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法事とは?意味・回忌の数え方と流れ|何回忌まで行うのかをわかりやすく解説【保存版】

寺院の本堂で行われる法事の様子。喪服姿の参列者が前方に座り、僧侶が祭壇に向かって読経する中、手前で女性が静かに線香を供えている場面

法事って「何をする日なの?」と、いざ自分が参列する立場になると意外と分からないものです。

一周忌・三回忌・七回忌など聞いたことはあっても、

「どう数えるの?」

「いつまでやるの?」

と疑問が出てくる方がとても多いです。

実際、法事は地域や宗派によって細かい違いもあり、家族だけで行う場合から親族一同が集まるものまでさまざまです。

 

この記事では、法事の基本から、回忌の意味・数え方、日取りの決め方、そして「何回忌まで行うのが一般的なのか」まで丁寧にまとめました。

初めての方でもスムーズに準備できるよう、なるべく専門用語を避けてわかりやすく解説しています。

これだけ読めば、法事の全体像がしっかりつかめますよ。

この記事の目次です

第1章 法事とは?基本の意味と葬式との違い

法事とは、亡くなった方の冥福を祈り、家族や親族が集まって供養する仏教行事のことを指します。

多くの方が混同しがちなポイントですが、「法事」と「葬式」はまったく別の儀式です。

葬式は亡くなってすぐに行われる儀式で、法事は命日や回忌に合わせて行う追善供養です。

法事=仏さまに供養を届ける大切な儀式

法事は、僧侶に読経をお願いし、遺族や親族が手を合わせて故人を偲ぶ場です。

読経のほか、お焼香・法話・墓参り・会食などを行うこともあります。

 

僧侶の読経によって故人の冥福を祈り、遺された家族が心を整えるという意味合いも強く、形式にとらわれず「温かい供養の時間」として行われるケースも増えています。

法事と似ている言葉の違い

法事に似た言葉はいくつかありますが、意味は少しずつ異なります。

・法要:僧侶が読経を行う宗教的な儀式のこと
・法事:法要に加えて、会食や親族の集まりまで含めた「行事全体」
・忌日(きにち):亡くなった日、命日、四十九日などの区切りのこと

 

この記事では、一般的な使い方に合わせて「法事=法要を含む供養の行事」という前提で解説していきます。

法事はいつ行う?基本的な時期

法事には、明確に決められた日があります。

代表的なものは以下のとおりです。

・四十九日(満中陰法要)
・百か日法要
・一周忌
・三回忌
・七回忌
・十三回忌・十七回忌・二十三回忌・二十七回忌…

法事は故人の命日を基準に行い、命日より前倒しで行うことが一般的です。

土日や集まりやすい日程を考慮しつつ、僧侶の予定と合わせて決めます。

現代の法事は「簡略化」が進んでいる

昔は親族一同が集まり大規模に行われることもありましたが、現在は事情が変わっています。

・遠方に住む人が増えた
・少子化で親族が以前より少ない
・高齢化で負担が大きい
・宗派・地域性が薄れてきている

こうした理由から、最近は「家族だけで行う」「会食なしで行う」「僧侶に来てもらうだけ」など、形はさまざまです。

大切なのは、故人を思い、無理のない形で供養することです。

第2章 回忌(かいき)とは?意味と数え方をわかりやすく解説

回忌とは、故人の命日から数えて何年目の供養かを示す言葉です。

「一周忌」「三回忌」「七回忌」など耳にする回忌は、一般的に「故人を偲び、家族や親族が集まる節目の日」と考えると分かりやすいです。

回忌のポイント
命日から数えて何年目かを表す
・「周忌」と「回忌」は数え方が違う
・実際の法事は命日よりも前倒しで行うことが多い

回忌はどう数える?「周忌」との違い

回忌は少しややこしく感じますが、仕組みはシンプルです。

■ 周忌(しゅうき)=故人が亡くなった「年数」
■ 回忌(かいき)=その供養の名称

たとえば、亡くなって1年目の供養は「一周忌」、亡くなって2年経つころに行うのが「三回忌」です。


・亡くなって1年目 → 一周忌(=1年目の供養)
・亡くなって2年目 → 三回忌(=2年目の供養)
・亡くなって6年目 → 七回忌(=6年目の供養)

回忌の早見表(主要なもの)

スマホでも見やすいよう、2列のシンプルな表でまとめます。

回忌名 亡くなってからの年数
四十九日(満中陰) 約1か月半後
百か日法要 約3か月後
一周忌 1年後
三回忌 2年後
七回忌 6年後
十三回忌 12年後
十七回忌 16年後
二十三回忌 22年後
二十七回忌 26年後
三十三回忌 32年後

回忌は「数え方が独特」→理由は仏教の考え方

回忌の名称は「1回忌=1年目」ではなく、「1回忌=亡くなった直後」と考えるのがポイントです。

亡くなった年を1回忌とみなし、翌年に行うのが「二回忌」ではなく「一周忌」、さらにその翌年が「三回忌」という数え方になっています。

なぜ数え方が複雑なの?
仏教では「亡くなった日を1年目とみなして供養すべき」とされてきたため、現在のような独特の数え方が続いています。

宗派ごとに違いはある?

基本の回忌は全宗派でほぼ共通ですが、一部の法要は宗派によって意味が異なります。

・浄土真宗:「御霊前」を使わない、故人を仏さまと考える
・臨済宗・曹洞宗:伝統的な回忌を重視
・真言宗・日蓮宗:五十回忌・百回忌を大切にする傾向

宗派による違いは細かく見ると多いですが、一般参列者はそこまで気にしなくて大丈夫です。

法事は命日より「前倒し」で行うのが一般的

回忌は命日が基準ですが、法事の日取りは多くの場合、命日より前倒しで行います。

・親族が集まりやすい週末を選ぶ
・お寺や僧侶の都合を優先する
・会場や仕出しの予約状況を考慮する

 

命日を過ぎること自体は問題ありませんが、

「命日をまたぐのは気になる」

という家庭もあるため、現実的には命日の直前の土日が最も選ばれています。

最近は「どこまで法事を行うか」が変化している

近年は、昔ほどすべての回忌を行う家庭は多くありません。

・家族だけで一周忌と三回忌だけ行う
・七回忌以降はお墓参りのみ
・五十回忌(弔い上げ)で区切る
・宗派の考えに合わせて縮小する

結論
「何回忌まで行うか」は宗派よりも、家庭の事情・負担・家族の気持ちを優先して決めれば大丈夫です。

回忌はどう計算する?実際のケースでわかりやすく解説

回忌は「亡くなった年も1回忌と数える」という特殊なルールがあるため、実際にどう計算するか具体例で確認しておくと安心です。

■ 計算の基本ルール

回忌の計算ルール
・亡くなった年が「1回忌(基準)」
・翌年の命日に行うのが「一周忌」
・その翌年が「三回忌」
・以降は「命日を迎える年数−1」で判断
亡くなって6年目 → 七回忌(=6年経過)

■ 実際の年数と回忌の対応表

亡くなった年からの経過 行う法事
当年(0年目) 1回忌(基準)
1年目 一周忌
2年目 三回忌
6年目 七回忌
12年目 十三回忌
16年目 十七回忌
22年目 二十三回忌
26年目 二十七回忌
32年目 三十三回忌

■ 実際のケースで確認してみる

具体的な日付で考えると、より分かりやすくなります。

【ケース1】2020年5月10日に亡くなった場合

・一周忌 → 2021年5月10日前後
・三回忌 → 2022年5月10日前後
・七回忌 → 2026年5月10日前後
・十三回忌 → 2032年5月10日前後

※多くの家庭では「5月10日直前の土日」に前倒しで行います。

【ケース2】2023年12月20日に亡くなった場合

・一周忌 → 2024年12月20日前後
・三回忌 → 2025年12月20日前後
・七回忌 → 2029年12月20日前後

※年末は忙しいため「12月上旬〜中旬」に前倒しされることが多いです。

■ 回忌の計算は「命日を含める」ことが最大ポイント

回忌を迷う人の多くは「命日を0として数えるのでは?」と誤解しています。

結論
「亡くなった日を1回忌とカウントする」のが回忌の伝統的な数え方です。
そのため、一周忌=2年目ではなく1年目、三回忌=2年目になります。

■ 計算が不安なときの簡単なチェック法

次の手順で確認すると、ほとんど迷いません。

1. 亡くなった年(西暦)を確認
2. 「一周忌=翌年」「三回忌=翌々年」と覚える
3. 以降は「命日からの経過年数−1」を当てはめる
4. 迷ったらカレンダーで命日の年を見て調整

ポイント
回忌の呼び方は難しく見えますが、仕組みはシンプルです。
「一周忌=翌年」「三回忌=翌々年」だけ覚えておけば、自然と計算できるようになります。

第3章 何回忌まで行う?現代の法事の考え方と一般的な目安

「法事は何回忌まで行えばいいの?」という疑問はとても多く、キーワード検索でも常に上位にある悩みです。

結論から言うと、法事は必ずここまでと決められているわけではありません

地域や宗派の考え方はありますが、現在は家庭の事情を優先して決めるケースがほとんどです。

結論:一般的な流れ
・一周忌まではほぼ必ず行う
・三回忌も多くの家庭で行う
・七回忌以降は状況により判断
・十三回忌〜は「省略」が増えている
・五十回忌を弔い上げとして区切る家庭が多い

一般的に行われる「主な回忌」

現代では、次の回忌が「よく行われる節目」とされています。

回忌 行う家庭の多さ
一周忌 ほぼ必須(9割以上)
三回忌 多くの家庭が実施
七回忌 半数程度が実施
十三回忌 家庭により判断が分かれる
十七回忌 以降 実施率は減少
ポイント
七回忌までは区切りとして行う家庭が多いですが、十三回忌以降は「家族のみでお墓参りだけ」という形も一般的です。

宗派による違いはある?

宗派ごとに細かな違いはあるものの、「何回忌まで必ず行うべき」という決まりはありません。

・浄土真宗:法要を簡略化する家庭も多い
・真言宗・日蓮宗:五十回忌・百回忌など長いスパンの供養を重視
・禅宗(曹洞宗・臨済宗):三十三回忌を区切りにする場合が多い

宗派よりも、実際には家族の考え方や地域の習慣が優先されます。

最近増えている「法事の簡略化」

近年は、昔のように親族が大人数で集まる法事は減少傾向にあります。

・遠方に住む人が増えた
・少子化で親族が少なくなった
・高齢者が多く移動が難しい
・お寺との付き合いが希薄になっている

最近はこんなスタイルも増えています
・家族だけで一周忌と三回忌だけ行う
・七回忌以降はお墓参りのみ
・会食はなしで読経だけお願いする
・オンライン法要(Zoomなど)で参列

「五十回忌=弔い上げ」が一般的な区切り

法事の最終的な区切りとしてよく使われるのが「五十回忌(弔い上げ)」です。

五十回忌を終えると、その家系での供養は一区切りとされ、以降は大きな法要を行わず、家族それぞれが心の中で故人を偲ぶ形へ移行します。

弔い上げとは?
故人が「家の守り仏」として心の中に定着したと考え、大きな法要を終える節目のことです。

法事を行うか迷ったときの判断基準

「七回忌はやるべき?」「十三回忌は省略していい?」など迷う場合は、次のポイントで判断すると負担が少なくなります。

■ 判断ポイント1:家族の気持ち

「きちんと区切りをつけたい」

「できる範囲で供養したい」

まずは家族の気持ちを優先します。

■ 判断ポイント2:親族の状況

高齢で移動が難しい場合や、遠方から来る負担が大きい場合は、無理のない形に調整します。

■ 判断ポイント3:経済的負担

お布施・会食・会場費など、負担が大きい場合は「読経だけ」「家族のみ」など柔軟に。

結論
法事は「何回忌までやらなければならない」という決まりはありません。
家族の気持ち・負担・生活事情を優先して決めて大丈夫です。

第4章 法事の日取りはどう決める?避けるべき日と六曜の考え方

法事の日取りを決めるときに、多くの人が気にするのが「六曜(大安・仏滅・友引など)」です。

 

「仏事は仏滅がいい?」

「友引はダメ?」

など、ネット上でもさまざまな情報がありますが、結論から言うと六曜は本来、仏教や法事とは関係がありません

【日取りを決めるときの基本】
・六曜は絶対ルールではない
・まずは家族と僧侶の予定を優先
・命日より少し前の土日が最も一般的
・地域や親族の感覚で「避けたい日」があれば配慮する

法事と六曜の関係|本来は「気にしなくていい」が基本

六曜はもともと暦の占いの一種で、仏教そのものとは無関係です。

そのため、寺院や僧侶の多くは「六曜は気にしなくて大丈夫です」と説明しています

とはいえ、親族の中には「仏滅はなんとなく…」「友引は避けたい」という方がいることもあります。

六曜 法事での一般的な考え方
大安 気にしない家庭が多い。問題なく行われる。
仏滅 「仏」が付くため、むしろ仏事向きと考える人もいる。
友引 葬式は避けることが多いが、法事は気にしない家庭も多い。
ポイント
六曜は「絶対ダメ」「必ずこの日」という決まりではありません。
気にする人がいれば配慮しつつ、基本は家族と僧侶の予定を優先でOKです。

避けるべき日があるとしたら?現実的な考え方

六曜よりも、実際には次のような点を重視したほうが現実的です。

■ 年末年始・お盆など、お寺や会場が混み合う日

・年末年始やお盆は、お寺が法要や行事で非常に忙しい時期です。
・会場や仕出しも予約が取りづらく、費用が高くなることもあります。

そのため、年末年始の直前直後やお盆のピーク時期は避ける家庭が少なくありません。

■ 親族が集まりにくい平日や繁忙期

・年度末や大型連休明けなど、仕事が忙しい時期
・受験シーズンや学校行事が重なりやすい時期

このようなタイミングは、無理に命日ぴったりにこだわらず、前倒しで1〜2か月くらいずらすこともよくあります。

日取りの決め方|実際の流れ

具体的には、次の順番で考えるとスムーズです。

日取りを決める手順
1.命日から逆算して「このあたりの土日」を候補にする
2.お寺(菩提寺)に候補日を伝え、都合を確認する
3.親族が集まりやすい日を再調整する
4.会場・仕出し・送迎バスなどを予約する

■ 命日より前倒しにするのが一般的

法事は命日当日よりも、直前の土日に行うことが多いです。

・仕事や学校を休まずに参加できる
・遠方からの移動がしやすい
・会場側も土日のほうが対応しやすい

 

ただし、命日を過ぎてから行うことも失礼には当たりません。

事情がある場合は、無理せず「命日前後のベストな日」を選びましょう。

■ 午前・午後どちらが多い?

法事は午前〜昼過ぎにかけて行うケースが一般的です。

・午前中に本堂で法要
・そのあと会食
・夕方までに解散

高齢の親族が多い場合は、移動や体調を考えて「午前スタート」を希望する家庭が多くなっています。

六曜を気にする家族がいるときの「落としどころ」

家族の中で六曜を気にする人と、気にしない人の意見が分かれることもあります。

こんな考え方がおすすめです
・お寺が「問題ない」と言う日なら基本的に大丈夫
・どうしても気になるなら、その六曜だけ避ける
・迷う場合は「無理のない日程を優先」する

六曜はあくまで気持ちの問題として捉え、誰か一人が我慢するのではなく、家族全体で納得できる日を選ぶのがいちばんです。

まとめ:日取りは「命日+家族+僧侶」三つのバランスで決める

法事の日取りは、カレンダーの吉凶よりも、次の3つのバランスで決めると失敗しにくくなります。

【日取りの3つの軸】
1.命日にあまり離れすぎない時期かどうか
2.家族・親族が無理なく集まれるかどうか
3.お寺や会場の都合が合うかどうか
この3つが揃っていれば、六曜はそこまで気にしなくても大丈夫です。

第5章 法事の準備と当日の流れ|案内状・持ち物・スケジュールを総まとめ

法事は「いつ何を準備すればいいのか」が分かりにくく、初めて段取りを任されると不安になりがちです。

この章では、案内状の出し方、準備するもの、当日の流れまでを時系列で分かりやすく整理しました。

法事の全体スケジュール
・1〜2か月前:日取り決定/僧侶へ依頼/会場予約
・2〜3週間前:案内状を送付/会食の人数確定
・前日:持ち物チェック/供花や供物の準備
・当日:読経 → 焼香 → 施主挨拶 → 会食 → 解散

1. 法事までに準備するもの一覧

法事は、施主(喪主)が準備するものが多いため、一覧で把握しておくとスムーズです。

準備するもの 内容
お布施 読経に対する謝礼。相場は法事の規模による。
御膳料・お車代 会食に参加される僧侶へ。遠方の場合は別途「お車代」。
供花・供物 果物・お菓子・お線香など。花は白系が基本。
会場の手配 本堂・会食・送迎バス・仕出し弁当など。
香典返し(粗供養) 法事に来てくれた方へのお礼。タオルやお菓子が一般的。
ポイント
「お布施」「お車代」「御膳料」の違いが分からない場合は、菩提寺に直接確認すると確実です。

2. 案内状(招待状)はいつ送る?書き方は?

法事の案内状は、2〜3週間前に送るのが一般的です。

最近はLINEやメールで済ませる家庭もありますが、親族が多い場合や正式に案内したい場合は、はがきで送ると丁寧です。

■ 案内状に書く内容(基本テンプレ)

・法事の種類(◯回忌法要、一周忌など)
・日時/集合時間
・場所(本堂・会食会場・地図)
・施主名
・会食の有無
・香典返しの有無
・返信方法(メール/電話/ハガキ)

■ LINEで案内するときの注意

・年配の親族には届かない可能性あり
・返信が流れてしまうことがある
・スクショ保存してもらうなど配慮が必要

3. 前日にチェックしておきたい持ち物リスト

「当日バタバタしたくない」という人のために、前日確認用のリストです。

施主の持ち物 内容
お布施・お車代 封筒に入れ、中袋の記入を忘れずに。
香典返し(粗供養) 人数分+予備を1〜2セット。
数珠 宗派に合わせたもの。忘れやすい。
写真・遺影 本堂へ持参する場合。
会食の名簿 席順の確認に便利。

4. 当日の流れ|初めてでも安心のタイムライン

法事の種類によって多少前後しますが、一般的には次のような流れで進みます。

法事 当日の流れ
1.本堂または自宅に集合
2.僧侶による読経
3.焼香
4.施主の挨拶(短めでOK)
5.会食(御膳)※ない場合もある
6.解散

■ 施主挨拶は短くてOK

長い挨拶は必要ありません。

「お忙しいところ足を運んでいただき、ありがとうございます」

この一言でも十分失礼になりません。

■ 会食がない場合は?

最近は会食なしの家庭も増えています。

その場合は、読経 → 焼香 → 解散というシンプルな流れです。

5. 当日の服装|基本は「落ち着いた喪服・略喪服」

服装の章は後で詳しく触れますが、ここではポイントだけまとめます。

服装の基本
・男女ともに黒(喪服・略喪服)
・アクセサリーはパールのみ可
・派手なメイク・柄物・光る素材は避ける
・子どもは無理のないフォーマルでOK

6. 初めて施主を務める人が「特に困るポイント」

法事は慣れない作業が多く、不安が大きくなりがちです。

・お布施の金額が分からない → お寺に聞けば丁寧に教えてくれる
・人数が確定しない → 会食は1〜2名の予備を用意
・挨拶文が思いつかない → 短くても問題なし
・服装が不安 → 通夜・葬儀と同等でOK

7. まとめ:準備は「早め・少しずつ」で負担が軽くなる

法事は、段取りが多く見えてしまいますが、1〜2か月前に動き始めればスムーズです。

ここだけ押さえれば安心
・日取りは「命日の前後の土日」が基本
・案内状は2〜3週間前に送る
・お布施は必ず事前に準備
・挨拶は短くてOK
・会食あり/なしは家庭の事情で選べる準備のハードルを下げて、無理のない形で故人を偲べば、それが一番の供養になります。

第6章 法事の服装|男女・子ども・家族のみの場合もまるっと解説

法事に適した家族の服装

法事の服装は「どの程度フォーマルにすべきか」が分かりにくく、年齢や回忌、季節、家族だけかどうかでも判断が変わります。

ここではこれを読めば迷わない服装ガイドとして、男女・子ども・親族ごとの正解コーデをまとめました。

【結論:服装の基本】
・基本は「喪服(礼服) or 略喪服」
・七回忌以降は「落ち着いた平服(へいふく)」も増えている
・派手・光沢・露出がある服はNG
・アクセサリーはパールのみ
・家族だけなら少しカジュアルでもOK

1. 女性の服装|迷ったら「黒のワンピース or アンサンブル」

女性の服装は喪服・略喪服・平服で3段階に分かれます。

スタイル 解説
喪服(礼服) 一周忌〜三回忌など「前半の法事」で最も無難。
略喪服 黒無地のワンピース+ジャケットなど。
平服(落ち着いた黒・濃紺) 七回忌・十三回忌など後半の回忌で増えている。

■ 女性のNG例

・ラメ入り・光沢のある素材
・シフォンの透け感が強いトップス
・派手なフレアスカート
・高いヒール(7cm以上)
・カラータイツ
・大ぶりのアクセサリー

■ 小物・アクセサリーの正解

・パールのネックレス(1連)
・黒い布バッグ
・黒いシンプルなパンプス(3〜5cmヒール)
・ストッキングは黒 or 肌色

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2. 男性の服装|黒スーツ or ブラックフォーマルが基本

男性は女性より簡単です。迷ったら黒のフォーマルスーツでOKです。

アイテム ポイント
スーツ 黒無地。光沢のある素材は避ける。
ネクタイ 黒無地のみ。
黒のプレーントゥ(つま先がシンプル)。

■ 男性NG例

・ストライプスーツ
・茶色・紺色のネクタイ
・革靴の金具が目立つデザイン
・派手な腕時計

3. 子どもの服装|無理のないフォーマルで十分

子どもは「黒・紺・グレー」のフォーマル寄りで問題ありません。

【子どもの服の例】
・黒 or 紺のジャケット+白シャツ
・黒や紺のワンピース
・靴はフォーマル寄りならスニーカーでも可(黒・紺)

■ 子どものNG例

・キャラクター柄
・派手な色(赤・黄色・ピンク)
・蛍光色のスニーカー

4. 「家族のみ」の法事の場合どこまでカジュアルOK?

「家族だけの十三回忌・七回忌」では、少しカジュアル寄りになるケースが増えています。

【家族だけの法事:OKライン】
・男性:黒 or 濃紺ジャケット+黒パンツ
・女性:黒ワンピース+カーディガン
・子ども:紺・グレーの落ち着いた服※ただし「ジーンズ・スウェット」は避けるのが無難です。

5. 季節別(夏・冬)の服装のポイント

■ 夏(7〜9月)

・半袖の黒ワンピースでもOK
・ストッキングは「薄めの黒 or 肌色」
・男性はジャケットなしでも可

■ 冬(11〜3月)

・上着は黒・濃紺・グレーのウール素材
・ダウンは「黒・無地」であればOK
・ヒートテックなどは着込んでも問題なし

季節の注意
会場は暖房が効く場合もあるため、「脱いで整う服」を選ぶと安心です。

6. アクセサリー・ヘアメイク・ネイルのルール

■ アクセサリー

・パール(白 or グレー)
・結婚指輪はOK
・ゴールド・大ぶりイヤリングはNG

■ ヘアメイク

・まとめ髪 or ハーフアップ
・ラメ入りは避ける
・リップはベージュ or ピンク系の控えめカラー

■ ネイル

・クリア・淡いベージュ
・派手カラー・ストーンはNG

7. よくある質問(FAQ)

Q.「平服で」と言われたら?

A. 黒 or 濃紺の落ち着いた服装でOK。

「普段着OK」という意味ではないので注意。

Q. パンツスーツは女性でも大丈夫?

A. 問題なし。

黒無地でシンプルなデザインなら安心。

Q. ピアスは外すべき?

A.小粒パールならOK。

揺れるタイプ・大きいデザインはNG。

8. まとめ:迷ったら「控えめ・落ち着いた黒」を選べば安心

服装の最終ガイド
・迷ったら黒ワンピ or 黒スーツ
・アクセサリーはパールのみ
・家族だけの法事は少しカジュアル可
・季節に合わせて無理のない服装でOK目立たない・派手にしない
この2つを押さえれば、どの回忌でも安心して参列できます。

第7章 お布施・御膳料・お車代・香典の違いと相場|書き方・渡し方まで完全ガイド

御布施・御膳料・お車代・御香典の4つの不祝儀袋が並べられた写真。法事で必要なお金と封筒の種類が一目で分かる構図

法事で最も混乱しやすいのが「お布施」「御膳料」「お車代」「香典」の違いです。

名前が似ていて、用途も重なる部分があるため「これで合ってる?」となりがちですが、実は役割が明確に分かれています。

【まずはシンプルにまとめると】
・お布施:読経への謝礼
・御膳料:僧侶が会食に参加しないときのお食事代
・お車代:僧侶の交通費のお礼
・香典:参列者が施主へ渡すお悔やみのお金
※施主は「お布施・御膳料・お車代」を寺院に、参列者は「香典」を施主へ渡す仕組みです。

1. お布施とは?相場・封筒・表書き・渡し方

■ お布施の相場

回忌 相場の目安
一周忌・三回忌 1万〜3万円
七回忌〜十三回忌 5千〜2万円
法事が大規模な場合 3万〜5万円

■ お布施の封筒と書き方

・白無地の封筒(郵便番号枠なし)
・水引なしが基本
・表書きは「御布施」
・裏面に施主の住所・氏名を書く

■ お札の入れ方

・新札でも旧札でもどちらでも構わない
・肖像画が上/表向きになるように入れる

■ 渡し方

・本堂の控室か法要前後に、袱紗から出して両手で渡す
・会食ありの場合は「御膳料」も同時にセットで渡す

ポイント
金額に不安がある場合は、遠慮せずに菩提寺へ尋ねてOKです。
お寺は「ご家庭に合わせて調整してください」と答えることがほとんどです。

2. 御膳料(ごぜんりょう)とは?僧侶が会食に参加しない場合に必要

■ 御膳料とは?

法要後の会食に、僧侶が参加しない場合にお渡しする「お食事代の代わり」です。

■ 御膳料の相場

・3千〜1万円
・会食が5000〜1万円の場合は、その程度を目安に

■ 表書き

・「御膳料」
・水引なしの白封筒

■ 渡し方

・お布施と一緒に渡す
・中袋の記入はシンプルでOK(施主名のみ)

豆知識
僧侶が会食に参加される場合は御膳料は不要です。

3. お車代とは?遠方の僧侶への交通費

■ お車代の相場

・3千〜1万円
・遠方でタクシー利用が発生しそうなら1万円〜

■ 表書き

・「御車代」「お車代」どちらでも可
・封筒は白無地

■ 渡すタイミング

・法要前または後
・御膳料と同時に渡してもOK

注意
公共交通機関で来られても「お車代」は渡します。
「車で来ていないから不要」ではありません。

4. 香典とは?参列者が施主へ渡す「お悔やみのお金」

■ 香典の相場(法事の場合)

関係性 相場の目安
両親・義両親 1万〜3万円
兄弟姉妹 1万〜2万円
親戚 5千〜1万円
友人 5千円前後

■ 香典袋の種類

・水引:黒白 or 双銀
・表書き:「御仏前」「御霊前」
※浄土真宗は「御仏前」が正式

■ お札の向き

香典は旧札が一般的
・肖像画が裏向き/下向きが基本

■ 渡し方

・受付で袱紗から出して渡す
・家族のみの場合は施主に直接渡す

5. 3つの封筒をまとめて渡すときの順番

施主が寺院に渡す封筒が複数ある場合は、次の順番が丁寧です。

上から順
1. お布施
2. 御膳料
3. お車代※クリアファイルなどにまとめて渡すとスムーズです。

6. よくある質問(FAQ)

Q.「御布施」「お布施」どっちが正しい?

A. どちらも使われています。

寺院の意向に合わせてOK。

Q. 寺院へのお礼は「まとめて」でいい?

A. 問題ありません。

お布施・御膳料・お車代を同封する家庭も多いです。

Q. 会食なしの場合、御膳料は不要?

A. 会食なし=御膳料なしでOK。

7. まとめ:名称は違っても「感謝を形にする」気持ちが大切

もう迷わない!それぞれの違い
・お布施:読経のお礼
・御膳料:僧侶が会食に参加しない場合のお礼
・お車代:交通費へのお礼
・香典:参列者がお悔やみとして施主へ渡す
名称が多くて混乱しがちですが、「感謝を伝えるためのお金」という点は共通しています。

第8章 香典返し(粗供養)の相場・品物・のしマナー|失敗しない選び方を徹底解説

法事では、参列者からいただいた香典に対して「香典返し(粗供養)」をお渡しするのが一般的です。

 

香典返しは「半返し」が基本と言われていますが、地域や風習によって違いがあり、金額・品物・のしの種類・渡し方まで迷いやすいポイントが多くあります。

ここでは、相場・おすすめの品物・のしの書き方・渡し方まで、初めての方でも安心できるよう丁寧にまとめています。

1. 香典返し(粗供養)とは?意味と基礎知識

香典返しは、参列者からいただいた香典への感謝と、無事に法要を終えた報告を込めてお渡しする品物のことです。

【まず押さえるポイント】
・法事の香典返しは「粗供養(そくよう)」とも呼ばれる
・金額の目安は「半返し」だが地域差あり
・品物は消えもの(消耗品)が好まれる
・のしは宗派で若干違う

2. 相場の目安|半返しが基本だが例外あり

■ 一般的な相場

いただいた香典額 香典返しの相場
5,000円 2,000〜3,000円
10,000円 3,000〜5,000円
30,000円 10,000〜15,000円

■ 例外:親族など高額の場合

・3万円以上いただいた場合は3分の1返しでも問題なし
・家族内で「気持ち」として渡す場合は金額より実用性重視でOK

注意
法事では「香典返しは当日」も増えていますが、地域差があります。
特に関西では当日の「即日返し」が一般的です。

3. 香典返しに選ばれる「定番の品物」

香典返しでは、実用的で消耗できるものが好まれます。

■ 定番の人気アイテム

カテゴリー 具体例
食品・飲料 お茶、コーヒー、海苔、だし、調味料セット
日用品 洗剤、タオル、ハンカチ、石けん
カタログギフト 香典返し専用カタログ、グルメギフト

■ 避けたほうが良い品物

・お酒(宗派や家庭による)
・生鮮食品(保管が困難)
・高級ブランド品(法事向きではない)

ワンポイント
迷ったら「お茶・調味料・タオル」が最も無難で、年代問わず喜ばれます。

4. のし紙の種類・表書き・名前の書き方

■ のし紙(掛け紙)の種類

宗派 表書き 水引
仏式(一般) 志/粗供養 黒白・双銀
浄土真宗 黒白
神式 偲び草 黒白

■ 書き方

・上段:表書き(志/粗供養など)
・下段:施主の名字(家族の場合は連名も可)
・外のし(外掛け)が基本

豆知識
地域によって「粗供養」と書くと失礼になるケースもあります。
迷ったら最も無難な「志」が安心です。

5. 香典返しは「当日渡し」か「後日郵送」か?

■ 当日渡しが向いているケース

・関西圏
・法事の規模が小さい
・簡素にまとめたいとき
・遠方の親族が多いとき

■ 後日郵送が向いているケース

・関東・東北など
・品物の選定に時間をかけたい
・カタログギフトを送りたい
・高齢の参列者が多い

ワンポイント
「即日返し+高額者のみ後日返し」という組み合わせも増えています。

6. よくある質問(FAQ)

Q. 香典返しは「いつまでに」送ればいい?

A. 法事の後、1〜2週間以内が一般的。

遅くても1カ月以内。

Q. 親族への香典返しは金額が違う?

A. 家族・親族の場合は半返しにこだわらなくても大丈夫です。

Q. 香典返しの「挨拶文」は必要?

A. 郵送の場合は挨拶状を同封するのが一般的です。

7. 第8章まとめ|迷ったら「半返し」と「消えもの」を選べば安心

【香典返しの正解はこれ】
・相場は半返し(例外あり)
・食品や日用品など「消えもの」が無難
・のしは「志」が最も汎用的
・地域差が大きいので柔軟に対応これだけ押さえれば、香典返しで失敗することはありません。

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香典返しで「何を贈ればいいか分からない」ときは、選べるカタログが一番安心です

香典返しは、ご家庭の事情や好み、宗教・地域の慣習などが影響するため、品物選びで迷いやすい贈り物です。

その点、カタログギフトなら、相手が必要なものを自分で選べるため、どなたに贈っても失礼がなく、外さないという安心感があります。

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第9章 法事のお供え(お菓子・果物・線香)の選び方|金額・のし・タブーを完全ガイド

法事のお供え物

法事では、参列者がお供え物を持参することがありますが、品物・金額・のしの書き方で迷う方がとても多いです。

 

「何を持っていけば正解?」

「予算は?」

「のしは必要?」

など、初めての方でも間違えないよう、法事のお供えをわかりやすく整理しました。

1. 法事のお供えとは?持参する意味と基本の考え方

法事のお供えは、故人への弔意とご家族への感謝を表すための品物です。

【お供えの基本ルール】
・消えもの(消耗するもの)が最も無難
・法事は祝い事ではないため華美な包装は避ける
・のしは仏式の「御供」または「御供物」
・金額は2,000〜5,000円が相場

2. お供えの相場と金額の目安

■ 一般的な金額

関係性 相場
親戚 3,000〜5,000円
友人・知人 2,000〜3,000円
家族・親族 特に決まりなし(気持ち)

■ 迷ったら香典だけでもOK

現代では「お供え+香典」よりも、香典のみ(お供えは不要)という家庭が増えています。

3. 法事で喜ばれる「お供えの定番」

■ 1)和菓子・焼き菓子(最も無難)

・飴、羊羹、せんべい、どら焼き
・賞味期限が長いものがベスト
・小分け包装は参列者で分けやすく喜ばれる

■ 2)果物(盛りかごも人気)

・りんご、梨、ぶどう、みかんなど季節の果物
・盛りかご(フルーツ籠)は年配の家庭に好評

■ 3)お茶・海苔・だしなど食品

・緑茶、昆布佃煮、だしパック
・法事後に家族で消費しやすい

■ 4)線香・ローソク

・香りが強すぎない線香が無難
・バラよりも箱入りが正式

■ 5)タオル・石けん(消耗品)

・日常使いできるものが最適
・白系・落ち着いた色味が安心

ワンポイント
「長持ちする」「分けやすい」「消えてなくなる」が最大の基準です。

4. 法事に「持って行かない方がいい品物」

■ NG品一覧

・生もの(寿司・刺身)
・冷蔵・冷凍が必要な食品
・高級ワイン・洋酒などお酒類
・派手な色の花(赤い花など)
・高級ブランド品(法事には不向き)

注意
赤は「血」「生」を連想させるため、法事では避けられることが多いです。

5. のし紙・表書き・名前の書き方

■ のし紙の種類

用途 表書き 水引
法事全般 御供/御供物 黒白・双銀
神式 御玉串料/御榊料 黒白

■ 名前の書き方

・下段にフルネーム
・連名の場合:
– 2人→横並び
– 3人以上→「○○家一同」

■ 内のし?外のし?

→ 基本は外のし
(贈答品の内容が一目で分かるため)

6. 当日持参のマナーとタイミング

■ 渡すタイミング

・受付で渡すのが基本
・家族のみの場合は施主へ直接手渡し

■ 手提げ袋はどうする?

・到着後は袋から出し、品物だけ受付へ
・手提げ袋は持ち帰るのがマナー

■ 表書きは薄墨?濃墨?

・お供えは濃墨でOK

豆知識
法事は「悲しみが癒えた後の供養」という扱いのため、香典のように“薄墨”ではありません。

7. 第9章まとめ|お供えは「消えもの」を選べば間違いなし

法事のお供えの正解
・相場は2,000〜5,000円
・食品/果物/線香など消えものが基本
・のしは「御供」「御供物」
・NG品(生もの・派手な花・お酒)は避ける
迷ったら、小分けのお菓子 or お茶が最も安心です。

第10章 法事当日の参列マナー|大人として恥をかかない「立ち居振る舞い」だけを整理

法事に参列する際は、服装や香典、焼香の手順など、細かな決まりが多くて迷いやすいものです。

しかし、どの宗派・どの地域でも共通しているのが「静かに、丁寧に、心を込めて参列する」という姿勢そのものです。

この章では、手順や宗派差のある作法には触れず、どの法事でも共通する立ち居振る舞い(行動マナー)をまとめます。

10.1 話し方と声のトーン|一番の印象が決まるポイント

法事では、服装よりも声の大きさ・話し方が参列者の印象を左右します。

 基本は「ひと声、トーンを落とす」

・普段よりワントーン静かに
・必要以上に明るくしない
・短く、丁寧に話す

 雑談は控えめに

・待合室でも長話は避ける
・世間話は最小限にとどめる
・子どもへの声かけも小声で

迷ったら
「病院の待合室より静かに」を目安にすると失敗しません。

10.2 スマホ・荷物の扱い|気配を消すのが礼儀

スマホは法事で最もトラブルの多いアイテムのひとつです。

 スマホは「完全消音」が基本

・マナーモードだけでなくバイブもOFF
・通知を切るか、機内モードにする
・バッグの外ポケットには入れない

 荷物の置き方

・椅子の下か、膝の横に控えめに置く
・ジャラジャラ音の出るバッグは避ける
・会場内で荷物の入れ替えはNG

10.3 座り方・姿勢・立ち方|宗派に関係なく通用する所作

焼香や礼拝の細かな作法は宗派ごとに違いますが、姿勢のマナーは共通です。

基本姿勢

・背筋を軽く伸ばす
・足は揃え、組まない
・ひざ上で両手を重ねる

 立つ/座るとき

・立ち上がる動作はゆっくり
・椅子を引く音を立てない
・服の裾を整えてから座る

10.4 会場での写真NGライン|やってしまいがちな失敗

法事では、写真撮影の許可が出る場面はほとんどありません。

絶対に避けたいNG

・僧侶の読経中の撮影
・供花・遺影・祭壇の無断撮影
・会食の料理をSNS投稿
・子どもの写真を大声で撮る

 

補足
喪主や施主が「撮ってください」とお願いした場合だけ例外です。

 

10.5 会場スタッフ・僧侶への接し方|言葉遣いの型だけ覚えればOK

難しく考える必要はなく、「丁寧+短く」が基本です。

よく使うひと言

・「本日はお世話になります」
・「ご苦労さまです」ではなく「ありがとうございます」
・「よろしくお願いいたします」

避けたい表現

・「大変ですね」「忙しそうですね」
・相手の予定を詮索する質問

10.6 子ども・高齢者と一緒に参列する場合の気遣い

行動マナーの難易度が上がるのが、子ども・高齢者の付き添いです。

子どもの場合

・途中退席があってもOK
・音の出ないおもちゃを用意する
・「静かにしてね」より、小声で状況説明のほうが効果的

 高齢の家族の場合

・一段低い段差でも必ず支える
・長時間立たせない
・椅子の位置の調整を早めにする

10.7 退出時のマナー|最後が一番印象に残る

退出の所作は、参列者の印象を最も左右します。

基本の流れ

・席を立つ前に遺影の方向へ軽く会釈
・喪主・施主には短く「ありがとうございました」
・無言で出ない、長話もしない(5〜10秒で完了)

第11章 法事の持ち物チェックリスト|必需品から「あると安心」の物まで総まとめ

法事の必需品

法事に参列するうえで、持ち物の準備はとても重要です。

「香典は必要?」

「数珠って絶対?」

「お供えは?」

など、初めての方は特に迷いやすく、地域差もあるため判断が難しくなりがちです。

 

ここでは、最低限必要な物/宗派問わず一般的な物/あると安心な物を一覧で整理しました。

前日チェックにも使えるよう、見やすい表でまとめています。

1. 法事に絶対持っていくべきもの(必須)

持ち物 ポイント
香典(不祝儀袋) 表書きは「御仏前」または「御霊前」。金額は地域相場を参考に。
数珠 宗派に合ったものがベスト。略式でも問題なし。
ハンカチ(黒・白) 柄なし。黒が最も無難。
黒のバッグ 金具の少ない落ち着いたデザイン。
【重要】香典と数珠は必須扱い
数珠は「持っていないと失礼」ではありませんが、法事では使用する場面が多いため必携が望ましいとされています。

2. 宗派・地域を問わず一般的な持ち物

持ち物 用途
ふくさ(袱紗) 香典袋を包む。色は紫・灰色・紺が良し。
小銭(お布施袋やロッカー用) 塔婆料や線香代など必要になる場合あり。
予備の黒ストッキング 伝線しやすいため女性は持っておくと安心。
常備薬・絆創膏 長時間の移動や正座で体調を崩しやすい。

3. お供え物・菓子折りは必要?

地域差がありますが、「香典のみ」で問題ないケースが大多数です。

ただし、施主から「お供え物ご持参ください」と案内がある場合は従いましょう。

■ 持参する場合の一般的な品物

・菓子折り(落雁・焼き菓子・日持ちするもの)
・果物
・線香・ろうそくセット

ワンポイント
「お供えを持っていくべきか分からない」という人は、施主や親族に一言確認すれば確実です。

4. あると安心な持ち物(大人・子ども共通)

持ち物 理由
折りたたみ傘 墓参りの移動で必須になることが多い。
ティッシュ・ウェットティッシュ 会食・墓参りで活躍。
スマホのモバイルバッテリー 連絡・地図検索に必須。
子ども用のお菓子・水筒 長時間の会食や待ち時間で役立つ。

5. 当日の持ち物チェックリスト

当日チェック
□ 香典(不祝儀袋)
□ 数珠
□ ふくさ
□ 黒のハンカチ
□ 黒のバッグ
□ 予備のストッキング
□ 小銭・常備薬
□ お供え物(必要な場合)
□ 折りたたみ傘
□ スマホ・充電器
□ 子どもの飲み物・静かにできるアイテム

6. 第11章まとめ|最低限「香典+数珠+黒バッグ」があれば大丈夫

法事の持ち物は宗派・地域で細かい違いはありますが、最低限そろえるべきものは決まっています。

香典、数珠、黒バッグ、ハンカチ。

この4点をまず用意し、必要に応じて小物やお供え物を追加すればほぼ問題ありません。

忘れ物の不安を減らすためにも、前日までのチェックがおすすめです。

第12章 法事当日の流れ|寺院〜焼香〜会食までの所要時間を時系列で完全解説

法事の当日は、何をして、どれくらい時間がかかるのかが分からず不安になる方も多いです。

実際には、一般的な法事の流れは大きく決まっており、全体の所要時間は2〜3時間ほどです。

 

地域・宗派・会食の有無によって前後しますが、基本の流れを知っておくと当日とてもスムーズに進みます。

ここでは、当日の行動をタイムライン形式でわかりやすくまとめました。

1. 法事の全体の流れ(タイムライン)

時間 内容
開始15〜30分前 集合・受付・着席
0:00〜0:40 読経(法要)・焼香
0:40〜1:00 住職の法話・閉式
1:00〜1:20 墓参り(※墓所が近い場合)
1:20〜2:30 会食(お斎)
所要時間の目安
・法要:40〜60分
・墓参り:10〜20分
・会食:60〜90分会食がない場合は1時間程度で終了します。

2. 法要開始前(集合・受付〜着席)

開始の15〜30分前には会場へ到着するのが基本です。

■ 到着後の流れ

・施主へ挨拶
・受付があれば記帳
・香典を渡す(受付 or 施主へ)
・本堂・会場にて着席

■ 席順の基本

最前列:施主・親族の上位
後方:一般参列者
(宗派によって左右の座り順が異なることがあります)

3. 法要(読経・焼香)|40〜60分

法要はもっとも静かに進む時間です。

■ 読経

住職が本堂にて読経します。

参列者は手を合わせ、姿勢を正して聞きます。

■ 焼香の順番

・施主
・親族
・一般参列者

焼香方法(1回・3回など)は宗派によって異なりますが、前の人に合わせればOKです。

■ 焼香のマナー

・合掌の姿勢を整える
・無言で静かに進む
・数珠を左手に持つ
・私語は控える

4. 法話(住職の挨拶)〜閉式

読経後、住職から「法話(ほうわ)」がある場合があります。

■ 法話とは?

・故人への思い
・仏教的な教え
・参列者への励ましの言葉

などが10分程度語られます。

その後、施主が軽く挨拶をして閉式です。

5. 墓参り(※墓所が近い場合)|10〜20分

注意
寺院と墓所が離れている場合は移動時間がかかるため、スケジュールが前後します。

■ 墓参りの流れ

・線香・ろうそくの準備
・順番に焼香
・墓石を拭く・掃除する場合も

6. 会食(お斎)|60〜90分

法事後、多くの場合は近くの会席料理店・寺院敷地内の会場・自宅で会食が行われます。

■ 会食の目的

・故人を偲びながら親族の交流を深める
・施主が参列者へ感謝を伝える場

■ 会食の内容

・和食会席が主流
・お子様用メニューが用意される場合も
・アルコール提供の有無は地域差あり

■ 会食の途中に行われること

・施主の挨拶
・献杯
・故人の思い出話
・最後の締めの挨拶

7. 施主・親族の役割(簡単に)

※施主向けの詳細は「第13章」で深掘りします。

■ 施主が行うこと

・受付・会食の手配
・住職や寺院への挨拶
・会食での献杯挨拶
・返礼品の準備

■ 親族が行うこと

・施主の補助
・受付対応(場合による)
・来客サポート

8. 第12章まとめ|法事は2〜3時間で無理のない流れ

法事の流れの要点
・法要(40〜60分) → 墓参り(10〜20分) → 会食(60〜90分)
・全体の所要時間は2〜3時間
・焼香の作法は「前の人に合わせればOK」
・会食の有無で終了時間が大きく変わる初めてでも、この流れを理解していれば安心して参列できます。

第13章 施主の実務と段取り|トラブルなく進めるための「裏側の仕事」完全ガイド

施主の役割は、参列者よりも「裏側の調整と気配り」が中心です。

ここでは、施主だけが行う実務・判断・家族調整・トラブル回避に限定して整理します。

1. まず最初に家族の希望をまとめる

法事は宗派よりも家単位の慣習が強いため、最初に家族間の希望を整理しておくとスムーズです。

事前に確認すべき家族の希望
・会食をするか、しないか
・どこまでの親族を呼ぶか(子・孫まで/兄弟までなど)
・香典を辞退するかどうか
・返礼品の有無(地域で差が出やすい)
・宗派の違いがある場合の調整(配偶者側)

2. 寺院との具体的なやり取り(施主の最重要業務)

寺院との連絡は、施主が必ず行います。

■ 日程調整で聞くべきこと

・読経の開始時間
・所要時間
・塔婆の本数と申込み締切
・本堂の暖房/冷房の有無
・駐車場の台数

■ 当日の「寺院側の段取り」も確認しておく

・受付は寺院が行うのか、施主側で行うのか
・焼香順の指示は寺院からあるか
・住職への挨拶タイミング

ポイント
寺院ごとに慣習が違うため、「一般的には…」で判断せず、直接確認するのが正解です。

3. 親族トラブルを避けるための招待ラインの決め方

法事は「どこまで呼ぶか」で揉めやすい行事です。

■ 一般的な優先順位

1)故人と近い家族(子・孫)
2)兄弟姉妹
3)甥姪
4)友人(ごく親しい場合のみ)

■ 呼ばない場合の伝え方(柔らかい表現)

・「今回は家族だけで静かに行います」
・「小規模に執り行いますので、お気持ちだけ頂戴します」

■ 香典辞退を明記する場合

・「心ばかりの会ですので、香典は辞退いたします」

4. 「会食をしない」という判断(最近急増)

人数や予算、感染症対策などで「会食なし」が選ばれるケースが増えています。

■ 会食をしない場合の施主の準備

・御膳料(住職に渡す)
・返礼品を少し豪華にする
・案内状で事前に告知
・現地解散の時間を明確にする

5. 返礼品の選定は「家族全員がもらって嬉しい物」が基本

■ トラブルを避ける返礼品の選び方

・食品なら日持ちを最優先
・宗派を問わないもの(線香セットは避ける地域もある)
・3000円前後の誰でも使う消耗品が安全

6. お布施は「相場」よりも「段取り」が重要

この章では金額ではなく、施主が行う「実務」に限定します。

■ お布施の段取り

1)新札ではなく「折り目のない旧札」を用意
2)黒墨で書く(薄墨は葬儀のみ)
3)中袋なしでも可(寺院ごとに確認)
4)ふくさに入れ、住職へ直接手渡し

■ 渡すタイミング

・法要前
・法要後
寺院の慣習に合わせるため、事前確認必須。

7. 当日の施主の裏側動線

他章で書いた一般的な流れではなく、施主が裏側で行っている動きをまとめます。

■ 法要前

・住職へ挨拶
・受付担当と動きの確認
・参列者の席誘導
・塔婆の本数チェック

■ 法要中

・焼香がスムーズに進むよう誘導
・高齢者の席サポート

■ 墓参り

・線香・ろうそくの準備
・塔婆の受け取り

■ 帰りの動線

・返礼品の受け渡し
・会計(会食なしの場合)

8. 香典の管理と会計の後処理

施主だけの実務です。

■ 香典管理の手順

1)受付で「誰からいくら」を記録(親族が担当)
2)返礼品を渡したかチェック
3)会食代や寺院支払いと差額を計算

■ 会食なしの場合の会計処理

・香典 → 返礼品 → 残額=家の実費
(地域によって扱いが異なるため、家族内の合意を取るのが重要)

9. 第13章まとめ|施主の仕事は「準備7割・当日3割」

施主の仕事まとめ
・家族の希望整理がスタート
・寺院とのやり取りは「読経・塔婆・駐車場」が要点
・誰を呼ぶかは最初に決めておく
・会食なしの判断は増えており、返礼品で調整
・お布施は段取りが命(相場より手順)
・当日は裏側動線が多く、案内係の役目が中心
・香典管理と会計処理は施主だけの実務
施主の負担は大きいものの、事前準備を7割終わらせれば、当日は驚くほどスムーズに進みます。

第14章 まとめ|法事は「意味・流れ・準備」を押さえれば必ずスムーズに進む

法事は、一周忌・三回忌・七回忌…と回忌ごとに意味があり、故人を思い返す大切な時間です。

しかし、香典・服装・持ち物・お布施・会食・親族調整など、分からないことが多く不安になりやすい行事でもあります。

 

この記事では、法事の基本から回忌の数え方、当日の流れ、服装、持ち物、施主の実務まで必要な情報を1ページで完結できるよう網羅しました。

 

法事で特に大切なポイントは次の5つです。

① 回忌の意味と数え方を理解する
② 香典・お布施の書き方と渡し方を押さえる
③ 服装は「黒基調・控えめ・露出控えめ」が基本
④ 当日の流れ(読経→焼香→墓参り→会食)を把握する
⑤ 施主は準備7割・当日3割で段取りが大切

 

不安になりがちな場面も多いですが、事前に全体像を知っておくことで、初めてでも落ち着いて参列できます。

 

法事は「作法を完璧にする場」ではなく、故人を想い、家族や親族が静かに集まる時間です。

この記事があなたの不安を少しでも軽くし、安心して当日を迎える助けになれば幸いです。

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