
服は「持つ」より「使う」。
そんな価値観が当たり前になりつつあります。
SNSで見せたい服はレンタルで十分。
高いブランド服は中古で探す。
着なくなったら売って次へ回す。
10代〜20代の間では、この消費サイクルがすでに生活として成立しています。
「買う?借りる?中古で探す?いずれ売る前提で選ぶ?」
服を選ぶ基準は、これまでよりずっと自由です。
この記事では、レンタル・中古・リセール・推しブランド文化など所有しないファッションが広がる理由と、これからの服の選び方についてまとめます。
今の時代、服は「持つもの」ではなく、「回していくもの」なのかもしれません。
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この記事の目次です
第1章|なぜ「所有しない消費」が増えているのか
服を「買うこと」が当たり前だった時代から、私たちは今、「消費の前提」そのものが変わりつつあるタイミングにいます。
その背景には、SNSの普及やトレンドの高速化、コスパ意識の変化、中古市場の拡大など、いくつもの要素が重なっています。
この章では、まず「なぜ所有しない消費が広がっているのか」を整理していきます。
SNSがファッションの価値を変えた
最初の大きな理由は、SNSの存在です。
InstagramやTikTokでは、コーディネートは「何度も登場する服」よりも、「新鮮さ」や「映え」が重視されます。
一度写真や動画に映れば、その服は役割を終えたように感じてしまうことも多くなりました。
その結果、着る期間よりも「映える瞬間のために服を使う」という感覚が強まっています。
こうした環境では、「長く着るために高い服を買う」よりも、
「今だけ使えればいい」「映えたら役割は果たした」という考え方が自然になっていきます。
トレンドサイクルの短縮で「長く着る」がリスクに
もうひとつの変化は、トレンドサイクルの短縮です。
かつては「今年の流行」「この冬の定番」といった、シーズン単位の流れが中心でした。
しかし今は、人気のデザインやシルエットが、月単位・場合によっては数週間レベルで入れ替わることも珍しくありません。
このスピードの中で、「何年も着るつもりで高い服を買う」ことは、むしろリスクにもなります。
飽きてしまったり、雰囲気が古く感じられたりした時に、クローゼットの中で眠るだけの存在になってしまうからです。
「コスパ」の意味が変わった
さらに近年、大きく変わったのが「コスパ」の捉え方です。
以前は、「値段に対してどれだけ長く使えるか」が基準でした。
しかし今は、次のような発想が広がっています。
・特定のイベントや季節に、きちんと活躍してくれたかどうか
・写真や動画で「自分らしさ」を表現できたかどうか
・クローゼットを圧迫しない範囲で使えたかどうか
つまり、
「長く所有する服」だけがコスパの良い買い物ではなく、
「必要なタイミングで役割を果たした服」もコスパが良い
と考えられるようになってきました。
この価値観の変化が、「買わずにレンタルする」「中古で探す」「使ったら売る」といった選択肢を後押ししています。
リセールバリューという考え方の浸透
所有しない消費が広がる背景には、リセールバリュー(再販価値)の浸透もあります。
人気ブランドや定番アウターは、中古市場で値崩れしにくく、
「買っても、ある程度の価格で売れる」
という前提で選ばれるケースが増えました。
服を買うことが、単なる消費ではなく、「一時的にお金を預ける」感覚に近くなっているとも言えます。
特に高額なダウンジャケットやブランドバッグなどは、
「新品で買う → 一定期間楽しむ → 状態が良いうちに売る」
という流れが、ひとつの消費スタイルとして成立しています。
収納・管理も「コスト」になった
最後に見逃せないのが、収納や管理の負担です。
洋服が増えれば増えるほど、クローゼットが圧迫され、季節ごとの入れ替えやクリーニング・保管に手間もお金もかかります。
また、ミニマリズムやシンプルライフへの関心が高まったことで、「持ちすぎない暮らし」を意識する人も増えてきました。
その結果、
・本当に着る服だけを手元に残す
・着ない服は早めに手放す
・必要な時だけ借りる
といった行動が、ごく自然な選択肢として受け入れられています。
所有しない消費は、複数の変化が重なった結果
所有しない消費が広がった理由は、ひとつではありません。
SNSの影響、トレンドのスピード、コスパ意識、リセールバリュー、収納の問題など、さまざまな要素が少しずつ重なった結果です。
その積み重ねによって、今の私たちにとって「買わない」という選択肢は、特別なものではなくなりました。
次の章では、その中でも特に存在感を増している「レンタル(ファッションサブスク)」に注目し、どんな人に選ばれているのかを見ていきます。
第2章|レンタルで楽しむファッション文化(サブスク消費の広がり)
服は「持つもの」から「必要なときだけ使うもの」へ。
この価値観の変化を象徴するのが、ファッションレンタル・サブスクサービスです。
かつてレンタルは式典・成人式・着物など「特別な日のための選択肢」でした。
しかし今は日常服までがレンタル対象になっています。
レンタルは「買う前の通過点」になった
最近ではレンタルは、購入の代替ではなく買う前の「試し期間」として使われ始めています。
特に高額なアウターや、着心地・サイズ感が難しいブランド服は「まず借りてから決める」という動きが自然になりました。
- 似合うか判断が難しいブランド服
- 普段挑戦しないデザイン・トレンド服
- 素材・着心地を体験したいアイテム
一度買って失敗するより、借りて確かめた方がリスクが低いからです。
SNS写真文化とレンタルの相性の良さ
レンタルが支持される背景には、SNS文化があります。
「同じ服で投稿したくない」という心理や、ライブ・旅行・推し活など、一度のシーンだけに必要な服が増えたことが理由です。
- 推し色コーデ
- ライブ・イベント衣装
- 旅行ファッション
- 誕生日フォト・前撮り
こうした用途に、購入よりレンタルが合う人が増えています。
レンタルが向いている人・向かない人
| 向いている人 | 向かない人 |
|---|---|
| 毎月服を更新したい人 | 同じ服を長く着たい人 |
| 服選びに迷いや負担を感じる人 | 自分でじっくり選びたい人 |
| イベントや推し活が多い人 | 定番服だけで暮らしたい人 |
女性人気:スタイリング付きレンタル
特に20〜30代女性の間では、スタイリスト監修型のレンタルサービスが人気です。
- 服選びがラクになる
- 似合う色・形がわかる
- 普段選ばない服に挑戦できる
airCloset(女性向けレンタルサブスク)
| サービス概要 | プロのスタイリストがユーザーの体型・好み・ライフスタイルに合わせて服を選び、コーディネートで届けてくれるレンタルサービス。 |
|---|---|
| 取り扱いブランド数 | 300ブランド・約50万着。提案型ファッションで、いわば「個人の専用クローゼット」。 |
| 料金プラン | ライト:約¥7,980(3着/月) レギュラー:約¥10,980〜(借り放題) |
| 特徴 | ・返却期限なし&クリーニング不要 ・気に入った服は購入可能(試してから決められる) ・通勤服〜休日服まで幅広く対応 ・XS〜3Lなどサイズ展開広め |
| 向いている人 | 服選びが負担な人/毎日コーデがマンネリ化している人/少ない収納で生活したい人/“自分に似合う服”を知りたい人 |
MECHAKARI(新品が借りられるファッションサブスク)
| サービス概要 | すべて新品のアイテムを月額制でレンタルできるサービス。 カジュアル〜トレンド寄りのブランド服を中心に、日常着として使いやすいラインナップが揃っています。 |
|---|---|
| 取り扱いブランド | earth music&ecology など、ストリート・ガーリー・ベーシック系ブランドが中心。 普段着〜通学・休日コーデに使いやすいアイテムが多めです。 |
| 料金プラン | 月額料金で数着までレンタル可能(プランにより上限枚数が異なる)。 レンタルした服は返却して入れ替えもでき、気に入ったアイテムはそのまま購入もできます。 |
| 特徴 | ・届く服はすべて新品で、清潔さ重視の人でも使いやすい ・トレンド服や季節物を「買う前に試せる」 ・クローゼットを増やさず、気分に合わせて入れ替えできる ・気に入った服だけ購入して“マイ定番”にできる |
| 向いている人 | 流行の服を気軽に試したい人/通学・休日コーデを毎シーズン更新したい人/ 服は増やしたくないけれどおしゃれは楽しみたい人/中古より「新品派」の人 |
男性人気:服選びを「委ねたい」需要
男性の間では「似合う服が届く」代行型レンタルが伸びています。
デート服・雰囲気改善・垢抜け目的で利用する人も多いジャンルです。
SPU スタイルアップ便(メンズ向けコーデ配送サブスク)
| サービス概要 | メンズファッション通販サイト「SPUTNICKS」が運営する、新品コーデ一式の定期便サービス。 スタイリスト監修のコーディネートが毎月届き、届いた服はすべて自分のものとして着られます(返却不要)。 |
|---|---|
| 内容・コーデ | きれいめカジュアルをベースに、トップスやアウター、パンツなどを組み合わせたセットをお届け。 「これさえ着ればOK」というバランスの取れたコーデが届くので、服選びに悩みにくい構成です。 |
| 料金 | 月額およそ1万円前後(キャンペーン等で変動あり)。 内容点数を考えると、1着あたりの単価は抑えめで、「まとめてコーデを買う」感覚に近いサービスです。 |
| 特徴 | ・スタイリスト監修のコーデがそのまま届くので、センスに自信がなくても安心 ・新品購入型なので、返却やクリーニングの手間がない ・清潔感のあるきれいめ〜大人カジュアルが中心で、デート・仕事・私服通勤にも使いやすい ・毎月届くので「何年も同じ服」の状態から脱出しやすい |
| 向いている人 | 服選びが苦手な男性/コーデを考える時間がない社会人/ 無難だけどダサくない服装にしたい人/デートや職場での印象を良くしたい人 |
借りる=妥協ではなく「効率的な選択肢」へ
レンタルはもう「買えない人」の選択ではありません。
・クローゼットを増やしたくない
・服は飽きる前提で楽しみたい
・買うのは本当に好きになった服だけ
そんな価値観に寄り添う、現代型のファッション体験です。
次の章では、レンタルと並び定着した「中古で買う」という選択肢を掘り下げます。
第3章|中古市場の拡大と「賢く買う」選択肢
レンタルと同時に急成長しているのが、中古ファッション市場です。
かつて中古品は「誰かのお下がり」というイメージが強く、お金に余裕がない人が選ぶものと見られることもありました。
しかし今では、中古は節約のためというより、自分の価値観に合った賢い買い方として受け入れられています。
中古が「節約」ではなく「賢い選択」になった理由
中古市場が伸びた理由は、単純な価格の安さだけではありません。
今の10代〜30代の間では、次のような考え方が一般的になりつつあります。
| 考え方 | 具体的なイメージ |
|---|---|
| 新品より、中古で状態の良い物を選びたい | 数回しか着ていない美品を、定価の半額以下で狙う |
| 高いブランドほど中古のコスパが良い | 定価20万円のダウンを、中古で4万円台で手に入れる |
| 価値が落ちにくい服なら、中古で十分 | 名作モデル・定番カラーなら、中古でも見劣りしない |
「中古=我慢」ではなく、「いいものを、納得できる価格で手に入れる方法」として認識され始めているのがポイントです。
中古といってもブランドやジャンルは非常に幅広く、どこから探せばいいのか迷う人も少なくありません。
そこでこの記事では、特に需要が高く、検索数や取引量が多い高級ダウンジャケットに絞って解説します。
中でもカナダグースとノースフェイス(バルトロ・ヌプシなど)は、若者層の中古需要が非常に高いブランドです。
新品では手が届きにくい価格帯でも、中古なら状態次第で大きな価格差が生まれます。
カナダグース vs ノースフェイス|高級ダウン比較
中古で探す前に、新品価格や中古相場を把握しておくと失敗が少なくなります。
特に若者から人気のカナダグースとノースフェイス(バルトロ・ヌプシ)は、価格帯やリセールバリューに大きな差があるブランドです。
| 項目 | カナダグース | ノースフェイス |
|---|---|---|
| 新品価格帯 | 約120,000〜220,000円 | 約48,000〜99,000円 |
| 中古相場(一般) | 約40,000〜150,000円 | 約8,000〜60,000円 |
| 最安帯(若者狙い) | 約38,000〜50,000円 | 約4,000〜15,000円 |
| リセールバリュー(再販価値) | 高い(需要安定) | モデル次第で差が大きい |
| 人気層 | 20〜30代・ステータス志向 | 10〜20代・ストリート/学生層 |
| 選ばれる理由 | ブランド力・高い防寒性能・耐久性 | 流行性・合わせやすさ・入手しやすさ |
カナダグースは「一生モノ」として選ばれることが多く、ノースフェイスは「まず挑戦するダウン」として中古需要が高い傾向があります。
特に10代〜大学生の中古購入では、
「最初はノースフェイス」
「お金に余裕が出てきたらカナダグース」
というステップで選ぶ人も少なくありません。
中古価格に差があるため、最初に手に取るブランドとしてノースフェイスが選ばれやすいのも特徴です。
どこで買う?フリマアプリ vs リユースショップ
中古とひと口にいっても、購入ルートはいくつかあります。
それぞれの特徴を知っておくと、自分に合った探し方がしやすくなります。
| ルート | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| フリマアプリ | 出品数が多く、最安価格帯を狙いやすい | 状態の判断・偽物対策は自分で行う必要がある |
| 中古リユースショップ | プロが査定済みで、状態や真贋チェックがされている | フリマより価格は少し高めになることが多い |
「とにかく安く」ならフリマアプリ、「失敗したくない・真贋が不安」ならリユースショップを選ぶ人が多い傾向です。
中古で買う時にチェックしたいポイント
高級ダウンを中古で買うときは、次の4点を最低限チェックしておきたいところです。
- 状態:汚れ・擦れ・ダウン抜け・変色がないか
- モデル:現行モデルか、定番の旧型か
- サイズ:海外サイズ表記と日本サイズの違い
- 相場:新品と比べてどれくらい安くなっているか
同じ「カナダグース」「ノースフェイス」でも、状態やモデルによって最低価格〜上限価格の差が数万円以上になることも珍しくありません。
中古で買うメリットとデメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 新品より価格が安い | サイズや状態に個体差がある |
| 人気ブランドは価値が落ちにくい | 新品同様の完璧な状態とは限らない |
| 探す楽しさ・掘り出し物に出会える | ほしいタイミングで在庫がないこともある |
中古は「安いから選ぶ」ではなく、欲しいものを、無理のない価格で手に入れる方法として定着しています。
中古購入に向いているブランドの特徴
すべての服が中古向きというわけではありません。
ダウンジャケットの中古購入に向いているブランドには、いくつかの共通点があります。
- 人気・需要が安定している
- 型崩れしにくい品質・素材設計
- 新品価格レンジが一定以上と高め
例:
- カナダグース
- モンクレール
- パタゴニア
- TATRAS
- ノースフェイス バルトロ/ヌプシ
- デサント 水沢ダウン
これらは定価が高く、中古でも価値が落ちにくいため、「まず中古で探す」購入スタイルが一般化しているブランドです。
中古購入は「循環のスタート地点」でもある
中古で買った服は、着終わったあと再び売却する前提で購入されることも増えています。
つまり、中古購入は消費の終点ではなく、むしろ循環のスタート地点です。
- 新品で買う人 → 数年後に売る
- 中古で買う人 → さらに数年後にまた売る
こうして服は、市場の中で何度も持ち主を変えながら使われ続けます。
第4章|「推しブランド文化」が生んだ新しい消費行動
ファッションの消費スタイルが変化した背景には、「推しブランド」という新しい軸が生まれたことも大きく影響しています。
昔は「トレンドだから着る」「雑誌に載っていたから選ぶ」といった、世の中の流行が起点になる買い方が主流でした。
しかし今の若い世代では、「ブランドそのものを推す」楽しみ方が広がっています。
つまり、服を買う=自分が応援するブランドの世界観・哲学を選ぶ行為になってきたのです。
なぜ「推す」時代になったのか?
理由は大きく3つあります。
| 背景 | 変化した価値観 |
|---|---|
| SNSと動画文化の浸透 | 「買う前にブランドの思想が見える」 |
| サステナブル意識の高まり | 「ただ作るだけじゃない姿勢に価値」 |
| 中古市場・レンタルの普及 | 「推し服の寿命が延び、循環する前提に」 |
推しブランド服は「使い切る」のではなく「つないでいく」
推しブランド文化の面白い点は、「買って終わり」ではなく「着たあとも価値が残り続ける」ことです。
→ 着たらSNSに投稿(共感・交流)
→ クローゼット整理で売る・譲る
→ 次の所有者がまた着こなし投稿
この「循環」こそが、今のファッションを支えるコミュニティ型の楽しみ方です。
例|人気ブランドでは循環価値が高い
中古市場やレンタルでも、ブランドによって残存価値に差があります。
例)
| カテゴリ | 価値が落ちにくい理由 |
|---|---|
| カナダグース/モンクレールなどダウン | 冬の需要+認知+耐久性 |
| SNIDEL/IENAなど系統ブランド | ファン層が固定化 |
| SPUやジェンダーレス系デザイン | 正解服として長く残る |
推しブランド文化が根付いたことで、服は「消費物」から「共有されるコンテンツ」へと変わりました。
そしてこの価値観の変化こそ、レンタル・中古市場・売却需要が伸びた理由でもあります。
次の章では、この循環型消費の中で重要な要素となる「売却(リセール)」を深掘りしていきます。
特に、価値が落ちる前に手放すという考え方は、若者を中心に広がっている新しいファッション習慣です。
第5章|服を「売る」ことが当たり前になった理由
レンタルや中古購入が広がる一方で、もうひとつの消費行動として浸透しているのが「売る前提で服を持つ」という習慣です。
かつて洋服は、着なくなったらタンスの奥に眠る存在でした。
しかし今の10〜30代は、その考え方が大きく変わっています。
「買った時点で消費ではなく、資産。」
服は所有して終わりではなく、次に循環させる前提で手元に置く時代になっているのです。
リセールバリューが「買う理由」になった
特に高級ダウンや人気ブランドは、中古市場で値崩れしにくく、売却前提の買い物が主流になりつつあります。
- 「高く売れるから買う」
- 「新品じゃなくても売れる」
- 「価値が落ちにくいブランドを選ぶ」
高額でもカナダグースやノースフェイス、モンクレールなどが若者に支持される理由のひとつが、
「買っても、また売れるから。」
という、新しい消費ロジックです。
買う → 着る → 売る がサイクル化した
今の10代・20代のファッションサイクルは次の通りです。
- ① 欲しいブランドを選ぶ(新品 or 中古)
- ② 1〜3シーズン着る
- ③ 状態が良いうちに売る
- ④ 売却額を次のアイテム購入へ回す
この循環が成立すれば、実際に支払っているのは新品と中古の差額だけになります。
つまり 「高級ブランド=高い」 ではなく、「循環する服=コスパ良い」という価値観です。
売却タイミングで価値が変わる
高級ダウンは、売るタイミングによって査定額が大きく変わります。
| タイミング | 価格傾向 | 理由 |
|---|---|---|
| 9〜12月(秋~冬前) | 高い | 需要がピーク・競争率低い |
| 春〜夏 | 低い | 季節外で需要が落ちる |
| モデル変更直後 | 変動大 | 旧型が狙いやすく市場が動く |
「もう着ないかも?」と思った瞬間が、実は一番高く売れるタイミングです。
売却方法による違い(どれを選ぶ?)
| 方法 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|
| フリマアプリ(メルカリなど) | 利益は最大。ただし梱包・交渉・発送が必要。 | 手間より価格優先の人。 |
| 店頭買取 | 早いが値段は低め。 | すぐ手放したい人。 |
| 宅配買取サービス | 手間が少なく査定が安定しやすい。 | 初心者・高級ブランドを売る人。 |
売ることは「手放す」ではなく、次のファッション体験へ更新する行動になっています。
次の章では、レンタル・中古・売却がひとつの流れとなり、若者のファッション価値観をどう変えたのかをまとめます。
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💡 ブランドダウンを売るなら先に相場チェックがおすすめ
「売るか迷っている」「今いくらぐらいになるのか知りたい」という方は、まず査定だけしてみるのがおすすめです。
特にカナダグース、ノースフェイス、モンクレール、タトラス、パタゴニアなどは需要が高く、状態が良ければ中古市場での価格が安定しやすい傾向があります。
フクウロでは、アパレルブランド買取実績10,000ブランド以上、累計15万点以上の査定データを保有しているため、査定結果が比較的ブレにくいのが特徴です。
また、自社で中古通販サイトを運営しているため、流通経路が明確で高価買取に強い仕組みが整っています。
査定依頼はスマホだけで完結し、送料無料・梱包材無料なので、試しに査定を出す人も多いサービスです。
高額で買ったダウンは、着なくなった瞬間がもっとも価値が落ちにくいタイミングです。
迷う時期こそ、一度相場をチェックしておくと損しません。
第6章|循環型ファッションの時代へ(買わない選択肢が増えた理由)
ここまで見てきたように、今のファッションの楽しみ方は「買って終わり」ではなく、「循環する」時代へ移行しています。
所有することがステータスだった時代から、
- 借りる(レンタル)
- 中古で探す
- 使い終えたら売る
という、選べる経済圏が成立しました。
これは節約でも妥協でもなく、変化した価値観の結果です。
「一番長く使えるもの」より、「必要な期間だけ最適な服を使う」ほうが合理的。
選択肢が増えたことで起きた変化
この循環型のファッションは、次のメリットを生みました。
- クローゼットが軽くなる
- 失敗しづらくなる
- 新しいスタイルに挑戦できる
- ブランド価値=資産として見える化
ファッションは「持つ楽しさ」から、「選ぶ・試す・入れ替える楽しさ」へ進化しています。
そしてこの流れは、今後さらに大きくなると言われています。
理由は、衣類の大量廃棄問題・SDGs・消費者価値観の転換などが背景にあるからです。
あなたが選ぶのはどれ?
迷っている人は、自分がどのタイプかを考えると行動しやすくなります。
| タイプ | おすすめ行動 |
|---|---|
| まず試したい | → レンタルで雰囲気をチェック |
| 長く使いたい | → 中古で良品を探す |
| もう着ない服がある | → 価格が落ちないうちに売却 |
どれが正解という話ではなく、選択肢が増えたこと自体が価値なのです。
ファッションは「所有」から「体験」へ
今の若者にとって、服はステータスや浪費ではありません。
自分を更新し続けるための体験ツールです。
選択肢が増えた今、ファッションはもっと自由に楽しめる。
循環型の買い方をうまく取り入れることで、ファッションはコストではなく、循環する「資産」へ変わります。
まとめ|ファッションは「持つ時代」から「選べる時代」へ
レンタル・中古・売却という選択肢が広がったことで、私たちは昔よりずっと気軽にファッションを楽しめるようになりました。
「買うか、買わないか」という二択ではなく、
- 必要なときだけ借りる
- 中古で賢く手に入れる
- 使い終わったら次の誰かへ渡す
そんな循環型のスタイルが、今の若い世代のスタンダードになりつつあります。
所有することだけが価値ではなく、自分らしい距離感でファッションと付き合うことが当たり前になってきました。
もし今、手元に「気に入っているけれど着なくなったブランド服」があるなら、それはまだ次の誰かに求められる可能性のある資産です。
そして、これから買う服は、「使い捨てではなく、循環する前提で選ぶ」という視点を持てば、もっと自由で後悔のないファッションが楽しめます。
この記事で紹介したサービス
気になった選択肢があれば、あとで見返せるよう保存しておくのもおすすめです。
▶ airCloset(エアークローゼット|女性向けレンタル)
今日選ぶ1着が、誰かの次の1着になる。
そんな循環の中でファッションを楽しめる時代に、私たちは生きています。
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