「星丘公園」「拝啓、少年よ」「恋をしよう」など、青春や恋、夢をまっすぐに歌い続けてきたロックバンドHump Back(ハンプバック)。
2023年にはメンバー全員が妊娠・出産を経験し、異例の「トリプル産休」で活動を休止しましたが、2025年、ついに本格復活を果たしました。
彼女たちの楽曲は、ただの青春ソングや恋愛ソングにとどまらず、聴く人の人生の節目に寄り添うメッセージが込められています。
この記事では、そんなHump Backの魅力を代表曲の歌詞の意味を時系列で解説しながら紹介し、さらに過去のセトリ実績とロッキン2025のセトリ予想までを徹底的にまとめます。
最新情報:Hump Backは 「ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2025」 に出演決定(千葉市蘇我スポーツ公園)。
初日9/13(土)、PARK STAGE 17:45〜に登場予定です。
この記事の目次です
Hump Backとは?(バンド名の意味・メンバー)
Hump Back(ハンプバック)は、関西出身の3人組ロックバンド。
疾走感のあるメロディとまっすぐな歌詞で、10代から30代まで幅広い世代に支持を集めています。
バンド名の意味
「Hump Back」は英語でザトウクジラを指す言葉。
大海を自由に泳ぐクジラのように、自分たちも音楽シーンを自由に泳いでいきたいという想いから名付けられました。
メンバー紹介
- 林 萌々子(はやし ももこ):ボーカル&ギター
バンドの中心的存在で、ほとんどの楽曲の作詞作曲を担当。 - ぴか(小林祐華):ベース&コーラス
力強い演奏とステージングでライブを支える。 - 美咲 :ドラム
繊細さと迫力を兼ね備えたリズムでHump Backサウンドを完成させる。
2023年には3人全員が同時期に妊娠・出産を経験し、活動を一時休止。
2025年には「ママになったバンド」として復活し、大きな注目を集めています。
代表曲の歌詞の意味・時系列まとめ
Hump Backの魅力は、等身大の言葉で“いま”の心を切り取る歌詞にあります。
ここでは、
インディーズ初期 → メジャー前後 → 活動拡大期 → 復活後
の流れに沿って、代表曲の意味や構成を解説します。
1. インディーズ初期(2015〜2017)
『星丘公園』
意味:
『星丘公園』は、Hump Backがインディーズ時代から演奏してきた初期の代表曲であり、彼女たちの原点を象徴する楽曲です。
歌詞には、10代特有の焦燥感・どうしようもない閉塞感・それでも未来を信じたい希望がリアルに描かれており、聴く人の青春時代と重なって強く共感を呼びます。
特別な経験を歌っているわけではなく、どこにでもあるような日常や心情を切り取っているため、「自分の物語」として受け止めるファンが多いのが特徴です。
彼女たち自身が大阪の街で感じていた日常の風景や空気感が投影されており、まさに等身大の青春ソングと言えます。
構成:
曲の構成は王道のロックバンドスタイルですが、イントロからドラムとギターが一気に畳みかける8ビートで始まり、そのままAメロ・Bメロを経てサビに突入する流れが非常にスムーズです。
Aメロでは日常の些細な描写をリズミカルに刻み、Bメロで感情の揺らぎを見せ、サビで一気に解放する——という展開がリスナーの感情の高まりとリンクする構造になっています。
単純な繰り返しに見えて、コード進行やギターフレーズの変化で緊張と緩和をつけている点も聴きどころ。
特にギターのカッティングとドラムの疾走感が、青春時代の“止まらない衝動”を体現しています。
聴きどころ:
サビの頭で歌われるフレーズは、ライブでの大合唱ポイントとして定番化しています。
メロディ自体はシンプルながらも、言葉の響きとバンド全体の音圧によって、聴いた瞬間に“景色が開ける”ような解放感を味わえるのが最大の魅力。
フェスやライブハウスでの演奏では、観客が自然に声を合わせ、「Hump Back=青春を共有するバンド」というイメージを決定づけた楽曲です。
また、スタジオ音源とライブ演奏の温度差もファンの間では人気の理由となっており、「CDで聴くよりもライブで体感してほしい曲」とよく言われています。
2. メジャー前後(2018〜2019)
『拝啓、少年よ』
意味:
『拝啓、少年よ』は、Hump Backを一躍シーンの中心に押し上げた代表曲であり、彼女たちの代名詞とも言える楽曲です。
タイトル通り、少年=夢を追いかけている全ての若者に宛てた“手紙”のようなメッセージソングで、未来に迷いながらも一歩踏み出す勇気をくれる内容になっています。
歌詞には「今の自分を否定せず、ありのまま前に進もう」というメッセージが込められており、進路や夢に悩む学生、社会の中で葛藤する大人たちにも強く響く普遍性を持っています。
この曲がHump Backの人気を決定づけた理由は、ただ若さを肯定するのではなく、挫折も苦悩も含めて肯定するリアルな優しさにあると言えるでしょう。
構成:
楽曲はアップテンポな4ビートを基調としながら、メロディラインに大きな抑揚を持たせることで感情の波を描いています。
Aメロは比較的静かに始まり、Bメロで一気に熱量を高め、サビで爆発的に解放されるという、Hump Backの王道スタイルが確立されています。
特徴的なのは、サビの直前に一瞬の“間”を置くことで、リスナーの期待を煽り、サビで一気に心を掴むアレンジ。
また、ボーカル林萌々子の歌声がこの曲で最も輝くと言われるほど、叫ぶようなハイトーンと繊細な感情表現のコントラストが際立っています。
聴きどころ:
ライブでは、イントロが流れた瞬間に観客のテンションが一気に跳ね上がり、サビ部分ではフロア全体が合唱となるのが定番。
フェスでは「この曲を待っていた!」という声が多く上がり、Hump Backが観客との距離を一瞬で縮める曲でもあります。
特にラスサビでのコール&レスポンスや、林萌々子のシャウトが加わる場面は圧巻で、「CDで聴くよりもライブで真価を発揮する楽曲」としてファンに強く支持されています。
この曲があることで、Hump Backのライブは単なる音楽イベントではなく、「夢を一緒に確認し合う時間」へと昇華しているのです。
3. 活動拡大期(2020〜2022)
『恋をしよう』
意味:
『恋をしよう』は、Hump Backが活動拡大期にリリースしたラブソングで、これまでの“青春と夢”を歌った楽曲群から一歩進み、恋愛という等身大のテーマに切り込んだ作品です。
歌詞には、恋を始めるときの高揚感やドキドキだけでなく、不安やためらいといった複雑な感情も込められています。
ただ「恋は楽しい」ではなく、踏み出す瞬間の怖さや、過去の傷を抱えながらも新しい一歩を踏み出そうとする勇気を描いている点が特徴です。
そのリアルさが、10代・20代の若者だけでなく、恋に臆病になっている大人世代にも共感を広げています。
構成:
軽快なギターのカッティングから始まり、全体としては明るいトーンで進行しますが、Aメロでのリズムの遊びや、サビに向けたビルドアップにより恋愛特有の心の揺れを音で表現しています。
特にBメロからサビに入る瞬間に一瞬の“間”を置くことで、聴く側の感情を一気に高ぶらせ、その後のサビで大きな開放感を演出する構造は秀逸です。
サウンド面ではポップパンクの要素も強く、シンプルで口ずさみやすいメロディとスピード感が、恋の勢いとシンクロしています。
聴きどころ:
サビの「恋をしよう」という直球のフレーズもライブでの大合唱ポイントとして大人気。
恋愛ソングでありながらもバンドのエネルギーが全面に出ており、フロアが一体感に包まれる瞬間を作り出します。
また、ラスサビではコーラスや楽器の厚みが増していき、まるで“恋が動き出す瞬間”を音で可視化したような高揚感が味わえるのも魅力です。
フェスでは「恋をしよう」で観客が笑顔になり、一気に空気が明るくなるため、セットリストの中盤〜終盤を盛り上げる鉄板曲となっています。
『マイユー』
意味:
『マイユー』はタイトルから「My You(あなた)」と解釈されがちですが、同時に「My You=自分自身」とも読める二重の意味を持つ楽曲です。
歌詞には、大切な人への愛情と同時に、自分を認めてあげたい気持ちが込められており、聴く人によって受け取り方が変わる普遍性を持っています。
コロナ禍を経てリリースされたこともあり、「孤独の中で自分や誰かを支えたい」というメッセージとして共感を集めました。
Hump Backらしいストレートな言葉ながらも、人生の弱さや優しさを同時に描くことで、バンドの表現力の広がりを示した一曲です。
構成:
歌い出しは抑えめのトーンで始まり、徐々に熱を帯びながらサビで一気に解放される構成。
Aメロでは「小さな声で語りかけるように」、サビでは「想いを叫ぶように」と、ボーカルの表現の振れ幅が際立っています。
バンドアレンジとしてはシンプルですが、間奏のギターフレーズが楽曲の「語り」の役割を担い、物語性を強めています。
またラスサビではコーラスや音の厚みを加えてスケールを広げ、曲全体をクライマックスへ導く仕掛けが施されています。
聴きどころ:
特に注目すべきはラスサビ。
歌詞のフレーズを繰り返しながら強調する手法によって、聴き手の心に深く刻まれる構造になっています。
スタジオ音源ではじっくりとした余韻を残し、ライブ演奏では観客のシンガロングによって楽曲がさらに大きく広がるのが魅力です。
「自分を肯定していいんだ」と背中を押してくれる曲として、多くのファンが人生の節目に寄り添う1曲として挙げており、ライブ後に「この曲で泣いた」という感想が最も多く見られるのも『マイユー』の特徴です。
4. 新章・復活後(2025〜)
2025年3月、Hump Backはセルフタイトルのアルバム『Hump Back』をリリース。
産休・育休を経て母となった3人が新たに踏み出した「再スタート」を象徴する作品であり、青春や恋だけでなく、家族・命・人生そのものをテーマにした曲が並ぶのが大きな特徴です。
『オーマイラブ』
意味:
タイトル通り「愛」をまっすぐ歌い上げた楽曲。恋愛の愛情にとどまらず、母としての愛、仲間や音楽への愛といった複数の意味を込めた普遍的なラブソングに仕上がっています。
これまでの青春や夢を描く歌から一歩進み、今の彼女たちだからこそ表現できる温かみを持っています。
構成:
穏やかなアコースティックで始まり、徐々に楽器が加わってサウンドに厚みを持たせていく展開。
サビではコーラスを強調し、楽曲全体を包み込むようなアレンジで「愛の広がり」を表現しています。
聴きどころ:
サビのリフレイン部分はライブで観客のクラップやシンガロングと一体化し、スタジオ音源とは違った熱量を生み出すポイント。
復活後の新定番曲として、フェスやツアーでの披露が期待されています。
『明るい葬式』『3036』
『明るい葬式』は、死や別れを暗く描くのではなく、命を肯定し笑顔で見送るというポジティブな死生観を提示した挑戦的な楽曲。
重いテーマを光に変える、復活後ならではの表現が見事です。
一方『3036』は、数字をモチーフに「時間や距離」を象徴的に描いた詩的な作品。
聴く人それぞれの人生や人間関係に重ねやすく、深い余韻を残す一曲となっています。
これらの収録曲は、青春を歌った初期作品とは異なり、人生の明暗を丸ごと抱きしめるステージへ進んだHump Backを象徴しています。
産休サンキューツアー2025
“産休サンキューツアー2025″では、公式トレードを受け付けてます!
・チケットを譲りたい方
・チケットをお探しの方上記に当てはまる方は、ぜひ公式トレードをご利用ください🙇♀️
各公演前日11:59までの受付です。https://t.co/okfutDXGsR pic.twitter.com/JBezX5v7KW— Hump Back (official) (@_humpback_) June 25, 2025
アルバム『Hump Back』のリリースに合わせて、産休サンキューツアー2025が開催されています。
2023年の産休を経て母となった3人が、ファンへ「待っていてくれてありがとう」という感謝を込めて行う全国ツアーです。
新曲『オーマイラブ』『明るい葬式』『3036』を中心に、代表曲『拝啓、少年よ』『星丘公園』なども演奏され、復活を祝うような温かい空気に包まれています。
ツアータイトルには、メンバーの素直な気持ちがそのまま込められており、「母になったHump Back」の第一歩をファンと分かち合う特別な機会となっています。
詳細なスケジュールやチケット情報は公式サイトに掲載されています。
Hump Backの楽曲はサブスクで聴ける?
Hump Backの楽曲は、現在ほぼすべての主要サブスクリプション型音楽サービスで配信されています。
代表曲『拝啓、少年よ』『星丘公園』、最新アルバム『Hump Back』収録曲もサブスクで楽しめるため、初めて聴く人も気軽にアクセスできます。
配信中の主なサービス
- Spotify(代表曲をまとめた公式プレイリストあり)
- Apple Music(全アルバム配信済み)
- LINE MUSIC(若い世代を中心に人気)
- Amazon Music Unlimited(高音質版も配信)
- YouTube Music(公式MVやライブ映像とあわせて楽しめる)
「サブスクで聴けないのでは?」と過去に言われることもありましたが、現在は最新アルバム『Hump Back』を含め、ほぼ全曲が配信対象となっています。
ただし、期間限定で配信された『明るい葬式』など一部楽曲はタイミングによって聴けない場合があるので注意が必要です。
サブスクを活用すれば、フェスの予習やツアー前の復習にも最適。
まずは代表曲から聴いて、Hump Backの歩みを時系列で追体験するのがおすすめです。
過去のセトリ実績
Hump Backはフェスでもワンマンでも、代表曲を軸にしたセトリで知られています。
ここでは検索ニーズの高いROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022の実績と、ワンマンツアーでの典型的なセトリ例を紹介します。
ROCK IN JAPAN FESTIVAL 2022
順番 | 曲名 |
---|---|
1 | 拝啓、少年よ |
2 | 星丘公園 |
3 | 恋をしよう |
4 | 宣誓 |
5 | マイユー |
6 | 僕らの時代 |
当時も「青春と夢」をテーマにした楽曲が中心。
短い持ち時間ながら、代表曲を網羅して観客を引き込む鉄板のセトリでした。
ワンマンツアーでの典型的な流れ
- 序盤:拝啓、少年よ/星丘公園(勢いをつける曲)
- 中盤:恋をしよう/マイユー(恋愛や自己肯定のテーマ)
- 終盤:僕らの時代/宣誓(未来や決意を描く楽曲)
- アンコール:短いMCと「ラスト青春曲」で締めるスタイル
このようにHump Backのセトリは、「青春 → 恋愛 → 自分自身 → 未来」というストーリー性を持つことが多く、ファンが自然と感情移入できる流れになっています。
ロッキン2025 セトリ予想
これまでのフェス出演やワンマンツアーの実績、そして復活後の新曲を踏まえると、ロッキン2025のセトリは以下のように予想されます。
順番 | 曲名(予想) |
---|---|
1 | 拝啓、少年よ |
2 | 星丘公園 |
3 | 恋をしよう |
4 | マイユー |
5 | オーマイラブ(最新アルバムより) |
6 | 明るい葬式(最新アルバムより) |
定番曲『拝啓、少年よ』『星丘公園』は確実にセットインすると考えられます。
一方で、復活後の新アルバム『Hump Back』から『オーマイラブ』『明るい葬式』などが加わることで、新旧を織り交ぜたセットリストになる可能性が高いでしょう。
まとめ
青春の代名詞とも言える初期曲から、母となった今だからこそ歌える最新曲まで、Hump Backは常に進化し続けています。
サブスクで代表曲を予習しつつ、アルバム『Hump Back』で新しい彼女たちを感じてからフェスに臨めば、ライブを何倍も楽しめるはずです。
ロッキン2025でどんなセトリになるのか、注目して見守りましょう!
関連リンク