初詣・除夜の鐘ガイド2026｜神社・寺・開運・参拝マナー完全版

年末年始の定番行事といえば「初詣」と「除夜の鐘」。

でも実際は、

• 初詣はいつ行くのが正解？三が日を逃したらもう遅い？
• 神社とお寺、参拝の作法ってどう違うの？
• 除夜の鐘は誰でも撞ける？何時ごろ行けばいい？
• お賽銭・おみくじ・お守り…マナーを間違えたくない

こんなふうに「毎年なんとなく行ってるけど、実は自信がない…」という人は多いはずです。

 

そこでこの記事では、2026年版の完全ガイドとして、初詣と除夜の鐘をまとめて分かりやすく解説します。

• 神社・お寺の違い（参拝の基本）
• 正しい参拝マナー（手水・お賽銭・お参りの流れ）
• 開運につながる考え方（お願いのコツ・お守り・おみくじ）
• 混雑回避・防寒・子連れ対策（現地で困らない準備）

 

「今年こそ気持ちよく新年を迎えたい」方は、ぜひこのまま読み進めてください。

第1章｜初詣とは？意味・由来をやさしく解説

初詣（はつもうで）は、新年に最初に神社やお寺へ参拝し、一年の感謝と願いを伝える日本の風習です。

「お正月に行くイベント」というイメージが強いですが、もともとは年の切り替わりに心を整え、無事を祈る大切な節目の行事でした。

1-1. 初詣の意味は「お願い」だけじゃない

初詣というと「お願いごとをする日」と思われがちです。

けれど本来は、まず昨年の無事への感謝を伝え、そのうえで今年の目標や願いを言葉にするのが自然です。

 

「叶えてください」よりも、「今年も頑張ります。見守ってください」という気持ちのほうが、気持ちよく参拝できます。

1-2. 初詣の由来｜「年籠り（としごもり）」から広がった

初詣のルーツは、昔の「年籠り（としごもり）」という風習にあると言われます。

大晦日から元日にかけて氏神様（地域の守り神）にお参りし、家族の健康や豊作、商売繁盛などを祈る、年越しの行事です。

時代が進むにつれ、夜通し籠る形から「年が明けてから参拝する」スタイルが一般化し、今の初詣につながりました。

1-3. 初詣はいつ行くのが正解？三が日・松の内の考え方

結論から言うと、初詣はいつ行ってもOKです。

ただし、一般的には「三が日」や「松の内」を目安にする人が多く、混雑や雰囲気も含めて好みが分かれます。

時期	特徴	向いている人
三が日（1/1〜1/3）	正月らしい空気を味わえる反面、混雑しやすい	雰囲気重視／屋台や賑わいを楽しみたい
1/4〜松の内	混雑が落ち着き、参拝しやすい	人混みが苦手／子連れ／ゆっくり参拝したい
それ以降（1月中〜）	空いていて静か。落ち着いた気持ちで参拝できる	静けさ重視／自分のペースで行きたい

「三が日を逃したら意味がない？」と不安になる人もいますが、そんなことはありません。

大切なのは「行く日よりも、心を整えてお参りすること」ですよ。

1-4. 何時に行くのがおすすめ？時間帯の目安

初詣は「朝イチが良い」とよく言われますが、無理をする必要はありません。

混雑と体力のバランスで選ぶと、満足度が上がります。

時間帯	メリット	注意点
早朝	空気が澄んでいて、比較的空いていることも	防寒必須。子どもは体調優先
昼〜夕方	移動しやすく、家族で行きやすい	三が日は特に混雑しやすい
夜	雰囲気が良い。ライトアップや夜の静けさも楽しめる	冷え込み・足元・帰りの交通に注意

 

次の章では、年越しの象徴ともいえる「除夜の鐘」を、意味・108の理由・参加の注意点までまとめて解説します。

第2章｜除夜の鐘とは？意味・由来・108の理由

除夜の鐘（じょやのかね）は、大晦日の夜から元日にかけてお寺で撞（つ）かれる鐘のことです。

年の終わりに鐘の音を聞きながら、一年を振り返り、心を整えて新年を迎えるための仏教行事として親しまれてきました。

2-1. 除夜の鐘の意味｜「煩悩を祓う」年越しの儀式

除夜の鐘の目的は、人が持つ煩悩を祓い、まっさらな気持ちで新年を迎えることです。

大晦日は、ただのカウントダウンではなく、「一区切り」を意識する大切な時間。

鐘の重く澄んだ音には、気持ちを落ち着かせ、自然と内省へ向かわせる力があります。

2-2. なぜ108回？煩悩の数の考え方

除夜の鐘は、108回撞かれるのが一般的です。

これは仏教において、人間には108の煩悩があると考えられているためです。

考え方	内容
六根	目・耳・鼻・舌・身・意（感覚や心）
三受	快・不快・どちらでもない
前後・浄不浄など	時間や感情のとらえ方の違い

こうした要素を掛け合わせた結果が108とされ、鐘を1回撞くごとに、煩悩を1つ手放していくという意味が込められています。

2-3. 何時から始まる？一般的な時間帯

除夜の鐘は、多くのお寺で12月31日の深夜に始まります。

開始時刻や進行方法は寺院によって異なりますが、目安は以下の通りです。

時間帯	内容
23:00〜23:30頃	整理券配布・受付開始（参加型の場合）
23:30〜0:00	鐘撞き開始（年内分）
0:00以降	年明けの鐘・締めの鐘

「年内に108回撞く」

「年明けに最後の1回を撞く」

など、細かな作法はお寺ごとに異なるため、事前に公式案内を確認しておくと安心です。

2-4. 誰でも撞ける？参加型と見学型の違い

除夜の鐘には、大きく分けて参加型と見学型があります。

種類	特徴	注意点
参加型	一般参拝者も鐘を撞ける	人数制限・整理券がある場合が多い
見学型	僧侶のみが鐘を撞く	静かに見守るのがマナー

「必ず自分で撞かなければ意味がない」ということはありません。

鐘の音を聞きながら一年を振り返るだけでも、十分に意味があります。

2-5. 除夜の鐘で気をつけたいマナー

深夜の行事であるため、周囲への配慮がとても大切です。

注意点	理由
大声で騒がない	厳かな行事のため
写真撮影は控えめに	フラッシュ・通行の妨げ防止
防寒対策を万全に	待ち時間が長くなりやすい

 

次の章では、初詣で多くの人が迷う「神社とお寺の違い」を、参拝方法や考え方の違いから分かりやすく整理します。

第3章｜神社とお寺の違い【初詣で迷わない】

初詣の時期になると、「神社とお寺、どっちに行くのが正解？」と迷う人は少なくありません。

結論から言えば、どちらに行っても問題ありません。

 

ただし、信仰の考え方や参拝方法には違いがあるため、基本を知っておくと安心です。

 

ちなみに神社とお寺では、参拝の考え方そのものが異なります。

鳥居（とりい）は神社の象徴で、神様が宿るとされる「神域」への入り口を示すものです。

神社の入り口で鳥居をくぐる行為には、日常の空間から一歩離れ、神様の領域に入るという意味があります。

 

一方、お寺には鳥居はありません。代わりに設けられているのが山門（さんもん）です。

山門は、仏教の世界における「俗世と聖域の境」を示す存在で、境内には仏像やお墓など、仏教の信仰対象が置かれています。

 

このように、神社では鳥居を通して神域へ入り、お寺では山門を通して仏の世界へ向かうという、入り口の考え方に違いがあります。

大切なのは神社・お寺それぞれの基本を押さえ、静かな気持ちで向き合うことです。

3-1. 神社とお寺の基本的な違い

神社とお寺は、成り立ちも信仰対象も異なります。

まずは全体像を表で整理してみましょう。

項目	神社	お寺
信仰	神道	仏教
信仰対象	神様	仏様
入り口	鳥居	山門
参拝方法	二礼二拍手一礼	合掌
雰囲気	開放的・明るい	静か・厳か

この違いを知っておくだけで、「作法を間違えたかも…」という不安はぐっと減ります。

3-2. 初詣は神社とお寺、どちらに行くべき？

「初詣＝神社」「除夜の鐘＝お寺」というイメージを持つ人も多いですが、

実際にはどちらか一方に決める必要はありません。

 

たとえば、

• 大晦日にお寺で除夜の鐘を聞く
• 元日に神社へ初詣に行く

この流れは、日本ではごく自然な年末年始の過ごし方です。

 

3-3. 神社での参拝の基本（簡易版）

神社では、神様に対して敬意を示す所作が重視されます。

初詣で最低限覚えておきたい流れは次の通りです。

順番	内容
①	鳥居の前で軽く一礼
②	手水舎で手と口を清める
③	二礼二拍手一礼で参拝

細かな作法よりも、「静かに、丁寧に」が一番大切です。

3-4. お寺での参拝の基本（簡易版）

お寺では、仏様に対して手を合わせ、心を向けることが基本です。

順番	内容
①	山門をくぐる前に一礼
②	本堂で静かに合掌

拍手はせず、心の中で感謝や誓いを伝えます。

3-5. 「お願い」はしていい？初詣で大切な心構え

神社でもお寺でも、「お願いしてはいけない」という決まりはありません。

ただし、初詣ではお願いごとよりも感謝を先に伝えると、気持ちが整います。

 

次の章では、初詣で特に気になる「正しい参拝マナー」を、神社・お寺別に詳しく解説します。

第4章｜初詣の正しい参拝マナー【完全保存版】

初詣で一番不安になりやすいのが、「作法、間違っていないかな？」という点です。

ですが、細かい所作を完璧に覚える必要はありません。

4-1. 神社での参拝マナー｜基本の流れ

神社では、神様への敬意を表す所作が重視されます。

初詣で覚えておきたい基本の流れを、順番に整理します。

順番	内容	ポイント
① 鳥居	くぐる前に一礼	中央は避け、端を歩く
② 手水舎	手と口を清める	柄杓に口を直接つけない
③ 拝殿	二礼二拍手一礼	拍手は胸の高さで

4-2. 手水舎（ちょうずや）の正しい使い方

手水舎は、参拝前に心身を清めるための場所です。

形式よりも「丁寧さ」を意識すると安心です。

手順	動作
①	右手で柄杓を持ち、左手を清める
②	左手で持ち替え、右手を清める
③	左手に水を受け、口をすすぐ
④	柄杓を立てて残りの水で柄を清める

混雑時は、無理にすべて行わなくても構いません。

軽く手を清めるだけでも、気持ちの切り替えになります。

4-3. お賽銭の金額に決まりはある？

お賽銭に決まった金額はありません。

「語呂が良い金額」が話題になることもありますが、気にしすぎなくて大丈夫です。

4-4. お寺での参拝マナー｜神社との違い

お寺では、神社とは異なり拍手はしません。

静かに手を合わせ、心を向けることが基本です。

項目	お寺での作法
山門	くぐる前に軽く一礼
本堂	合掌し、心の中で感謝を伝える
鐘	指示に従い、静かに行動

4-5. 写真撮影・スマホ使用の注意点

初詣は記念写真を撮りたくなる場面も多いですが、

周囲への配慮を忘れないことが大切です。

注意点	理由
参拝中の撮影を控える	他の参拝者の妨げになる
フラッシュ禁止	神様への礼を欠くとされるほか、祈祷や儀式の妨げになる場合があるため

第5章｜2026年の開運初詣｜願い事・お守り・おみくじの考え方

初詣は「運をもらう場」というより、一年のスタートラインを整える時間と考えると、気持ちが楽になります。

ここでは、願い事の伝え方から、お守り・おみくじとの向き合い方まで、無理なく続けられる開運の考え方を整理します。

5-1. 願い事はどう祈る？開運につながる伝え方

初詣で願い事をすること自体は、まったく問題ありません。

ただし、「お願いだけ」にならないことが、気持ちよく一年を始めるコツです。

ステップ	内容
① 感謝	昨年を無事に過ごせたことへのお礼
② 目標	今年どう過ごしたいかを言葉にする
③ 願い	必要であればお願いを添える

「どう生きたいか」を言葉にすることで、参拝が単なる行事ではなくなります。

5-2. お守りはいつ買う？複数持ってもいい？

初詣の楽しみの一つがお守りです。

ですが、意外と迷うのが「いつ買うのが正解？」という点。

よくある疑問	考え方
いつ買う？	初詣のタイミングでOK
複数持っていい？	問題なし。目的別に持ってもよい
持ち歩く？家に置く？	肌身に近い場所 or 目につく場所

大切なのは数よりも、「意味を理解して大切にすること」です。

5-3. 古いお守り・破魔矢はどうする？

前年のお守りや破魔矢は、感謝の気持ちを込めて返納します。

方法	ポイント
神社・お寺へ返納	授与された場所が基本
どんど焼き	地域行事として行われる場合も
遠方の場合	無理せず近くの神社で相談

「返さなきゃ不幸になる」ということはありません。

一年守ってくれたことへのお礼として、丁寧に手放しましょう。

5-4. おみくじは引くべき？凶が出たらどうする？

おみくじは、未来を決めるものではなく、今の自分へのメッセージです。

結果	受け止め方
大吉・吉	慢心せず、今の流れを大切に
末吉・小吉	コツコツ積み重ねる時期
凶	注意点が分かったと前向きに

 

次の章では、人混みが苦手な人や家族連れでも安心な、混雑を避ける初詣・除夜の鐘の攻略法を紹介します。

第6章｜混雑を避けたい人の初詣・除夜の鐘攻略法

初詣や除夜の鐘は魅力的ですが、

「人が多すぎて疲れる」

「寒さと待ち時間がつらい」

と感じる人も少なくありません。

ここでは、混雑をできるだけ避けつつ、無理なく年末年始を楽しむための現実的なコツをまとめます。

6-1. 混雑しやすい時間帯を知っておこう

まずは、混雑のピークを知ることが重要です。

タイミング	混雑度	特徴
12/31 深夜〜1/1 未明	非常に混雑	除夜の鐘・年越し参拝が集中
1/1 午前〜昼	非常に混雑	家族連れ・観光客が増える
1/1 夕方〜夜	やや混雑	ピーク後で少し落ち着く
1/2〜1/3	混雑	三が日は全体的に人が多い
1/4以降	比較的空いている	ゆっくり参拝しやすい

6-2. 混雑を避けたいならおすすめの時間帯

「正月らしさ」と「快適さ」を両立したいなら、次の時間帯がおすすめです。

• 1月1日の夕方〜夜
• 1月2日・3日の早朝
• 1月4日以降の昼間

三が日にこだわらなくても、初詣の意味は変わりません。

6-3. お子さん連れ・高齢者と行くときの注意点

家族での初詣は楽しい反面、体調管理が最優先です。

ポイント	理由
防寒を最優先	待ち時間が長くなりやすい
トイレの場所を事前確認	混雑時は行列になりやすい
無理せず引き返す	「行かなきゃ」は不要

6-4. 除夜の鐘を無理なく楽しむコツ

除夜の鐘は深夜の行事なので、特に無理をしがちです。

コツ	理由
見学だけでもOK	体力消耗を防げる
防寒＋手袋必須	冷え込みが厳しい
帰宅手段を事前確認	終電・バスに注意

無理に参加しなくても、鐘の音を聞くだけで年越しの雰囲気は十分味わえます。

6-5. 穴場を探すときの考え方

有名神社・大寺院は魅力的ですが、混雑は避けられません。

落ち着いて参拝したい人は、地元の神社や小さなお寺も選択肢に入れてみてください。

 

「身内が亡くなった年でも、初詣に行って大丈夫？」と迷う人も少なくありません。

次の章では、喪中・忌中の場合の初詣について、無理のない判断基準を紹介します。

第7章｜喪中・忌中でも初詣していい？判断の目安と考え方

初詣について、毎年特に多く検索されるのが「喪中・忌中の場合はどうするべきか」という疑問です。

身内に不幸があった年は、

行ってはいけないのでは？

失礼にあたらない？

と迷う人も多いでしょう。

 

ここでは、喪中・忌中それぞれの違いを整理しながら、初詣との向き合い方を分かりやすく解説します。

7-1. まず知っておきたい「喪中」と「忌中」の違い

喪中と忌中は、似ているようで意味が異なります。

判断を誤らないために、まずは基本を押さえておきましょう。

区分	期間の目安	考え方
忌中	四十九日まで	死を悼み、身を慎む期間
喪中	約1年間	祝い事を控える期間

この違いを理解しておくことが、初詣の判断にもつながります。

7-2. 忌中の場合、初詣は控えるのが一般的

忌中は、故人を悼み、心身を静かに保つ期間とされています。

そのため、忌中の間は初詣を控えるという考え方が一般的です。

無理に外へ出る必要はありません。

気持ちが落ち着くまで、心を休めることも大切です。

7-3. 喪中でも初詣はしていい？結論と理由

一方で、喪中の場合は初詣に行っても問題ないと考えられています。

喪中は「お祝いを控える」期間であり、初詣は本来、感謝と祈りの行事だからです。

 

ただし、気をつけたいポイントもあります。

OKとされる行動	控えたい行動
静かに参拝する	派手なお祝い気分
感謝と無事を祈る	騒ぐ・写真撮影中心
落ち着いた服装	華美な装い

7-4. 神社とお寺、喪中ならどちらがよい？

喪中の場合、「神社は避けて、お寺なら大丈夫？」と悩む人もいます。

一般的には、神社は死を穢れと考えるため避ける人も多く、気になる場合はお寺への参拝を選ぶという考え方もあります。

最終的には、「どこへ行くか」よりも「どんな気持ちで向き合うか」が大切です。

7-5. 家族・子ども・孫がいる場合の考え方

家族構成によっては、「自分は喪中だけど、子どもや孫はどうする？」と悩むこともあります。

この場合、

• 無理に全員で行動をそろえなくてもよい
• 行かない選択も、行く選択も間違いではない

という柔軟な考え方で問題ありません。

家庭内で気持ちを共有し、納得できる形を選びましょう。

7-6. 迷ったときのいちばん大切な判断基準

喪中・忌中の初詣に、絶対的な正解はありません。

大切なのは、周囲への配慮と、自分自身の気持ちです。

 

次の章では、失敗しない準備を紹介します。

第8章｜初詣の服装・持ち物・防寒対策【失敗しない準備】

初詣は屋外での待ち時間が長くなりやすく、服装や持ち物で快適さが大きく変わります。

ここでは、性別やシーンを問わず役立つ現実的な準備ポイントをまとめます。

8-1. 初詣の服装｜基本は「防寒＋歩きやすさ」

初詣の服装で最も大切なのは、見た目よりも寒さ対策と安全性です。

ポイント	理由
防寒重視のアウター	深夜・早朝は特に冷え込む
歩きやすい靴	長時間立つ・歩く可能性が高い
暗色・落ち着いた色	混雑時でも悪目立ちしない

おしゃれよりも「寒くない・疲れない」を優先したほうが、結果的に満足度は高くなります。

8-2. 和装・着物で行く場合の注意点

着物や和装で初詣に行く人もいますが、無理は禁物です。

• 防寒インナーをしっかり仕込む
• 草履の場合は足元の冷え対策を
• 人混みでは裾を踏まれやすい

写真撮影が目的の場合は、混雑が落ち着く時間帯を選ぶのがおすすめです。

8-3. 初詣の持ち物チェックリスト

最低限、持っておくと安心な持ち物を整理します。

持ち物	用途
小銭	お賽銭用（混雑時に便利）
スマホ・モバイルバッテリー	連絡・交通確認
手袋・マフラー	防寒対策
カイロ	待ち時間対策

8-4. 子ども・高齢者がいる場合の追加対策

家族で行く場合は、次の点も意識すると安心です。

• トイレの場所を事前に確認
• 途中で引き返せる余裕を持つ
• 寒さや疲れを感じたら無理をしない

 

次の章では、ここまで読んでも残りやすい疑問や迷いを、Q&A形式で整理します。

初詣や除夜の鐘に関する細かな不安を、まとめて確認していきましょう。

よくある質問｜初詣・除夜の鐘Q&A

最後に、初詣や除夜の鐘について特に多い疑問をQ&A形式でまとめました。

「これって大丈夫？」と迷いやすいポイントを、ひとつずつ確認していきましょう。

Q1. 初詣はいつまでに行けばいいですか？

一般的に初詣の期間は、元日から松の内（1月7日頃）までとされています。

ただし、地域によって松の内の考え方が異なるため、1月中であれば初詣として問題ないと考えてよいでしょう。

混雑を避けたい場合は、三が日を外して1月中旬以降に参拝する人も増えています。

Q2. 初詣は何時ごろ行くのがベストですか？

混雑を避けたいなら、早朝（6〜8時頃）や夕方以降がおすすめです。

元日0時は特に混雑しやすく、寒さも厳しくなります。

無理に時間帯にこだわらず、体調や同行者に合わせて選ぶのが安心です。

Q3. 初詣でやってはいけないNG行動はありますか？

大きな禁止事項はありませんが、次のような行動は控えたほうが無難です。

控えたい行動	理由
大声で騒ぐ	参拝の妨げになる
参拝列での長時間撮影	後ろの人を待たせる
お参りせず写真だけ撮る	参拝の場として不適切

大切なのは「正解を守る」より、「周囲への配慮」です。

Q4. 初詣は六曜（大安・仏滅）を気にしたほうがいいですか？

六曜は暦の考え方のひとつで、神社やお寺の参拝とは直接関係ありません。

多くの神社・寺院では、六曜を気にせず受け入れています。

そのため、「行ける日・気持ちが整う日」を選ぶのが一番です。

Q5. 初詣を年内（12月31日）に済ませても大丈夫ですか？

近年は、年内に参拝する「幸先詣（さいさきもうで）」も一般的になっています。

年が明けていなくても、感謝や祈りの気持ちを伝える行為として問題ありません。

混雑を避けたい人や、落ち着いて参拝したい人には向いている方法です。

Q6. 喪中や忌中の場合、初詣は控えたほうがいいですか？

忌中（四十九日まで）の場合は、参拝を控えるのが一般的です。

一方、喪中であれば静かに参拝する分には問題ないとされています。

迷う場合は無理をせず、自宅で手を合わせるなど、心が落ち着く選択をしましょう。

Q7. 神社とお寺、どちらに初詣へ行ってもいいですか？

初詣は、神社でもお寺でも問題ありません。

それぞれ参拝作法が異なるため、事前に確認しておくと安心です。

「どこに行くか」よりも、「どんな気持ちで向き合うか」が大切です。

Q8. 初詣は複数の神社やお寺に行ってもいいですか？

複数箇所を参拝しても、失礼にはあたりません。

ただし、願い事を変えたり、感謝の気持ちを忘れないよう意識するとよいでしょう。

体力や時間に余裕のある範囲で楽しむのがおすすめです。

まとめ｜初詣と除夜の鐘は「正しく知って、無理なく向き合う」

初詣や除夜の鐘は、毎年当たり前のように行われる年中行事ですが、実は

「いつ行くのが正解？」

「神社とお寺はどう違う？」

「マナーは合っている？」

など、細かな疑問や不安を抱えたまま参加している人も少なくありません。

 

この記事では、2026年版の完全ガイドとして、初詣と除夜の鐘について

• 意味や由来、行く時期の考え方
• 神社・お寺それぞれの参拝マナー
• 混雑を避ける工夫や現実的な準備
• 喪中・忌中など判断に迷いやすいケース
• よくある疑問をQ&A形式で整理

といったポイントを、できるだけ分かりやすくまとめてきました。

 

大切なのは、「こうしなければいけない」という形式に縛られることではありません。

感謝の気持ちを持ち、周囲に配慮しながら、無理のない形で新年を迎える

それこそが、初詣や除夜の鐘の本来の意味といえるでしょう。

 

混雑を避けたい人は時期をずらしても構いませんし、喪中で迷う場合は、行かない選択をしても間違いではありません。

 

あなた自身や家族にとって心地よい形を選び、気持ちよく新しい一年をスタートさせるきっかけになれば幸いです。

 

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