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レンタカー返却前に傷を発見…最初からあったか分からない時はどうする?

レンタカー返却前に車体に傷があることに気付いてどうしようか迷ってる男性

レンタカーを返却する前に車体を確認したところ、見覚えのない傷を発見。

「これ、最初からあった傷?」

「自分が気づかないうちにつけた?」

「レンタカー会社に伝えたら、修理代を請求されるのでは…」

と不安になりますよね。

 

出発前に傷を確認したはずでも、細かい部分までは覚えていないことがあります。

写真を撮っていなければ、いつできた傷なのか自分では判断できないケースもあるでしょう。

 

とはいえ、自分がつけたか分からないからといって、黙ったまま返却するのはおすすめできません。

まずは傷の状態を写真や動画で残し、出発前の記録や貸渡時のチェックシートを確認したうえで、返却前にレンタカー会社へ連絡しましょう。

 

「返却前に傷を見つけましたが、最初からあったものか、利用中についたものか分かりません」

と、分かっている事実だけを伝えれば大丈夫です。

 

この記事では、レンタカーの返却前に覚えのない傷を見つけた時の対処法、自分から申告すると責任を認めたことになるのか、修理代や補償はどうなるのかを分かりやすく解説します。

この記事の目次です

レンタカー返却前に傷を発見…最初からあったか分からない時はどうする?

返却前に見覚えのない傷を見つけても、その場で「自分がつけた」と決めつける必要はありません。

出発時からあった傷かもしれませんし、駐車中のドアパンチや飛び石など、運転している本人が気づかないうちに生じた可能性もあります。

原因を推測するより、傷の状態を記録し、貸出時の資料を確認したうえで、レンタカー会社へ状況を伝えましょう。

返却前に行うこと

  1. 傷を写真や動画で残す
  2. 出発前に撮影した画像を見返す
  3. 貸渡証や傷のチェックシートを確認する
  4. 返却店舗へ連絡する
  5. いつできた傷か分からないことをそのまま伝える

傷の状態が分かる写真や動画を撮る

傷を見つけたら、車を動かす前にスマートフォンで撮影しましょう。

傷だけを大きく写した画像では、車体のどの部分にあるのか分かりにくくなります。

位置と大きさを確認できるように、距離や角度を変えて記録しておくと状況を説明しやすくなります。

撮影する内容 記録できること
車全体が入る写真 傷がある車両や車体の向き
傷がある部分を少し離れて撮影 ドアやバンパーなど車体上の位置
傷を近くから撮影 擦れやへこみの形、塗装の状態
角度を変えた写真 光の反射で見えにくい傷の範囲
車体を一周する動画 傷の周辺やほかの損傷の有無

暗い駐車場では、街灯の下へ移動するか、スマートフォンのライトを使うと傷が写りやすくなります。

ただし、安全に車を動かせる場所で行ってください。

 

撮影日時は画像データに残るため、返却前の状態を記録した資料にもなります。

傷の近くに定規や硬貨を置く方法もありますが、車体に触れて新たな擦れをつくらないよう注意が必要です。

出発前の写真や貸渡時の記録を見返す

続いて、レンタカーを受け取った時の記録を確認します。

出発前に車体を撮影していた場合は、今回見つけた場所を拡大してみましょう。

傷を意識して撮った画像でなくても、背景に写り込んでいる可能性があります。

 

レンタカー会社によっては、貸出時に既存の傷を記載したチェックシートや車両確認表を渡しています。

紙の書類だけでなく、アプリやメールに記録されている場合もあるため、手元の資料を一通り見直してください。

出発前の写真がなくても、すぐに自分の責任と決まるわけではありません。
レンタカー会社が貸出前の車両状態を記録している場合もあります。

「写真を撮っていなかったから、自分がつけたことにするしかない」と考えず、店舗側の記録も確認してもらいましょう。

写真に傷が写っていないからといって、利用中にできたと断定できるとは限りません。

撮影した角度や明るさによっては、細い擦り傷や浅いへこみが見えないこともあります。

返却前にレンタカー会社へ連絡する

記録を確認しても判断できない場合は、返却店舗へ電話し、傷を見つけたことを伝えます。

この時点で必要なのは、責任の所在を自分で判断することではありません

発見した場所や傷の状態、気づいた時間など、分かる範囲の事実を説明します。

連絡する時の伝え方

「返却前に車体を確認したところ、左側のドアに傷があることに気づきました。出発時からあったものか、利用中についたものかは分かりません。どのように対応すればよいでしょうか」

「たぶん自分がつけました」「最初からあったはずです」など、根拠のない推測を加える必要はありません。

店舗から

「そのまま返却してください」

「傷の写真を送ってください」

「警察へ連絡してください」

などの案内があった場合は、指示された手順に従います。

自分がつけたか分からなくても黙って返却しない

「小さな傷だから気づかれないかもしれない」と考え、そのまま返却するのは避けた方がよいでしょう。

返却時の車両確認で見つかれば、その場で経緯を説明することになります。

無人返却では、後日の点検で傷が確認され、レンタカー会社から連絡が入る可能性もあります。

 

返却前に申告したからといって、それだけで「自分が傷をつけた」と認めたことにはなりません。

傷を発見した事実と、いつ誰がつけたのかは別の問題です

 

分からない部分まで断定せず、確認できた内容だけを伝える方が、状況を整理しやすくなります。

傷を消そうとして自分で補修するのは避けましょう。
コンパウンドで磨く、タッチペンを塗る、へこみを押し戻すといった対応は、かえって塗装や車体を傷めるおそれがあります。

傷を見つけた時の状態を残し、レンタカー会社の判断を仰いでください。

返却直前に見覚えのない傷を発見すると、「修理代を請求されるかもしれない」と焦ってしまいます。

しかし、原因が分からない段階で責任を決める必要はありません。

 

現状を記録し、貸出時の情報と照らし合わせ、判断できなければ返却前に連絡する

この順番で対応しましょう。

レンタカーの傷に気づいたあとの対応

レンタカー料金に保険が含まれていても修理代を請求される?

多くのレンタカーでは、基本料金に対人・対物・車両などの保険や補償が含まれています。

ただし、「保険が付いている=傷が見つかっても自己負担は一切ない」という意味ではありません。

契約内容や損傷の状況によっては、免責額やNOC(ノンオペレーションチャージ)などの負担が発生する場合があります。

レンタカーの傷で費用を確認する時は、「保険に入っているか」だけでなく、次の3点を見てください。

  • 基本料金に含まれる保険・補償の内容
  • 免責補償制度に加入しているか
  • NOCをカバーするプランが付いているか

なお、見つけた傷が貸出前からあった場合は、今回の利用中に生じた損傷ではありません。

費用を心配する前に、レンタカー会社が保管している貸出前の車両記録や、既存の傷に関する情報を確認してもらいましょう。

基本料金に含まれる保険・補償とは?

一般的なレンタカー料金には、事故によって他人を負傷させた場合の対人補償や、ほかの車・物を壊した場合の対物補償などが含まれています。

借りた車の修理に関わる車両補償も設けられていることが多いものの、補償額や利用者の負担額はレンタカー会社によって異なります。

主な補償 補償の対象
対人補償 事故で相手を死亡させたり、負傷させたりした場合
対物補償 ほかの車、ガードレール、建物などを壊した場合
車両補償 借りているレンタカーが損傷した場合
人身傷害補償 運転者や同乗者が事故で負傷した場合

今回のような車体の傷で関係するのは、主に車両補償です。

しかし、車両補償が基本料金に含まれていても、利用者が一定額まで負担する「免責額」が設定されている場合があります。

免責額とは利用者が負担する金額

免責額とは、保険や補償が適用される事故であっても、契約上、利用者が負担する金額です。

たとえば、車両補償に免責額が設定されている場合、修理費の全額を負担するわけではなくても、契約で定められた範囲の支払いが必要になる可能性があります。

「車両補償が付いている」と「自己負担がない」は同じではありません。
予約時のプランや貸渡証を確認し、「免責額」の記載があるかを見てみましょう。

具体的な金額は、レンタカー会社や車種、契約したプランによって異なります。

傷の修理費について説明を受けた時は、請求額だけを見るのではなく、「何の費用なのか」「加入している補償がどこまで適用されるのか」も確認してください。

免責補償制度に加入していれば自己負担が軽減されることもある

レンタカーを予約する際、「免責補償制度」への加入を案内されることがあります。

これは、事故などで保険を利用する際に発生する免責額を補償する制度です。

基本料金とは別に加入料が必要なケースもありますが、契約したプランにあらかじめ含まれている場合もあります。

予約内容で確認する項目

  • 免責補償制度に加入しているか
  • 車両補償の免責額が補償されるか
  • 対物補償の免責額も対象になるか
  • 補償を受けるための条件があるか

免責補償制度に加入していても、すべての費用が必ず免除されるとは限りません。

NOCが補償の対象に含まれていない場合は、免責額とは別に負担が生じる可能性があります。

NOCは修理代や免責額とは異なる費用

NOC(ノンオペレーションチャージ)とは、事故や傷などによってレンタカーを修理・清掃する間、車を貸し出せないことに対する営業補償です。

修理費そのものではないため、車両補償や免責補償制度に加入していても、別途支払いが必要になる場合があります。

費用・制度 役割
車両補償 借りた車の損害を補償する
免責額 契約上、利用者が負担する金額
免責補償制度 免責額の負担を軽減・免除する
NOC 車を貸し出せない期間に対する営業補償

NOCまで補償する追加プランを用意している会社もあります。

名称はレンタカー会社ごとに異なるため、「安心パック」「フルサポート」などのプラン名だけで判断せず、補償内容を確認しましょう。

保険や補償が適用されないケースもある

保険や補償に加入していても、契約条件に反する利用があった場合は、補償を受けられない可能性があります。

補償対象外となる条件は会社によって異なりますが、次のようなケースには注意が必要です。

  • 事故や接触をレンタカー会社へ連絡しなかった
  • 必要な警察への届け出を行わなかった
  • 契約時に登録していない方が運転していた
  • 飲酒運転や無免許運転があった
  • 貸渡約款に反する使い方をしていた

事故や接触に明確な心当たりがある場合は、返却まで待たずにレンタカー会社へ連絡してください。
公道でほかの車や人、ガードレールなどに接触した場合は、損傷が小さく見えても警察への報告が必要です。
当事者同士で話がまとまりそうな場合でも、その場だけで解決しようとせず、必要な手続きを行いましょう。

しかし、返却前の確認で初めて見覚えのない傷を発見し、事故や接触の日時・場所にも心当たりがない場合は、まずレンタカー会社へ状況を伝えて対応を確認してください。

最初からあった傷なら今回の利用による修理費ではない

返却前に見つけた傷が貸出前から存在していた場合は、今回の利用によって生じた損傷ではありません。

そのため、「傷を見つけた=免責額やNOCを必ず支払う」ということではないでしょう。

貸出前の車両記録に同じ傷が残っていれば、既存の損傷として確認できる可能性があります。

しかし、利用中についた傷と判断された場合は、契約した保険・補償の内容や必要な手続きが確認されます。

傷を見つけた時点で、高額な修理費を請求されると決まったわけではありません。
傷がいつできたものかを確認し、今回の利用中に生じた損傷と判断された場合は、加入している車両補償・免責補償制度・NOC補償の内容を順番に確認しましょう。

レンタカー料金に保険や補償が含まれていても、契約内容によっては免責額やNOCが発生する場合があります。

予約確認メールや貸渡証を見ながら、どの補償に加入しているのかを確認し、不明な点はレンタカー会社へ問い合わせてください。

レンタカー保険の補償内容

自分から申告したら「自分が傷をつけた」と認めたことになる?

見覚えのない傷をレンタカー会社へ伝える時、

「自分から申告したら、こちらの責任だと思われるのでは?」

と心配になる方もいるでしょう。

 

しかし、傷を発見した事実を伝えることと、自分が傷をつけたと認めることは同じではありません。

いつできた傷なのか判断できない場合は、その状況を正確に説明すれば問題ありません。

原因を推測したり、確信がないまま責任を認めたりする必要はないでしょう。

申告する時に伝える内容

  • 返却前の確認で傷を見つけたこと
  • 傷がある場所
  • いつできたものか判断できないこと
  • 運転中に接触や衝撃を感じたか
  • 事故や接触に心当たりがあるか

分かっていることと分からないことを分けて話すと、店舗側も状況を確認しやすくなります。

「傷を見つけた」と「自分がつけた」は別の話

返却前に傷へ気づいたとしても、それだけでは利用中にできた傷だと判断できません。

貸出時から存在していたものの見落としていた可能性もあれば、駐車中にほかの車のドアが当たるなど、利用者が気づかない状況で生じたケースも考えられます。

そのため、経緯が不明な段階では、「返却前に傷を発見しました」と伝えたうえで、「いつできたものかは分かりません」と補足するのが適切です。

確認できている事実 現時点では分からないこと
返却前に傷を見つけた 傷ができた日時
左後部のドアに擦れた跡がある 貸出前からあったかどうか
運転中に接触した覚えはない 駐車中に何かが当たったかどうか
事故や衝撃に気づかなかった 利用中に生じた傷かどうか

分からない部分を無理に埋めようとすると、推測が事実のように受け取られるおそれがあります。

説明する際は、「覚えていない」よりも、「運転中に接触した認識はありません」「傷がいつできたものかは判断できません」と具体的に伝えると、現在の状況が分かりやすくなります。

心当たりがないのに「自分がやりました」と言わなくてよい

レンタカーを利用している間に見つかった傷だからといって、すぐに謝罪し、自分の責任だと認めなければならないわけではありません。

驚いた勢いで「すみません。自分がどこかで擦ったかもしれません」と話すと、実際には接触した記憶がなくても、自分で傷をつけた可能性があるという説明になります。

心当たりがない場合は、推測を加えずに伝えましょう。
「返却前に傷を見つけました。運転中に接触した覚えはなく、いつできた傷なのかは分かりません」と説明すれば、発見した事実と現在の認識を分けて伝えられます。

もちろん、実際に壁や縁石へ接触した、駐車時に車体を擦ったなど、明確な心当たりがある場合は、その経緯を正確に説明してください。

「もしかすると」「たぶん」といった想像まで付け加える必要はありません

覚えている出来事だけを時系列に沿って話す方が、状況を整理しやすくなります。

謝罪と責任の判断は分けて考える

傷を見つけた時、「迷惑をかけたかもしれない」と考え、先に謝りたくなる方もいるでしょう。

店舗へ丁寧に対応することは大切ですが、原因が判明していない段階で、自分の過失を前提に話を進める必要はありません。

 

「お手数をおかけしますが、確認をお願いします」

と伝えることは、傷をつけた責任を認める表現ではなく、確認を依頼するための言葉です。

状況が分からない時の伝え方

「返却前の確認で傷に気づきました。利用中に接触した認識はありませんが、最初からあったものかどうかも分かりません。お手数をおかけしますが、貸出前の記録をご確認いただけますか」

このように伝えると、原因を断定せず、店舗側へ確認を依頼できます。

最終的な判断は車両の記録や利用状況も踏まえて行われる

傷が利用前からあったのか、貸出中に生じたのかは、利用者の申告だけで決まるとは限りません。

すぐに修理費の話にならなくても、後日連絡が入る可能性はあるでしょう。

内容を十分に確認せず、その場で判断しないようにしましょう。
修理費や補償について説明を受けた場合は、傷の確認結果、費用の内訳、加入している補償の適用範囲などを確認してください。

自分から傷を申告するのは、「自分がつけた」と認めるためではなく、返却前に確認した状況をレンタカー会社と共有するためです。

原因が分からない時は曖昧な部分を無理に断定せず、事実に沿って説明しましょう。

小さな傷でもレンタカー会社に伝えた方がいい?

返却前に見つけた傷が小さいと、「この程度なら伝えなくてもいいのでは?」と迷うかもしれません。

しかし、利用者だけで修理の必要性を判断するのは難しいため、目立たない擦り傷や小さなへこみであっても、レンタカー会社へ伝えた方が安心です。

 

見た目では浅く感じても、塗装が剥がれていたり、車体の一部が変形していたりするケースがあります。

反対に、傷だと思っていたものが汚れや付着物で、修理を必要としない可能性もあるでしょう。

傷の大きさだけで、申告が必要かどうかを決めるのは避けましょう。
修理の要否や費用の有無は、傷の長さだけではなく、深さ・場所・塗装の状態なども踏まえて判断されます。

「何センチ以下なら申告しなくてよい」という共通基準はない

レンタカーの傷について、

「数センチ程度なら問題ない」

「爪に引っかからない傷なら請求されない」

といった情報を見かけることがあります。

 

実際には、すべてのレンタカー会社に共通する傷の基準があるわけではありません

 

同じ長さの傷でも、表面に薄く付いた跡と、塗装の下まで達している損傷では状態が異なります。

車種や傷がある場所によって、修理方法が変わることもあります。

確認されるポイント 状態の例
傷の深さ 表面の擦れ、塗装の剥がれ、下地が見える傷
傷の範囲 点状の傷、細長い線、広範囲の擦れ
損傷した場所 ドア、バンパー、ホイール、ガラスなど
車体の変形 へこみ、ゆがみ、部品のずれ
安全性への影響 ひび割れ、ライトの破損、部品の脱落

インターネット上の目安だけを頼りにせず、契約したレンタカー会社の判断を確認してください。

擦り傷や線のような傷も伝えておく

バンパーやドアに細い線を見つけた場合、汚れなのか塗装の傷なのか、見ただけでは区別できないことがあります。

だからといって、指や布で強くこすって確かめる必要はありません。

表面に砂や細かな異物が付いていると、新たな擦れをつくるおそれがあります。

「消えそうな跡」でも、見つけた状態のまま伝えてください。
汚れなのか修理が必要な傷なのかは、返却時に確認してもらいましょう。

なお、傷を見つけた時点で、修理費が発生すると決まるわけではありません。

既存の損傷として記録されている場合や、確認の結果、修理を必要としないと判断されるケースも考えられます。

バンパーの下やホイールの傷も確認されることがある

車体の側面だけでなく、バンパーの下部やホイールにも傷が付くことがあります。

バンパーの下は運転席から見えにくく、縁石や車止めに近づいた時も接触に気づかない場合があります。

ホイールでは、駐車や右左折の際に縁石へ近づき、表面が擦れるケースもあります。

傷を見落としやすい場所 考えられる状況
フロントバンパーの下部 段差や傾斜のある場所を通った
後部バンパー 後退時に低い障害物へ近づいた
ホイール 駐車時などに縁石へ接近した
ドアの端 乗り降りの際に壁や障害物へ近づいた
ドアの側面 駐車中に隣の車のドアなどが当たった

ただし、傷を発見しただけで「自分が縁石に擦ったのかもしれない」と推測する必要はありません。

接触した記憶がなければ、その点も含めて分かる範囲を説明しましょう。

小さなへこみは駐車中にできる場合もある

ドアに小さなへこみがあり、自分でぶつけた覚えがない場合は、駐車中に隣の車のドアが当たった可能性も考えられます。

いわゆる「ドアパンチ」は、運転中の接触とは異なり、その場にいなければ気づけないことがあります。

ただし、原因を確認できていない段階で、「誰かにつけられた傷です」と断定するのは避けた方がよいでしょう。

原因が分からない時は、見たままの状態を伝えますしょう。
「右側のドアに小さなへこみがあります。利用中に接触した覚えはありません」と説明すれば、推測と事実を分けられます。

安全に関わる損傷は返却まで運転を続けない

傷だけでなく、ガラスのひび割れやライトの破損、部品のずれなどが見つかった場合は、安全性に影響する可能性があります。

走行できそうに見えても、そのまま返却店舗まで運転してよいとは限りません。

タイヤ付近の損傷、異音、液体の漏れなどがある時も車を動かさず、安全な場所からレンタカー会社へ連絡してください。

安全性に不安がある場合は、傷の大きさより走行への影響を優先してください。
返却時間に遅れそうでも無理に運転せず、車の状態と現在地を伝えて案内を受けましょう。

小さく見える傷でも、利用者だけで「申告しなくてよい」と判断するのは難しいものです。

傷の長さや目立ちやすさだけで決めず、見つけた状態をレンタカー会社へ共有し、確認を任せましょう。

出発前にレンタカーの写真を撮っていなかった場合はどうなる?

返却前に見覚えのない傷を発見したものの、出発前の写真を撮っていなかった場合、「最初からあったことを証明できない」と不安になるかもしれません。

しかし、利用者の写真がないという理由だけで、見つかった傷が今回の利用中にできたと決まるわけではありません。

出発前の写真がない時に確認したいもの

  • 貸出時に受け取った傷のチェックシート
  • 貸渡証や契約内容が記載された書類
  • レンタカー会社が保管している車両確認記録
  • 予約時や出発時に届いたメール・アプリの情報
  • 同乗者が傷を見た記憶や撮影した画像

自分で撮影した画像がなくても、確認できる情報がまったくないとは限りません。

写真がないだけで利用者の責任になるわけではない

出発前の写真は、貸出時の車両状態を後から見返すために役立ちます。

一方で、写真を撮ることは利用者が自分を守るための記録であり、

「撮影していなければ、返却時に見つかった傷をすべて負担する」

という意味ではありません。

 

傷がいつ生じたのか分からない場合は、

「出発前の写真は撮っていません」

「利用中に接触した認識もありません」

と、確認できる内容を分けて説明してください。

分かっていること 分からないこと
出発前の写真を撮っていない 貸出時に傷があったか
返却前に傷を見つけた 傷ができた日時
運転中に接触した覚えはない 利用中に生じた傷か

「写真がないから自分がつけたのかもしれない」と推測を加えるより、現在分かっている内容を正確に伝える方が状況を整理しやすくなります。

レンタカー会社に貸出前の記録を確認してもらう

レンタカー会社では、車両の貸出前や返却後に傷やへこみを点検し、状態を記録していることがあります。

店舗や会社によって管理方法は異なりますが、傷の位置を記載した車両確認表、写真、過去の点検情報などが残っていれば、今回見つけた傷と照合できる可能性があります。

店舗での確認を依頼する時の伝え方

「出発前に写真を撮っていなかったため、貸出時からあった傷か自分では判断できません。車両の確認記録に同じ傷が残っていないか見ていただけますか」

貸出前から記録されている傷と一致すれば、今回の利用以前から存在していた損傷だと確認できるでしょう。

 

逆に、店舗側の資料に記載がない場合でも、それだけで利用中にできたと直ちに断定できるとは限りません。

点検時の角度や明るさによって、細い傷などが記録されていない可能性もあります。

同乗者が撮影した写真に車体が写っていることもある

自分では車を撮影していなくても、家族や友人が出発時や旅行中に写真を撮っている場合があります。

レンタカーを背景にした記念写真、荷物を積み込んでいる場面、駐車場で撮影した画像などに、傷がある部分が偶然写っているかもしれません。

写真を見返す際は、傷だけでなく撮影日時も確認してください。

見返したい写真・動画 確認できる可能性があること
出発前の記念写真 貸出直後の車体の状態
荷物を積んでいる時の写真 ドアや後部バンパーの状態
駐車場で撮影した動画 車体側面や周囲の状況
目的地で撮影した写真 移動途中の時点で傷があったか

ただし、画像に傷が写っていない場合も、「その時点では傷がなかった」とは限りません。

小さな擦れや浅いへこみは、撮影距離や光の当たり方によって見えないことがあります。

貸出時の傷チェックを十分にしていなかった場合は?

出発を急いでいた、説明を聞きながら短時間で確認したなど、貸出時に車体を細かく見られなかった方もいるでしょう。

あとから傷を見つけると、「最初に確認しなかった自分が悪い」と考えてしまうかもしれません。

とはいえ、確認が不十分だったことと、その傷を利用者がつけたことは別です。

貸出時に見落とした可能性も、そのまま説明しましょう。
「出発時は急いでいて、この部分まで十分に確認できませんでした。利用中に接触した覚えはありません」と伝えれば、記憶にない出来事を推測で補わずに済みます。

貸出時の確認が短時間だった場合や、雨・暗さで車体が見えにくかった場合は、その状況も伝えてください。

次回からは出発前に車体を一周撮影しておく

今回の傷がどの時点でできたのか確認できなかった場合でも、次回から記録を残しておくと同じ不安を減らせます。

出発前は車体を一周しながら動画を撮り、すでにある傷やへこみは近くから写真に残しておくとよいでしょう。

車体の側面だけでなく、バンパーの四隅、ドアの端、ホイールなども撮影しておくと、返却時に状態を比較しやすくなります。

出発前の撮影は、傷の責任を争うためだけのものではありません。
借りた時と返す時の状態を確認しやすくなり、「この傷は最初からあった?」と迷う時間を減らすことにもつながります。

出発前の写真がなくても、それだけで今回見つかった傷の責任が決まるわけではありません。

自分の記憶だけで結論を出さず、貸出時の書類やレンタカー会社の記録など、確認できる情報を手掛かりにしましょう。

出発前の写真がなくても確認できること

レンタカーの傷に関するよくある質問

最後に、レンタカーの返却前後に傷が見つかった時の疑問をまとめました。

返却前に見つけた傷は警察へ届け出る必要がある?

返却前の確認で初めて見覚えのない傷を発見し、いつ・どこで生じたのか分からない場合は、まずレンタカー会社へ状況を伝えて対応を確認してください。

原因不明の傷を見つけたというだけで、直ちに警察へ連絡する必要があるとは限りません。

 

一方で、走行中にほかの車や人、ガードレールなどへ接触した場合は、傷が小さく見えても事故として必要な対応を行います。

当事者同士で話がまとまりそうな時も、その場だけで解決しようとせず、レンタカー会社へ連絡したうえで警察へ報告しましょう。

雨や暗さで出発時に傷を確認できなかった場合は?

雨で車体がぬれていた、貸出場所が暗かったなど、出発時に傷を見つけにくい状況だった場合は、その点もレンタカー会社へ伝えましょう。

細い擦り傷や浅いへこみは、水滴や光の反射によって見えにくくなることがあります。

 

貸出時に気づかなかったという理由だけで、自分がつけた傷だと決めつける必要はありません

「出発時は雨が降っており、この部分の傷には気づきませんでした」と、当時の状況を説明してください。

夜間の無人返却で傷に気づいた場合はどうする?

無人返却の直前に傷を見つけた場合は、レンタカー会社が案内している緊急連絡先や営業時間外の連絡方法を確認します。

電話がつながらない時は、問い合わせフォームやメールなど、利用できる窓口がないか探してみてください。

返却方法を変更したり、車を別の場所へ移動したりする前に、契約時の案内へ従うことが大切です。

無人返却では、連絡を試みた記録も残しておきましょう。
電話の発信履歴や送信したメールなどがあれば、傷に気づいた時点で連絡しようとした経緯を後から確認できます。

レンタカー会社に電話がつながらない場合は?

返却店舗へ電話してもつながらない時は、予約確認メールや貸渡証を見て、事故・故障時の連絡先やレンタカー会社のサポート窓口を確認してください。

営業時間外で連絡手段が見つからない場合は、電話をかけた時刻や回数を記録し、返却時または営業開始後に事情を説明しましょう。

 

ただし、明確な事故や接触があった場合は、店舗へ電話がつながらないからといって、そのまま返却して終わりにしないでください。

契約書類に記載された緊急窓口などを確認し、必要な対応を行いましょう。

返却後に「傷が見つかった」と連絡が来たらどうする?

返却後にレンタカー会社から傷について連絡があった場合は、傷の場所や状態、いつ確認されたのかを聞きましょう。

利用中に接触した覚えがなければ、その点を伝えたうえで、貸出前や返却時の車両記録について確認します。

修理費やNOCなどの請求がある場合は、すぐに金額だけで判断せず、費用の内訳や加入していた補償の適用範囲も確認してください。

返却後の連絡に心当たりがなくても、感情的に否定せず、確認したい点を整理しましょう。
傷の位置や車両の記録、請求内容などを確認すると、どのような判断で連絡があったのか把握しやすくなります。

傷を申告したら、その場で修理代を支払う?

傷を伝えたからといって、必ずその場で修理代を支払うとは限りません。

貸出前からあった傷なのか、今回の利用中に生じた損傷なのかを確認したうえで、契約した補償やレンタカー会社の規定に沿って対応が決まります。

費用が発生する場合も、支払いの時期や方法は会社によって異なります。

説明を受けた際は、修理に関する費用なのか、免責額やNOCなのかを確認してください。

まとめ|最初からあったか分からない傷は自己判断せずレンタカー会社へ伝えよう

レンタカーの返却前に見覚えのない傷を発見すると、

「自分がつけたのかもしれない」

「修理代を請求されるのでは」

と、どう対応すべきか迷う方もいるでしょう。

しかし、いつできた傷か分からない段階で、自分の責任だと決めつける必要は全くありません。

返却前に見覚えのない傷を見つけた時の対応

  • 傷の位置や状態を写真・動画で残す
  • 出発時の画像や貸渡時の資料を見返す
  • 原因が分からなくても返却前にレンタカー会社へ伝える
  • 心当たりがなければ、推測で自分の責任だと認めない
  • 保険・免責補償制度・NOC補償の契約内容を確認する

「返却前に傷を見つけましたが、最初からあったものか、利用中についたものか分かりません」と、確認できている内容をそのまま説明しましょう。

出発前の写真を撮っていなかった場合も、それだけで今回の傷が利用者の責任になるわけではありません。

 

レンタカーは必要な時だけ車を利用できる便利なサービスですが、利用する機会が増えると、毎回の予約や返却時間が負担に感じられることもあります。

最近では、車を購入せず、月額料金で利用する「車のサブスク」も選択肢のひとつとして注目されています。

ただし、車のサブスクは必ずしも購入より安いわけではありません。

費用だけでなく、税金や車検などの管理にかかる手間も含め、自分の利用状況に合うか比較することが大切です。

車のサブスクが気になる方へ
車のサブスクは本当にお得なのか、購入との違いや向いている方について、以下の記事で詳しく解説しています。

車のサブスクは本当にお得?購入と徹底比較|向いている人・いない人と仕組みを解説

返却前に覚えのない傷を見つけても、慌てて原因や責任を決める必要はありません。

傷の状態を残し、分かっている事実をレンタカー会社へ伝えたうえで、案内に沿って対応しましょう。

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