この記事の目次です
私の父は2015年に他界しました
早いものでもう7年が経ちます。
ある日の一言
もともと糖尿病を患っていて病院に通ってたんですが、自覚症状があまりないため「面倒くさい」と通院しなくなりました。
それから数年後のある日「なあ、目が見えにくいんだけど」と父が私に言ってきました。
症状を詳しく聞いて、すぐに病院へ連れて行きました。
結果、高血圧(当時280!)のため眼球の毛細血管が破裂していることが分かりました。
また、糖尿病もだいぶ悪化していることも判明し、即入院。
2週間ほどで退院しました。
父と私の病気との闘い
ここから父の介護というか看病が始まります。
病院の栄養管理士さんに2度、食事についての講習を受けました。
- 塩分
- 糖質
- カロリー
のカットです。
当時、母は夜勤の仕事をしていたので私が食事管理をしていました。
これってめちゃくちゃ大変です。
さらに、私もその時にはすでにパニック障害と鬱病を発症していました。
ほぼ毎日スーパーでメニューを考えながら買い物するんですが、気分が悪くなるんです。
動悸が始まってめまいを起こすんですよね。
パニック障害の発作です。
ストレスになってたんでしょうね。
食事を作るのは難しい
1日の塩分5g以内って難しいですよ。
調味料などはすべて減塩や低塩のものを揃えても難しいです。
そして、量も減らして薄味にしつつ、不味くならないようにしなければなりません。
焼肉の時などは、タレを水で薄めたりしていました。
また、同じようなメニューになったり、私と母だけが別メニューで美味しそうなものを食べたりするのも、父が可哀想ですから出来ませんでした。
でも、父も協力してくれて大好きだったお酒を止めたりしました。(たまに隠れてバナナや菓子パンなどを食べてましたけど)
糖尿病の進行で・・・
その後、散歩をしたり自転車に乗れるようになるほどまでになったんですけど、糖尿病は進行していき、晩年は入退院を繰り返すようになりました。
右足の小指をちょっとだけ怪我してしまった時は、重度の糖尿病のせいで、その傷口は塞がらず化膿して腐っていったので切断することに。
私も辛かったですが父も辛かったと思います。
手術と入院で1ヶ月くらいかかったんですが、退院して2日後、また同じ足の別の指を怪我していて血が止まらなくなりました。
父に聞くと入院してる時にお風呂場の段差でつまづいたそうです。
そして、再び切断の手術と入院。
それでもリハビリに励んで数か月後には1人で歩けるようになりました!
家の中の階段も上れるように!
ある日の午後に・・・
退院後は食事療法と通院。
通院にはすべて私が付き添いました。
ですが、ある日曜日、私と母が用事で出かけることになり、父には「早めに帰ってくるからゆっくり休んでおいてね」と言って外出。
帰宅して「お父さーん」と呼んでも返事がないので、急いで父の部屋に行くと、ベッドの横に倒れてました!
意識もほとんどなく、動けません。
また私と母では父を運べません。
なので119番!
行きつけの病院も近所の病院も救急対応していなかったので、市を2つまたいだ病院に救急車で運ばれました。
母が救急車に乗車し、私は車で追いました。
そこでの診断は脳挫傷で頭部に血が溜まって脳を圧迫しているということでした。
一刻を争うということで、その病院から関西空港の近くにある最先端の医療施設を備えた救命センターへ移送することに。
その時、窓口で「初診なのでカードを作ってください」などと言われ書類を書こうとしていたら、先ほど診て下さった先生が来て「何してんねん!1分1秒を争うんや!そんな手続きなんかやらんでええ!はよせえ!」と事務員を一喝してくれました。
それで即移送。
先生の態度はめちゃくちゃカッコ良かったですし、今でも感謝しています。
即手術
救命センターではすぐに頭蓋骨を切り、溜まった血を取り除く手術が必要と説明されました。
そして、命の保証はできないし、このまま意識が戻らないかもしれない、また上手くいっても後遺症が残る可能性もあると。
もう私たちにできることはないので覚悟を決めつつお医者さんに託すのみです。
同意書にサインしました。
5時間ほどの手術が終わった頃には日付が変わってました。
手術は成功しましたが、翌日ももう一度手術すると聞かされ、家族が付き添わないといけないので翌日も私が病院へ。
車で1時間以上かかります。
控え室のようなところで待機してると、「これからこんなことが続くんだ」と思い、またパニック障害の発作が。
看護士さんに私の病気の事を話し、横になれる部屋へ連れて行ってもらいました。
手術は成功しましたが、まだ父の意識は戻りません。
そして、ことあるごとに病院へ行かなければなりません。
正直しんどいなあと思いました。
意識が戻った!?
でも、2、3週間後に看護士さんから、父が手の指先を動かし、話しかけにわずかですけど反応するようになったと聞きました。
すごく嬉しかったです。
でも、腎臓の機能の低下により人工透析も始まりました。
また、父の頭蓋骨を取り除いた場所にはチタンのプレートが埋められました。
2ヶ月後には私たちが話しかけると眼球を動かし、言葉にはならないですけど、口も動かすように!
父の姉やその娘さんもお見舞いに来てくれました。もちろん嫁いだ私の妹や大好きな姪っ子たちも。
リハビリを頑張るが・・・
5ヶ月後には救命センターから地元の病院に転院。
やせ細った体でリハビリも頑張っていました。
今、あの姿を思い出すと涙が出そうです。本当に頑張ってましたから。
食事も自分でできるようになり、私や母、叔母、従妹、孫に反応するようになり、特に可愛い2人の孫を見た時は笑顔になるほどでした。
ですが、3か月後には腎臓は機能しなくなり、右足が壊死しかかっていました。
またしても、脚の付け根からの切断という大手術になりますが、主治医からは「体が手術に耐えられないでしょう」と。
さらに、そんなに長くはないでしょうから覚悟をしておいてくださいと説明を受け、延命治療をするかどうかの同意書にもサインしました。
病院から電話が
その1週間後、姪っ子の小学校の入学式の日にお祝いをするために妹の家へ母と行きました。
入学式が終わっておめでとうなどと言っていると私の携帯に病院から電話が。
父の容態が急変したのでただちに来てください!と。
私と母、妹は車で病院へ。
14時すぎに病室に着くと、父には酸素マスクと心電計が。
下顎呼吸といわれる症状が出ていました。
この症状が出ると通常数時間で死に至ると言われています。
看護士さんから「聴覚は最後まであるので話しかけてあげて下さい」と言われ手を握り必死に話しかけました。
父は最後まで頑張りました
しばらくして叔母と従妹、義弟と姪っ子たちも駆けつけてくれました。
心電図を見ながら、みんなで交互に話しかけました。
心電図の数値が下がり危険な状態になると赤くなり警告するのです。
そのまま深夜になり妹が病室に泊まり、私たちは一旦引き上げました。
翌朝6時に病院へ行き、妹と交代。
「なにかあったらすぐに連絡して」と妹が言い、帰りました。
その後、夜勤を終えた母も来て、叔母と従妹もお昼過ぎに来てくれました。夕方には妹も。
そしてその時が
17時58分。
みんなに看取られて永眠。
数時間しか持たないという下顎呼吸が始まってから28時間も父は頑張りました!
最後の最後まで頑張ってくれたんです!
私は父に対してきつく当たる時もありましたが、叔母と従妹から父がいつも私と母には感謝してると言っていたということも聞いたばかりでした。
泣きましたね。父の身体を抱き、大声で「ありがとう!」と言いながらボロボロ泣きました。
あれからもう7年。
私はまだパニック障害と鬱の治療を受けています。
でも、絶対に治ると信じています。父の娘ですから。
食事制限中のメニューは考えるのも辛い
現在、家族の介護をしてらっしゃる方も多いでしょうね。
私は食事を作るのが1番辛かったです。ものすごくストレスになりました。
当時は思いもつかなかったのですが、今、「糖尿病 食事」などと検索してみると、宅配サービスがあるんです。
こちらはウェルネスダイニングというサービスです。
低カロリーな宅配食では人気があります。
コロナの影響もあり宅配食のニーズは年々高まっていて、大手コンビニや外食チェーン業界でも宅配食の成長率が高いそうです。
これまでは自宅と店舗との往来が困難な高齢者が主要ターゲットでしたが、調理の時間が取りづらい共働き世帯でのニーズも高くなっています。
また、健康志向・高級路線の宅配食ニーズも高まっていることや、多忙な一人暮らし世帯の増加によってさらにユーザーの裾野が広がっていくと見られています。
糖尿病や腎臓病、高血圧など生活習慣病で食事制限が必要な方に
管理栄養士監修の手作り宅配健康食を全国へ宅配するのが先ほど紹介した「ウェルネスダイニング」です。
調理は簡単。レンジで温めるだけで美味しくて健康的な食事ができあがり。
難しい栄養素の管理に気を遣うこともなく、料理を作られる方の負担を大幅に軽減できます。
もちろん美味しさにもこだわっているので、好評です。
種類も
- カロリー制限
- 塩分制限
- たんぱく&塩分調整
- 糖質制限
- 健康応援
- 栄養バランス
とあります。
父なら「塩分制限」になりますね。
気になるお値段ですが、
▼塩分制限
7食:4,860円(税込/送料込)
14食:9,504円(税込/送料込)
21食:14,040円(税込/送料込)
私は月に1万4,000円くらいなら全然高いとは思いませんね。
経験された方なら分かって下さると思いますけど、食事管理なんてプロじゃなかったら本当に大変です。相当なエネルギーが要りますし、私の場合はパニック障害、鬱病という持病まで悪化しましたから。
今だったら頼みます。
介護で苦労されている方、ちょっとくらいは楽をしてもいいと思いますよ。
サイトを覗いて見てはいかがですか?