
香典はいくら包めばいいのか、まず何を準備すればいいのか。
急な訃報のときほど、正しいマナーが分からず不安になってしまいます。
特に
「職場関係はどれくらい?」
「親族は金額が高いって本当?」
「友人の場合は?」
など、関係性によって相場が大きく変わる点は、もっとも迷いやすいポイントです。
この記事では、職場・友人・親族ごとの香典金額を分かりやすい表で整理し、香典袋の選び方や表書き、お札の向きや入れ方、ふくさの使い方まで丁寧にまとめました。
初めて参列する方でも、この記事を読めば必要なマナーがすべて分かるように構成しています。
迷ったときにすぐ確認できる「完全ガイド」として活用してください。
この記事の目次です
- 1 第1章 香典とは?意味と基本マナー
- 2 第2章 お葬式の香典はいくら包む?金額相場の目安
- 3 第3章 香典袋の選び方・書き方・お金の入れ方
- 4 第4章 ふくさのマナー・受付での渡し方・当日の立ち居振る舞い
- 5 第5章 お葬式の服装と持ち物マナー|男女・子ども・学生別の完全ガイド
- 6 第6章 お葬式の流れと時間の目安|参列者・親族で異なる動き方
- 7 第7章 香典袋の正しい書き方とお札の入れ方|表書き・名前・中袋の金額まで完全解説
- 8 第8章 香典返しのマナーと「お返し不要」の正しい考え方|タイミング・金額・会社関係まで
- 9 第9章 香典マナーのよくある質問(FAQ)|迷いやすいポイントだけ厳選して解説
- 10 第10章 まとめ|迷ったらここだけ読めばOK!香典マナーの全ポイントを総復習
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第1章 香典とは?意味と基本マナー
香典は、故人への供養と遺族へのお悔やみの気持ちを「お金」という形で表したものです。
お葬式や通夜の場で渡すお金そのものだけでなく、「どんな袋に入れるか」「どんな言葉を添えるか」といったマナーも含めて、香典と呼ばれます。
「いくら包めばいいか」だけが注目されがちですが、香典は本来、金額の多さで気持ちを測るものではありません。
故人とのご縁や、自分の立場に合った範囲で、無理のない額を包むことが大切です。
まずは、香典の基本的な意味と、絶対におさえておきたいマナーの土台から確認していきましょう。
・香典は「故人への供養」と「遺族へのお悔やみ」を形にしたもの
・無理な高額よりも、関係性と自分の立場に合った相場を意識する
・お金そのものだけでなく、「袋・書き方・渡し方」まで含めて香典マナーと考える
香典の意味と由来
香典の「香」という字は、もともとお香やお線香など、仏前に供えるものを指していました。
かつては、お香やお米などの「現物」を持ち寄っていた名残が、現在の「香典」という言葉に受け継がれています。
現代では、お香やお供え物の代わりとしてお金を包む形が一般的になりました。
ただし、本質は昔も今も変わらず、故人を偲び、遺族を支えるための「お気持ち」であることに変わりはありません。
| 時代 | 香典の主なかたち |
|---|---|
| 昔 | お香・お米・ろうそく・お供え物など、実物を持ち寄っていた |
| 現代 | お香や供物の代わりにお金を包み、「香典」として渡す形が一般的になった |
香典という形でお金を渡すことで、葬儀費用の一部を支えるという意味合いもあります。
とくに近しい親族や、家族葬で負担が偏りやすいケースでは、香典が精神面だけでなく経済面の支えにもなっています。
一方で、最近は「香典辞退」と明記されるお葬式も増えました。
この場合は、遺族の意向を尊重し、無理に香典を渡そうとせず、「お悔やみの言葉」を丁寧に伝えることがなによりのマナーになります。
・香典は「お金」だけでなく、「供養と支え」の気持ちを込めた心づかい
・香典辞退と書かれている場合は、無理に渡さず「言葉」で弔意を伝える
香典マナーの基本ルール
香典には細かい決まりごとが多く、「正解が分からない」「マナー違反になりそうで不安」という声もよく聞かれます。
しかし、基本的な考え方はそれほど難しくありません。大きくおさえたいのは、次のようなポイントです。
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 新札を避ける | あらかじめ用意していた印象を避けるため、くたびれていない「使ったお札」を使うのが基本です。新札しかない場合は、軽く折り目をつけてから包みます。 |
| 「4」「9」の枚数は避ける | 「4」は「死」、「9」は「苦」を連想させるとして、香典に限らず弔事では避けるのが一般的です。 |
| ふさわしい金額にする | あまりに高額な香典は、かえって遺族に気を遣わせてしまうこともあります。近しい関係でも、相場とかけ離れない額を選ぶのが安心です。 |
| 香典袋のデザインに注意 | 派手な色やキャラクター付きは避け、黒白や双銀の水引など、落ち着いた不祝儀用のものを選びます。 |
また、香典は「お葬式のどのタイミングで、どこで渡すか」もマナーの一部です。
多くの場合は、通夜や葬儀・告別式の受付で、記帳とあわせて香典を渡しますが、地域や葬儀の形式によっても少しずつ違いがあります。
細かい違いにとらわれすぎず、まずは「相手への敬意が伝わる行動かどうか」を軸に考えると、判断しやすくなります。
次の章では、もっとも迷いやすい「香典はいくら包むのが目安なのか」を、職場・友人・親族ごとにくわしく見ていきます。
第2章 お葬式の香典はいくら包む?金額相場の目安
香典でもっとも多い悩みが、「いくら包めば失礼にならないのか」という点です。
金額は気持ちとはいえ、相場とかけ離れてしまうと気を遣わせてしまうことがあります。
この章では、まず全体の相場を大きく俯瞰し、そのあとで職場・友人・親族という3つのケースに分けて詳しく解説します。
先に結論|香典はいくら包む?関係性でほぼ決まる
・友人・知人:3,000〜10,000円
・職場関係:3,000〜10,000円(立場で変動)
・親族:10,000〜50,000円(血縁の近さで大幅に変動)
迷ったら「同じ立場の人に合わせる」のがもっとも安全です。
香典の金額相場(職場・友人・親族の早見表)
まずは、全体の相場をひと目で確認できる表にまとめました。
| 関係性 | 相場の目安 |
|---|---|
| 友人・知人 | 3,000〜10,000円 |
| 職場(同僚) | 3,000〜5,000円 |
| 職場(上司・部下) | 5,000〜10,000円 |
| 親族(遠い) | 10,000〜20,000円 |
| 親族(近しい) | 30,000〜50,000円 |
ただし、金額は地域差や年齢、普段の付き合いの深さによっても変動します。
あくまで「目安のレンジ」として捉え、自分の状況に合わせて判断してください。
・高額すぎる香典は、遺族に気を遣わせることがある
・特に親族の場合は「香典返し」の負担が大きくなる
・無理に見栄を張らず、相場の範囲で十分
職場関係の香典相場|上司・部下・同僚
職場の香典相場は「役職 × 普段の付き合い」で大きく変わります。
また、会社として香典を出す場合と個人で包む場合でも金額は変わります。
同僚が亡くなった場合
普段の距離に関わらず、最も一般的なのが3,000〜5,000円です。
年齢が若い、まだ収入が少ない場合は、3,000円でもまったく問題ありません。
上司が亡くなった場合
上司への香典は、5,000〜10,000円が相場です。
仕事でのつきあいが深いかどうかで調整します。
・日頃から仕事を教わっていた
・直属の上司だった
・個人的に可愛がってもらっていた
こういったケースでは10,000円に近づけても違和感はありません。
部下が亡くなった場合
部下への香典は、5,000円前後が一般的です。
あまりに高額だと、遺族が恐縮してしまう場合もあります。
また、会社が「部署一同」などで香典をまとめるケースも多いため、職場のルールや慣習も事前に確認するのが安心です。
・会社名義の香典と「個人の香典」は別物として扱う
・部署でまとめて出す場合は、個人の香典は無理に高くしなくてOK
・会社の慣習がある場合は従うのがもっとも安全
友人・知人の香典相場
友人の場合は、3,000〜10,000円がもっとも一般的です。
年代が上がるにつれて金額も上がる傾向があります。
・20代:3,000〜5,000円
・30〜40代:5,000〜10,000円
・特に親しい友人:10,000円
「友達だから高くしないと…」と悩む必要はありません。
友人同士で相談して金額を揃えるケースも多く、事前に確認できれば安心です。
・1人あたり3,000〜5,000円が目安
・合計金額が大きく見えるため、まとまりとして丁寧な印象に
・カードやメッセージを添えるとより気持ちが伝わる
親族の香典相場|血縁が近いほど高くなる
親族の香典は、距離が近いほど金額も高くなるのが一般的です。
ただし、お返し(香典返し)の負担が大きくなるため、相場から大きく外れないことが大切です。
| 続柄 | 相場の目安 |
|---|---|
| 祖父母 | 10,000〜30,000円 |
| 両親 | 30,000〜50,000円 |
| 兄弟姉妹 | 10,000〜30,000円 |
| おじ・おば | 10,000〜20,000円 |
| いとこ | 5,000〜10,000円 |
親族相場は地域差も大きいため、身内で事前に金額を合わせておくと安心です。
とくに兄弟姉妹は、金額の差が見えやすいため、事前共有するケースが多く見られます。
・香典返しの負担が大きいため高額すぎるのは逆効果
・同居・別居によって金額が変わる地域もある
・「夫婦連名」で包む場合は1つの香典袋でOK
香典はいくらが失礼にならない?「多すぎ・少なすぎ」の目安
香典で失礼になるのは、「高すぎる」または「極端に少ない」場合です。
| ケース | 理由 |
|---|---|
| 高すぎる | 遺族が負担を感じる・香典返しのコストが増える |
| 少なすぎる | 形式的すぎて「気持ちがない」印象になることも |
「どうしても判断がつかない…」という場合は、同じ立場の人に合わせるのがもっとも安全で確実です。
次の章では、迷いやすい香典袋の種類・書き方・お金の入れ方について詳しく解説していきます。
第3章 香典袋の選び方・書き方・お金の入れ方
香典は「いくら包むか」だけでなく、どの袋を選ぶか・どう書くか・どう入れるかまでがマナーです。
お葬式は細かい決まりごとが多いため、この章では必ずおさえておきたい実用ポイントをまとめて解説します。
・香典袋(不祝儀袋)の正しい選び方
・宗教ごとの表書きの違い
・名前(贈り主)の正しい書き方
・お札の向き・枚数・ピン札マナー
・ふくさの色と包み方のポイント
香典袋(不祝儀袋)の選び方
香典袋は、宗教・水引・金額の3つで選ぶと失敗しません。
もっとも多いのは仏式で、黒白または双銀の水引が一般的です。
| 宗教 | 選ぶ水引・袋 |
|---|---|
| 仏式 | 黒白または双銀の水引。不祝儀袋の種類が豊富で最も一般的。 |
| 神式(神道) | 白黒または双銀。表書きは「御玉串料」「御神前」など。 |
| キリスト教 | 水引のないシンプルな白封筒。表書きは「御花料」。 |
金額による袋の使い分けも重要です。
高額になるほど袋は上等な仕様(和紙・厚み・水引の結び)になります。
| 金額 | 適した袋 |
|---|---|
| 3,000〜5,000円 | 印刷水引の簡易袋でOK。友人や同僚など一般的な関係性向け。 |
| 5,000〜10,000円 | 簡易袋または簡易水引の不祝儀袋。職場関係に多い。 |
| 10,000円以上 | きちんとした水引(黒白・双銀)がついた不祝儀袋。 |
近年バラエティ系の可愛い袋もありますが、弔事では使用できません。
必ず落ち着いたデザインの不祝儀袋を選びましょう。
表書きの書き方|御霊前・御仏前・御香典の違い
香典袋の中心に書く文字(表書き)は、宗教と葬儀の形式によって変わります。
とくに迷いやすいのが「御霊前」と「御仏前」の使い分けです。
| 表書き | 使う場面 |
|---|---|
| 御霊前 | 通夜・葬儀全般で使える最も一般的な表書き。宗派不問。 |
| 御仏前 | 四十九日以降の法要向け。数珠や線香を贈るときにも使う。 |
| 御香典 | 仏式全般で使用可能。迷ったときは「御香典」でほぼOK。 |
| 御玉串料(神式) | 神道の葬儀・通夜で使用。「御神前」と表記されることも。 |
| 御花料(キリスト教) | キリスト教葬儀では「香りのお供え」にあたるため香典とは言わない。 |
表書きの書き方の基本
・中心に大きく楷書で書く
・筆ペン・薄墨のマーカーが一般的(悲しみを表すため)
・名前は表書きの下にフルネームで記入
・連名の場合は左側から順に書く
最近は筆ペンに慣れていない人も多いため、「薄墨印刷の香典袋」を選ぶと書き損じを防げます。
名前(贈り主)の書き方|個人・夫婦・連名・会社名
香典袋の下段に書く名前は、誰が香典を出したかを示す大切な部分です。
代表者名だけを書くと、遺族が誰から受け取ったのか分かりづらくなります。
個人の場合
・フルネームで記入
・苗字だけ、名前だけは避ける
・読みやすい楷書が基本
夫婦連名の場合
・右側に夫、左側に妻
・主たる世帯主を右に書くのが一般的
・同姓の場合は「世帯主の氏名+妻の名前」の並びでOK
例)「山田太郎」「(同じ高さで)花子」
友人グループ・兄弟姉妹などの連名の場合
・3名までなら横並びで記入
・4名以上は「◯◯一同」でまとめる
・中袋に全員の名前を記入すると丁寧
会社名・部署名で出す場合
「◯◯株式会社 代表取締役 △△」のように役職を添えて記入します。
部署一同の場合は「◯◯課一同」とまとめても問題ありません。
・名字だけ、下の名前だけは失礼にあたる
・会社名だけで代表者名がないのは不親切
・連名が多い場合は「一同」を使って負担を減らす
香典のお金の入れ方|向き・枚数・ピン札はNG?
香典で失敗しやすいポイントがお札の向きと種類です。
お札の向きの基本
・人物の顔を袋の裏側(開け口側)に向けて入れる
・上下は肖像画が下になるように入れる(「逆さ」になる)
これは「悲しみにうつむく」という意味を込めた作法です。
お札の枚数
・「4枚」「9枚」など不吉とされる枚数は避ける
・複数枚になる場合は同じ向き・新旧の差が出ないように揃える
ピン札は使っていい?
お葬式の香典にピン札(新札)は基本NGです。
「事前に用意していた」イメージを避けるためです。
・一度軽く折り目をつけて使用する
・慶事と違い「新しいお札=失礼」になるので注意
次の章では、ふくさの色・包み方・受付での渡し方について具体的に解説していきます。
第4章 ふくさのマナー・受付での渡し方・当日の立ち居振る舞い
香典を正しく持参し、丁寧に渡すことは、参列者としてもっとも基本的で大切なマナーです。
この章では、ふくさの色選び・包み方・受付での渡し方・当日の立ち居振る舞いまで、現場で迷いやすいポイントをすべて整理して解説します。
・ふくさ(袱紗)の正しい色と選び方
・香典袋の包み方(台ふくさ・金封ふくさ)
・受付での香典の渡し方と一言の添え方
・葬儀当日の立ち居振る舞いマナー
・鞄の置き場所・スマホ・アクセサリーの扱い
ふくさ(袱紗)の色と選び方
ふくさは香典を守るための布であり、弔事では寒色系・落ち着いた色がマナーとなっています。
| 用途 | 適した色 |
|---|---|
| 弔事 | 紺・グレー・緑・紫(どの場面にも使える万能色) |
| 慶事 | 赤・ピンク・朱色など明るい色(弔事ではNG) |
紫のふくさは慶弔どちらにも使えて万能です。
1枚だけ持つなら、紫が最も便利で失敗しません。
ふくさへの包み方|台ふくさ・金封ふくさの違い
ふくさには大きく2種類があります。
・台ふくさ(ふくさの上に置き折って包むタイプ)
・金封ふくさ(ポケット状に入れるだけの簡易タイプ)
どちらでも問題ありませんが、葬儀の場では取り出しやすい金封ふくさがスムーズです。
台ふくさの包み方(一般的な手順)
1. ふくさを菱形に広げ、中央よりやや上に香典を置く
2. 右 → 下 → 上 → 左 の順に折る
3. 左側の面が「最後に折る」側になるように調整する
4. 受付前で静かに取り出し、香典袋だけを両手で持つ
金封ふくさの使い方
・ポケット状のふくさに香典袋を差し込むだけ
・受付の直前にふくさから出す
・ふくさは鞄にしまって問題なし
受付で「ふくさごと」渡すのはマナー違反です。
必ず香典袋だけを取り出して渡します。
受付での香典の渡し方
香典は受付で両手で丁寧に渡します。
慣れていなくても、以下の基本をおさえれば失礼にはなりません。
受付での流れ
1. 記帳台で「芳名帳」に名前・住所を書く
2. 受付の方の前に進む
3. ふくさから香典袋を取り出す
4. 表書きが相手から見える向きで両手で差し出す
5. 「このたびはご愁傷様でございます」と伝える
6. 案内を受けて式場へ入る
受付で添える一言例
・「このたびはご愁傷様でございます」
・「心よりお悔やみ申し上げます」
・「急なことで大変驚いております」
言葉が出てこない場合は、短く丁寧で問題ありません。
当日の立ち居振る舞いの基本マナー
お葬式は振る舞いの丁寧さがもっとも重視されます。
とくに以下のポイントは見られやすい部分です。
・鞄は小さく・手に持てるサイズで
大きなトートバッグ・リュックは場にそぐわないため、黒のサブバッグ・フォーマルバッグが基本です。
・スマホの電源は必ずOFF
マナーモードではなく電源OFFが理想。
シャッター音・通知音が鳴ると非常に失礼になります。
・アクセサリーは最小限に
・パール1連ネックレスのみ
・ピアスは小粒パールまたは外す
・結婚指輪のみOK
ゴールド・キラキラ系はNG。
・コートの脱ぎ方
式場に入る前に、入口でコートを脱いでから入るのがマナーです。
会場内でコートを脱ぐのは避けましょう。
・焼香の順番とお辞儀
焼香は係の案内に従って静かに進みます。
焼香前:遺影に一礼
焼香後:再び遺族側に一礼
戻ったら静かに着席
故人・遺族への敬意を欠く行為と見なされます。
写真撮影・ポスト・ストーリー投稿は厳禁です。
次の章では、葬儀当日の持ち物チェックリストと服装マナー(男女・子ども・学生別)を詳しくまとめていきます。
第5章 お葬式の服装と持ち物マナー|男女・子ども・学生別の完全ガイド
葬儀当日の服装は、「色」「素材」「シルエット」の3つを意識すれば迷いません。
この章では、男女別・子ども・学生・妊婦さん・高齢者まで、ニーズの高い服装マナーを一気に整理します。
また、香典と同じくらい迷いやすい持ち物チェックも一覧でまとめました。
・女性・男性の正式な服装とNG例
・子ども・学生の服装マナー(しまむら・GUで整う例も)
・妊婦・高齢者のポイント
・靴・バッグ・アクセサリーの選び方
・当日の必需品チェックリスト
男女共通の基本マナー
葬儀の服装は、華美にならないことが最重要です。
特に押さえたいのは次の3点です。
| 項目 | ポイント |
|---|---|
| 色 | 黒・濃紺・ダークグレー。ロゴ・柄ものは避ける。 |
| 素材 | ウール・ポリエステルなど光沢控えめ。エナメル等のツヤ素材はNG。 |
| シルエット | 身体のラインを強調しない落ち着いたデザイン。 |
女性の服装マナー
基本のスタイル
・黒のフォーマルワンピース(膝下〜ロング)
・黒タイツまたは30〜40デニール前後のストッキング
・黒のシンプルなパンプス(3〜5cm前後の太めヒールが無難)
・アクセサリーはパール1連だけ
女性のNG例
・エナメルパンプス
・ストラップが華奢すぎる靴
・レース・フリルが多いワンピース
・香水
・派手なネイル / カラーリング
・ショート丈スカート
黒ワンピ・黒パンプス・黒ストッキングが揃えばOK。
素材感が派手でなければ、しまむら・GUなどのプチプラでもマナー上まったく問題ありません。
男性の服装マナー
基本のスタイル
・黒の礼服(シングルスーツが一般的)
・白ワイシャツ(レギュラーカラー)
・黒のネクタイ
・黒の革靴(内羽根ストレートチップが理想)
・黒い靴下(くるぶし丈はNG)
男性のNG例
・ボタンダウンシャツ(カジュアル)
・派手な時計、ゴールドアクセサリー
・エナメルや明るい茶色の革靴
・柄物ネクタイや光沢の強いタイプ
濃紺・ダークグレーであれば参列可能。ただし光沢が強いものは避ける。
ネクタイ・靴・靴下を黒で統一すれば、急な参列でも整います。
子ども・学生の服装マナー
子どもは「喪服でなくてもよい」が基本。
清潔感があり落ち着いた服装なら問題ありません。
子どもの基本例
・白シャツ+黒 or 紺のボトムス
・ワンピース(黒・紺・グレー)
・黒の靴
・髪はまとめて清潔に
子どものNG例
・キャラクター柄
・スニーカー(派手色)
・フリフリのワンピース
・サンダル
学生の服装の基本
・制服がある場合 → 制服が正装
・制服がない場合は、黒・紺のシンプルな服装でOK
・靴下は黒・白・紺の無地
黒のリクルートスーツは葬儀にも使えます。
ネクタイは黒、シャツは白で統一すれば問題ありません。
妊婦さん・高齢者の服装ポイント
妊婦さん
・お腹を締めつけないワンピース・マタニティ喪服でOK
・足元は歩きやすいローヒール
・椅子にすぐ座れるように案内係に声をかけるのもマナー
高齢者
・体温調整がしやすい羽織りものがあると安心
・無理にヒールを履く必要はない
・杖や補助具はそのまま使用して問題なし
靴・バッグ・髪型のマナー
靴
・黒のパンプス・革靴
・金具・装飾のないタイプ
・スニーカーは黒無地ならギリギリOKだが推奨はしない
バッグ
・黒のフォーマルバッグ
・布素材のものが理想
・ブランドロゴが大きいバッグは避ける
髪型
・女性:まとめ髪 or ハーフアップ(明るい色・派手アクセNG)
・男性:耳にかからない程度の清潔感ある髪型
・香典
・ふくさ
・ハンカチ(白 or 黒)
・数珠
・スマホ(電源OFF)
・サブバッグ
・ティッシュ
・会場案内状
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次の章では、「お葬式の流れ」や「時間の目安」、親族と参列者で異なる動き方を分かりやすく整理していきます。
第6章 お葬式の流れと時間の目安|参列者・親族で異なる動き方
お葬式は「通夜 → 葬儀 → 告別式」という流れが一般的ですが、地域や宗派、家族葬・直葬かどうかでも大きく変わります。
ここでは、もっとも多い「一般葬」の流れをベースに、参列者と親族(遺族)での動き方の違いを分かりやすくまとめました。
・通夜〜告別式の一般的な流れ
・焼香・献花の順番と所作
・参列者の動き方(受付 → 着席 → 焼香 → 退場)
・親族・喪主側の動き方
・時間の目安(何時間かかる?)
・地域差・家族葬・直葬のパターン
お葬式の基本的な流れ(一般葬)
一般的な流れは次の通りです。
| 段階 | 内容 | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 通夜 | 読経、焼香、通夜ぶるまい(軽食) | 約1〜2時間 |
| 葬儀 | 読経、焼香、弔辞、弔電奉読 | 約1時間 |
| 告別式 | 最後のお別れ、花入れ、棺の閉じ | 約30〜60分 |
| 出棺 | 火葬場へ向かう | 移動含め1〜2時間 |
| 火葬 | 火葬〜拾骨(骨上げ) | 約1〜2時間 |
参列者の動き方(受付 → 焼香 → 退場)
参列者は、案内に従って丁寧に行動すれば問題ありません。
特にどこで何をするのかは以下の流れを意識しておけば大丈夫です。
参列者の流れ
1. 受付で記帳・香典を渡す
2. 案内係に導かれ、静かに着席
3. 読経や弔辞の間は姿勢を正し、私語を慎む
4. 焼香の順番が来たら、静かに立ち上がる
5. 遺影に一礼 → 焼香 → 遺族に一礼
6. 席へ戻り、式の終了を待つ
7. 退場は係の案内に従う
・祭壇に向かって一礼
・右手で抹香をつまむ
・額へ軽くおしいただく(宗派による)
・香炉へ落とす
・合掌
・遺族へ一礼
親族(遺族)の動き方
親族は、参列者とは異なり、式の前後でやることが多くなります。
「親族代表としての立ち位置」や「弔問客のお迎え」が主な役割です。
親族の主な流れ
・早めに会場入りし、喪主・遺族としての打合せ
・参列者の出迎え、席への案内
・焼香は遺族側から行う(最前列)
・告別式後のお別れの場で立ち会う
・出棺時は棺に寄り添い見送る
・火葬場へ同行し、拾骨まで参加
喪主・遺族はもっとも格式の高い「正礼装(正式喪服)」を着るのが一般的です。
参列者よりもワンランク上の装いが基本と覚えておくと安心です。
地域差・家族葬・直葬による違い
葬儀は地域差が大きく、関東・関西でも習慣が異なります。
また、最近は「家族葬」「直葬」が増え、流れもコンパクトになっています。
家族葬の特徴
・参列者は親族中心
・通夜を行わない場合がある
・香典辞退のケースが多い
・焼香の順番に厳密なルールはない
直葬(火葬式)の特徴
・通夜・告別式なし
・火葬場でお別れをして終了
・1〜2時間で終わる簡略型葬儀
お葬式は何時間?よくある質問
Q. お葬式はどれくらい時間がかかる?
一般葬の場合、通夜:1〜2時間/葬儀・告別式:1.5〜2.5時間が目安です。
火葬まで含めると、合計4〜6時間程度になることもあります。
Q. 通夜だけ参列しても失礼?
失礼ではありません。
地域によっては「通夜の方が参列が多い」場合もあります。
Q. 家族葬に会社の上司が行くのはNG?
「家族葬・参列ご遠慮ください」と案内があれば、従うのがマナーです。
次の章では、香典袋の書き方(表書き・名前・中袋の金額)と、お札の入れ方・使うペンの種類を具体例つきで解説します。
第7章 香典袋の正しい書き方とお札の入れ方|表書き・名前・中袋の金額まで完全解説
香典で最も質問が多いのが、
「香典袋の書き方」
「中袋の金額」
「お札の向き」
です。
この章では、実物を目の前にしても迷わないよう、表書き → 名前 → 中袋 → お札 → 封のし方まで、順番に整理して解説します。
・表書きの種類(御香典・御霊前・御仏前)
・名前の書き方(フルネーム/連名/会社名)
・中袋の金額を書く場所と数字の書き方
・お札の向き・入れ方(新札NGの理由)
・ボールペンはOK?毛筆や筆ペンの優先度
表書きの種類と選び方
表書きは宗教によって異なります。
もっとも迷いやすい部分ですが、以下を覚えておけば失敗しません。
| 宗教・宗派 | 使う表書き | 補足 |
|---|---|---|
| 仏教(一般) | 御香典/御霊前(四十九日まで) | 迷ったら「御香典」が万能 |
| 仏教(浄土真宗) | 御仏前 | 浄土真宗では亡くなった時点で仏になる教えのため |
| 神道 | 御玉串料/御榊料 | 「御霊前」でも可 |
| キリスト教 | 御花料 | 十字架が印刷された不祝儀袋は避ける |
宗教が分からない場合、御香典を使えばほぼ確実に問題ありません。
名前の書き方(個人・夫婦・会社・複数名)
香典袋の下部に、差出人の名前を書きます。
文字は濃い墨(筆ペン・毛筆)が基本ですが、読みにくい場合は「濃い筆ペン」がベストです。
個人の場合
フルネームを縦書きで書きます。
会社の人に出す場合もフルネームが丁寧です。
夫婦(連名)の場合
・中央に夫のフルネーム
・妻は夫の左側に少し小さめに書く
(例:山田太郎 山田花子)
会社名を添える場合
会社としてではなく「個人として参列」なら、右上に小さく会社名を書くのが一般的です。
例:
(右上)株式会社〇〇
(中央)山田太郎
複数名(友人グループ)の場合
・3名まで → 連名でOK
・4名以上 →「〇〇一同」と書く
その場合、中袋に全員の名前を書いておくと丁寧。
中袋の書き方(住所・氏名・金額)
中袋(中包み)がある場合は、裏面に「住所・名前・包んだ金額」を書きます。
金額の書き方は「旧字体」が基本
1 → 壱
2 → 弐
3 → 参
10 → 拾
1000 → 阡(または仟)
10000 → 萬
例:1万円 →「金壱萬円」
・漢数字(壱・弐・参)を使う
・「也(なり)」は現代では省略してOK
・横書きではなく縦書きが基本
お札の向きと入れ方
表側(人物の顔)が裏向き・下に向くように封入します。
これは「突然のことで準備できなかった」弔事ならではの作法です。
正しい入れ方
・人物の顔を裏側にする
・上下は顔が下になるように入れる
・表書きとお札の向きを合わせる
・新札は避け、どうしても新札しかない場合は一度折り目をつける
香典袋は封をする?のり付けは必要?
のり付けはしないのが基本です。
遺族が開けやすいよう、封は「軽く折るだけ」がマナー。
ただし、郵送する場合のみのり付けします。
筆記具は何を使う?ボールペンはNG?
・理想:毛筆・筆ペン
・許容:濃い墨のサインペン
・できれば避けたい:ボールペン
どうしてもボールペンしかない場合は、
受付で「お清書しますので」と申し出ると丁寧です。
よくある質問
Q. 字が下手でも筆ペンで書くべき?
→ 丁寧にゆっくり書けば問題ありません。読めることが最優先。
Q. 表書きと名前は太い字?細い字?
→ 表書きは太め、名前はやや細めが理想。市販の「濃墨筆ペン」が使いやすいです。
Q. 会社名はどの位置?
→ 個人参列なら右上小さめ。会社として出す場合は会社名を中央に大きく書き、代表者名を左下へ。
次の章では、「香典返し」や「お返し不要のケース」「会社関係への対応」など、誤解の多い返礼マナーを詳しくまとめます。
第8章 香典返しのマナーと「お返し不要」の正しい考え方|タイミング・金額・会社関係まで
香典返しは「いただいた香典へのお礼」として遺族側が行うものです。
しかし、実際にはいつ・いくら・何を返すかで迷う人が非常に多く、葬儀マナーの中でも誤解や地域差が大きい分野です。
この章では、香典を受け取った側・渡した側の両方が安心できるよう、タイミング・相場・選び方・会社関係・辞退された場合の対応まで整理して解説します。
・香典返しとは何か、なぜ必要なのか
・相場(半返し・三分の一返し)の考え方
・忌明けのタイミング・即返しの有無
・会社関係・上司・取引先への返し方
・香典辞退と書かれていた場合の対応
・人気の香典返しギフト
香典返しとは?目的と基本マナー
香典返しは、いただいた香典へのお礼として渡す「返礼品」のことです。
仏教では四十九日の忌明けが一つの区切りとなるため、四十九日法要後に品物をお返しするケースが最も一般的です。
香典返しの基本ルール
・香典返し=香典への「お礼」
・品物で返す(現金はNG)
・4〜6割程度の金額が相場
・忌明け(四十九日)後に郵送が一般的
地域によって「即返し(当日返し)」もありますが、もっとも丁寧なのは「忌明け後のお返し」です。
香典返しの相場|半返し?三分の一返し?
香典返しの金額相場は、地域や家族葬かどうかで変わります。
| 香典の額 | 香典返しの相場 | 備考 |
|---|---|---|
| 3,000円 | 1,000〜1,500円 | 一般参列者向けの即返しで多い |
| 5,000円 | 2,000円前後 | 半返し〜三分の一返し |
| 10,000円 | 3,000〜5,000円 | 地域差が大きいゾーン |
| 30,000円以上 | 10,000円前後 | 半返しが一般的だが、親族は簡略化も可 |
香典返しのタイミング|忌明け後が基本
香典返しは、以下のどちらかの形式で行われます。
① 忌明け後(四十九日後)に返す
もっとも丁寧で一般的な方法。
四十九日法要が終わってから、挨拶文とともに返礼品を郵送します。
② 即返し(当日返し)
・会場で香典を渡した直後に返礼品を渡す
・香典を「辞退」するケースとセットになっていることも多い
・家族葬でよく見られるスタイル
即返しがあっても、香典の額が大きい場合は「別途」返礼品を送る地域もあります。
迷う場合は葬儀社や親族と相談を。
香典返しの人気ギフト例
香典返しは「消えもの(食品・日用品)」が適しています。
定番ギフト
・お茶・コーヒーセット
・海苔・だし・調味料の詰合せ
・高級タオル
・焼き菓子
・カタログギフト(3,000〜10,000円)
避けたほうがよい品物
・賞味期限が極端に短いもの
・クセが強い食品
・高価すぎる品(気を遣わせる)
会社関係・上司への香典返し
会社関係はケースが最も複雑で、「会社全体」「部署」「個人」など状況が分かれます。
ケース別の対応
| ケース | 対応 |
|---|---|
| 会社名義で香典 | 会社への香典返しは不要。上司や同僚へは挨拶状のみ。 |
| 部署・有志グループ | 香典返しは「一同」にまとめて1つでOK。 |
| 個人(上司)から香典 | 個別に香典返しを送る。3,000〜5,000円目安。 |
「香典辞退」と書かれていた場合の対応
最近増えている「香典辞退」。
この場合は遺族の意向に従うのがマナーです。
香典辞退の式でやるべきこと
・無理に香典を渡さない
・受付では「ご愁傷様です」と一言伝える
・お花や品物を送る場合は、事前に確認する
逆に自分が香典を受け取る側の場合
「香典辞退」と案内した場合は、本当に香典を受け取らないよう徹底することが礼儀です。
よくある質問
Q. 香典返しの挨拶状は必要?
→ 基本は必要。即返しの場合は簡易カードでも可。
Q. 親族へは高価な香典返しを送るべき?
→ 高額になりすぎると逆に気を遣わせます。相場で十分です。
Q. 孫・子どもからの香典にも返す?
→ 身内の香典は「返さない地域」も多い。地域差が大きい項目。
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香典返しで迷うときは、選べるカタログがもっとも失敗しません
香典返しは相手の好み・ご家庭の事情・地域差などで悩みがちですが、選べるカタログギフトなら、どなたにも失礼がなく、「何を贈ればいいか分からない」という不安を解消できます。
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次の章では、ニーズの多い「香典に関するQ&A集(ピン札・ふくさの色・香典の渡し忘れ・メール連絡の文例など)」をまとめていきます。
第9章 香典マナーのよくある質問(FAQ)|迷いやすいポイントだけ厳選して解説
香典マナーは地域差・宗派差が大きく、さらに「誰に聞けばいいのか分からない」まま進むことも多い分野です。
この章では、検索ニーズの高い内容の中から他章と重複しない質問だけを丁寧にまとめました。
・香典袋の間違えやすい選び方
・旧字(壽・佛・御靈前)の扱い方
・弔電との併用マナー
・渡し忘れた場合の対応
・「代理で参列」時の書き方
・自分が喪中の場合の参列マナー
Q1. 香典袋の表書きで間違えやすいポイントは?
香典袋のトラブルで一番多いのが「表書きの種類を誤る」ことです。
注意すべきポイントは次の3点です。
① 宗派によってNGになる表書きがある
・仏式:御香典・御霊前・御仏前(四十九日以降)
・神式:御玉串料・御神前
・キリスト教:御花料
御霊前=万能ではない点が重要です。
最近は簡略化されていますが、本来は宗派によって使い分けるのが丁寧です。
② 旧字の「御佛前」などは使ってもいい?
問題ありません。
昔ながらの旧字(佛・壽)は正式な表記として扱われます。
ただし、若い世代には読みにくい場合もあり、近年は避けられる傾向です。
③ 故人が女性の場合は名前の書き方が変わる?
変わりません。
香典袋の書き方は性別に関係がなく、フルネームで統一します。
Q2. 香典を「事前に渡したい」場合はどうすればいい?
遠方で葬儀に参列できない場合など、通夜・葬儀の前に香典を渡すのはマナー違反ではありません。
ただし渡し方には注意が必要です。
事前に渡すときの正しい手順
・必ずふくさに包んで手渡す
・「ご不幸を伺いまして…」と前置きを入れる
・郵送する場合は現金書留を利用する
空の封筒で「当日書きます」は失礼にあたるため避けましょう。
Q3. 香典を渡し忘れてしまった…後日でも大丈夫?
後日でも問題ありません。
その場合は「弔意を伝える手紙(短文でOK)」を添えるのが丁寧です。
後日渡すときの一言例
・このたびのご不幸を存じ上げず、お悔やみが遅れ失礼いたしました。
・心よりお悔やみ申し上げます。遅ればせながら、香典をお納めください。
郵送する場合は、普通郵便ではなく必ず現金書留を利用します。
Q4. 喪中の自分が香典を持って参列してもいい?
問題ありません。
喪中と葬儀参列は別のマナーとして扱われます。
・喪中でも香典・弔電は出してよい
・むしろ「ご遺族と気持ちを共有する」意味で自然
・喪服が無い場合は黒に近い落ち着いた服装でも可
Q5. 代理で香典を持参する場合、名義はどう書く?
代理参列は意外と多いシチュエーションです。
例えば「上司の代わりに部下が参列する」など。
正しい書き方
香典袋の表書きの下段には「上司本人の名前」を書き、裏面の左下などに小さく「代 ○○(自分の名前)」と書き添えます。
やってはいけない書き方
・代理の自分の名前を大きく書く
・本人と代理の名前を横並びに書く
・会社名だけ書いて個人名を省略する
これらは失礼にあたります。
Q6. 弔電と香典、両方送っても失礼じゃない?
失礼にはあたりません。
むしろ遠方の場合は「弔電+後日香典」が一般的です。
組み合わせの例
・参列できない → 弔電+後日香典
・急な訃報でスケジュールが合わない → 弔電のみ
・親しい関係 → 弔電+供花+香典
ただし弔電と香典の金額のバランスには少し注意します。
・弔電:2,000〜5,000円
・香典:5,000〜10,000円
この比率なら問題ありません。
Q7. 「通夜だけ参列」や「葬儀だけ参列」の香典の扱いは?
通夜のみ参列する場合も、香典の金額は同じでOKです。
「通夜は安く、葬儀は高く」などの区別はありません。
・通夜は受付が混雑するため事前準備が重要
・香典袋・数珠・ふくさはすぐ取り出せる場所に
・仕事の都合で葬儀に行けない場合、通夜参列は失礼にはならない
Q8. 「家族葬」の場合の香典はどうする?
家族葬は近年増えており、香典トラブルがもっとも起きやすい場面です。
原則は「案内に従う」ことが大事です。
家族葬の案内でよくあるパターン
・香典辞退
・弔電のみ受け付ける
・供花・供物の辞退
・一般参列の案内なし
案内に香典辞退と書かれていた場合は、無理に香典を持参せず、受付で一礼だけでOK。
Q9. 仏式・神式・キリスト教式で香典マナーは変わる?
大きくは変わりませんが、表書き・数珠の有無・服装にいくつか違いがあります。
宗教別の主な違い
| 宗教 | 香典の表書き | 備考 |
|---|---|---|
| 仏式 | 御香典・御霊前・御仏前 | 最も一般的。数珠必須。 |
| 神式 | 御玉串料・御神前・御榊料 | 数珠は使わない。 |
| キリスト教式 | 御花料 | 白い封筒でも可。数珠は使わない。 |
次はこの記事全体の締めとなる「第10章:まとめ」に進みます。
第10章 まとめ|迷ったらここだけ読めばOK!香典マナーの全ポイントを総復習
香典は「いくら包むか」「どの袋を使うか」「渡すタイミング」など、迷いやすい要素が多く、初めての人ほど不安になりがちです。
このまとめでは、この記事で解説した内容を要点だけ一気に整理します。
・香典は「お悔やみの気持ち」を表すもので、金額の多さ=丁寧さではない
・香典袋は「黒白・双銀」など落ち着いた水引を選ぶ
・表書きは宗派に合わせる(御香典/御霊前/御仏前など)
・お札は新札を避け、人物が下向きになるように入れる
・ふくさは寒色系(紺・灰・緑)を使用し、左右から包む
・職場:3,000〜5,000円が中心
・友人:5,000円前後
・親族:10,000〜30,000円以上も(関係性で差が大きい)
・会社一同:人数で割るため高くなりすぎない
1. 受付で一礼し、ふくさから香典袋を静かに取り出す
2. 「このたびはご愁傷様でございます」と短く伝える
3. 香典袋の正面を相手側へ向けて渡す
4. 記名帳に住所・氏名を丁寧に記入する
・忌明け後(四十九日)に返すのが基本
・金額は「半返し〜三分の一返し」が目安
・即返しがある場合でも、香典が高額なら別途返礼品が必要な地域もある
・会社名義の香典には返礼不要(挨拶状のみでOK)
こんな場合はどうする?迷いやすいケース一覧
・弔電だけ送る → OK。遠方では一般的
・事前に香典を渡す → 可能。現金書留 or ふくさで手渡し
・家族葬で香典辞退 → 無理に持参せず案内に従う
・代理参列 → 名義は本人、裏面に「代 ○○」と小さく記す
・喪中の自分が参列 → 問題なし
香典マナーは「気持ち」を中心に考えれば大丈夫
香典は形式ばった「作法」のように見えますが、根本にあるのは故人と遺族への思いやりです。
・相手に気を遣わせすぎない
・不自然に高額にしない
・地域・家族の意向を尊重する
この3つさえ押さえておけば、大きな失礼になることはありません。
最後に|この記事をブックマークしておくと安心
突然の訃報は、誰にでも起こり得ます。
そのとき慌てないように、本記事の早見表や手順をスマホでいつでも確認できるようにしておくと安心です。
香典マナーで迷ったときは、いつでもこのガイドを活用してください。
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