は夜ごはん半分のこしちゃった、約束まもれなかった、でもやさいはぜんぶ食べたんだよ、あしたからはがんばってぜんぶ食べるから、そしたらぜったい病気なおるよね、わたしがんばるからね」と。

天野は慟哭した。

 

真田は医師会で追いつめられていたが、法廷で争う構えを崩さなかった。

執刀医を懲戒解雇したと剣持が言い、医師たちの中で悪口があがると、真田は「100歩譲って私のことはどうでもいい、天野君はそんなことをする人間ではない」と声を荒げた。

そのまま真田は学会を追われ、1年後には剣持が理事長となった。

 

天野はある夜にオートバイを運転中にバイクごと倒れてしまう。

運ばれた病院は大和医大で、真田医師が執刀を務めた。

難しい手術を終えベッドに寝ている天野に真田は「天野君、君は生きるんだ、君は私の未来だ」と声をかける。

 

真田は裁判で争うが無実を証明できないままこの世を去ってしまう。

 

天野が真田の墓前で手を合わせていると真田の妻がやってくる。

そして、真田家に招かれ仏壇に線香をあげる。

天野は遺影を抱え泣き出してしまう。

 

バーでジョーカーが「そっか、ありがとうな」とエースへ言う。

エースは何も言わない。

「なあ、これ、あの2人にも話していいか」とエースに尋ねる。

「好きにしてくれ」とエースは答える。

 

クイーンのケータイにジョーカーからの着信。

クイーンが「どこにいるの?白瀬もいるから早く来なさい」と言う。

ジョーカーが言う「ちょうど俺もお前たちに聞かせたい話があるんだ」。

クイーンが目配りするとスペードも微笑む。

 

その頃、千代田医大では染谷医師(一ノ瀬颯さん)と婚約者の剣持玲於奈が口論している時に、突然玲於奈が倒れ苦しむ。

 

警察も捜査に本格的に取り組みだす。

『Get Ready!』第8話の感想

やっとエースの過去が明らかになりました。

けっこうシリアスだったんで、今回も余計なおふざけ演出は無かったですね。

剣持がめっちゃ憎たらしい。

ひとつ謎なのが、

真田の口座に堂前の親族が関係する会社から不自然な振りこみが数件あった

ということ。

本当なんでしょうか?

一体誰が何のために振りこんだんでしょう?

真田がそんなお金を要求するわけないだろうし。

分かる方いたら是非教えてください。

『Get Ready!』第9話の予告

剣持が娘の手術を仮面ドクターズに頼むのか!?

面白いなあ。

あとは警察との闘いですね。

ほんとは闇医者チームが違法なことしてるのに、ついつい肩入れしちゃいますね。

警察は悪くないのに。

残り2話、見逃せません。

 

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