電子レンジは毎日の食事づくりに欠かせない家電ですが、気づけば庫内に油の飛び散りやソースのこびりつき、独特のにおいが残っていませんか?
「今日は忙しいから後で…」とつい後回しにしがちな掃除ですが、実は汚れを放置すると加熱ムラや発煙の原因になったり、ひどい場合は庫内の塗装はがれや故障にまでつながることがあります。
また、前に温めた食材のにおいが移り、せっかくの料理の風味を損ねてしまうのも残念ですよね。
電子レンジの掃除は「面倒」「時間がかかりそう」と思われがちですが、実際には家にあるもので10分程度でできる方法がたくさんあります。
重曹やクエン酸といった定番アイテムはもちろん、レモンやお酢など普段の料理に使う材料でもスッキリきれいに。
さらに市販のレンジ用シートを活用すれば、毎日のちょっとした手間で大掃除いらずに保てます。
この記事では、汚れの種類別・目的別におすすめの掃除方法をわかりやすく紹介します。
焦げつき・ベタつき・においなど気になる悩みに合わせて、重曹・クエン酸・レモン・お酢・シートを使い分けるコツや、やってはいけないNG行為、素材ごとの注意点まで徹底解説。
今日から実践できる「失敗しない電子レンジ掃除」の完全ガイドです。
この記事の目次です
- 1 1. 掃除前の準備|安全と道具チェック
- 2 2. 重曹スチーム|油汚れに強い基本ワザ
- 3 3. クエン酸・お酢スチーム|水垢や臭いに効く
- 4 4. レモンでナチュラル脱臭&つや出し
- 5 5. 掃除シートで“日常リセット”
- 6 6. 焦げ・こびり付きの落とし方(重曹ペースト)
- 7 7. 天井・角・パッキンの掃除テクニック
- 8 8. 素材別OK/NG|ガラス・金属・プラスチックなど
- 9 9. 掃除をサボるとどうなる?(故障・健康面リスク)
- 10 10. 掃除をラクにする便利グッズ比較(100均〜Amazon)
- 11 11. FAQ|電子レンジ掃除のよくある質問
- 12 12. まとめ|電子レンジ掃除は“毎日のひと手間”が最強
- 13 関連リンク
1. 掃除前の準備|安全と道具チェック
電子レンジ掃除を始める前に大切なのは、いきなり拭き掃除をするのではなく安全と準備を整えることです。
ここを押さえておくだけで、作業効率がぐっと上がり、故障や事故を防ぐことにつながります。
① コンセントを抜く理由
電子レンジは待機中でも通電状態にあります。
掃除中に布や水分がヒーター部や操作パネルに触れると、感電やショートのリスクがゼロではありません。
必ずコンセントを抜いてから作業を始めましょう。
最近の機種は待機電力も小さくありませんので、節電効果にもなります。
② 庫内が冷めてから
使用直後の庫内は非常に高温になっています。
焦げや汚れを落としたい気持ちがあっても、すぐに触ると火傷の危険があるほか、布やシートが高温で変質する恐れも。
一度ドアを開けて5〜10分ほど置き、温度を下げてから取り掛かると安心です。
③ 準備しておく道具リスト
- 耐熱容器(ボウルやマグカップ):スチーム掃除用。目盛り付きだと配合がラク。
- 重曹・クエン酸・お酢・レモン:油汚れ・水垢・臭いに応じて使い分け。
- やわらかい布(マイクロファイバー推奨):仕上げの乾拭き用。
- キッチンペーパー・綿棒・古歯ブラシ:角や溝、パッキン用に。
- ゴム手袋:熱湯や薬剤から手を守る。
- 中性洗剤を薄めた水:重曹やクエン酸で落ちないパッキン汚れに。
④ 100均・Amazonで揃えやすい
ダイソーやセリアには「電子レンジ用お掃除シート」や「シリコン蓋」など便利なアイテムが充実しています。
Amazonや楽天でも、重曹・クエン酸の大容量パックや掃除クロスのまとめ買いができるので、日常的にレンジを使う家庭なら常備しておくと経済的です。
⑤ 掃除を始める前の小ワザ
庫内の大きな食べかすや油の塊は、スチームをかける前に軽く取り除いておくと効果的です。
ペーパータオルでざっと拭き取るだけでも、その後の汚れ落ちが段違い。
準備を整えることで、掃除が「面倒」から「10分で終わる簡単作業」に変わります。
2. 重曹スチーム|油汚れに強い基本ワザ
電子レンジの庫内で最も多い汚れが、揚げ物やソースの油はねです。
ベタついているだけでなく、時間が経つと酸化して嫌な臭いを発し、加熱するたびに焦げや煙の原因にもなります。
こうした油汚れに最も効果的なのが、アルカリ性の重曹スチームです。
① 作り方と手順
- 耐熱ボウルまたはマグカップに水200ml+重曹小さじ1を入れ、よく溶かす
- ラップは不要。そのまま電子レンジに入れて500Wで2〜3分加熱
- 加熱後はドアを閉めたまま5分蒸らす。庫内に蒸気が充満して汚れを浮かせます
- 布やキッチンペーパーで庫内全体を拭き取り、最後に乾拭き仕上げ
この手順だけで、油汚れはスルッと落ち、庫内の嫌な匂いもほぼ消えます。
② なぜ重曹が効くのか?
重曹は弱アルカリ性。
油や酸性の食品カスを中和して分解する性質を持っています。
さらに加熱することで発生する蒸気が、汚れの隙間に入り込み、頑固なベタつきを浮き上がらせます。
洗剤を使わずに食品に触れる庫内をきれいにできる点も安心です。
③ 使用時の注意点
- 重曹は溶け残りや白い跡が出やすいので、最後に水拭きをしてから乾拭きで仕上げる
- 加熱しすぎると吹きこぼれの原因になるため、必ず2〜3分以内で止める
- 汚れがひどい場合は、2回繰り返すと効果的
④ プラスαの活用法
重曹スチームで一度拭き掃除をした後、特に臭いが強い場合は、クエン酸スチームを追加するとよりすっきりします。
油汚れはアルカリ、臭いの酸性成分は酸性で落とす、という二段構えが効果的です。
また、天井のこびり付きには、重曹水を含ませたキッチンペーパーを貼り付け、ラップで仮止めして5分置いてから拭くと、力を入れずに落とせます。
⑤ まとめ
「油のベタつきが取れない」「庫内に酸っぱい匂いが残る」と悩んでいる人は、まずはこの重曹スチームを試してみましょう。
コストも安く、わずか10分程度で実践できる、電子レンジ掃除の王道テクニックです。
3. クエン酸・お酢スチーム|水垢や臭いに効く
電子レンジの汚れは油だけではありません。
加熱の際に出る蒸気が庫内で冷えると、白いウロコ状の水垢が残ります。
さらに、牛乳やチーズ、魚などの温め後に残る酸っぱい臭いや生臭さも厄介。
こうした汚れには酸性のクエン酸やお酢が効果的です。
① 作り方と手順
- 耐熱容器に水200ml+クエン酸小さじ1(またはお酢大さじ1)を入れる
- 500Wで2〜3分加熱し、庫内に蒸気を充満させる
- ドアを閉めたまま5分蒸らす
- 布やキッチンペーパーで拭き取る→仕上げに乾拭き
クエン酸の爽やかな酸味や、お酢の発酵由来の成分が、水垢のカルシウム成分や臭い分子を中和してくれます。
② クエン酸とお酢の違い
- クエン酸: 匂いがほとんどなく、粉末で保存性が高い。掃除向き。
- お酢: 家に常備されていることが多く、すぐ使える。ただし酢特有の匂いが一時的に残ることも。
手軽さならお酢、匂い残りを避けたい人にはクエン酸がおすすめです。
③ 使用時の注意点
- 重曹と混ぜない: 中和反応を起こし、洗浄力が弱まります。
- 酸性×塩素系漂白剤は絶対NG: 有毒ガスが発生し大変危険です。
- 加熱直後は酸っぱい匂いが庫内に残るので、ドアを開けて5〜10分換気すると快適。
④ 臭い別の活用法
- 魚を温めた後の生臭さ: クエン酸スチーム→仕上げにレモン拭きで爽やかに。
- 牛乳やチーズ臭: 酸性成分が効果的。ガラス扉も重点的に拭くとスッキリ。
- カレーやスパイス臭: 一度重曹スチーム→次にクエン酸スチームの二段構え。
⑤ まとめ
「見た目はきれいなのに、開けるとムワッと臭う…」というときは、クエン酸やお酢を使ったスチーム掃除がベスト。
水垢と臭いをまとめて解決でき、重曹では取り切れなかった酸性の汚れにも対応できます。
日常のリセット掃除にはもちろん、来客前や料理直前にサッと行うと効果抜群です。
4. レモンでナチュラル脱臭&つや出し
電子レンジの掃除で意外と効果を発揮するのが、料理やお菓子づくりに使うレモンです。
酸の力と爽やかな香りで、ちょっとしたナチュラルクリーニングが可能。
重曹やクエン酸がないときでも手軽に実践でき、仕上げの「つや出し」にも最適です。
① 作り方と手順
- レモンを2〜3枚に輪切り、または果汁大さじ1を耐熱容器に絞る
- 水200mlを加えてよく混ぜる
- 500Wで2〜3分加熱し、蒸気を庫内に充満させる
- 5分蒸らしたあと、布やキッチンペーパーで庫内を拭き取り、仕上げに乾拭き
レモンの爽やかな香りが庫内に広がり、油臭さや食材の残り香がすっきりリセットされます。
② レモンならではのメリット
- 香りでリフレッシュ: 重曹やクエン酸では得られない、心地よい柑橘の香り
- つや出し効果: 庫内のガラス面を拭くと軽い油膜が取れてピカッと光沢が戻る
- 安全性: 食材なので小さなお子さんやペットがいる家庭でも安心
③ 活用のコツとアレンジ
レモンの皮にはリモネンという精油成分が含まれており、これが油汚れを浮かせる作用を持っています。
輪切りを入れる際は皮ごと使うのがおすすめです。
また、オレンジやグレープフルーツでも同じように応用可能。
柑橘類の皮を冷凍しておき、掃除のときに取り出して使うとムダがありません。
④ 注意点
- レモン果汁をそのまま長時間放置すると酸の影響で変色の恐れがあるため、必ず水拭き→乾拭きで仕上げる
- プラスチック製容器は酸で劣化する場合があるので、なるべくガラス容器を使用
- 匂いが強く残ったときは、換気を5〜10分行うとすぐに気にならなくなる
⑤ まとめ
「掃除はしたいけど重曹やクエン酸が手元にない」というときのレスキュー役がレモンです。
爽やかな香りで庫内も気分もリフレッシュできるので、来客前や料理直前にサッと行うのもおすすめ。
見た目も香りも心地よいプチ贅沢な掃除法として取り入れてみましょう。
5. 掃除シートで“日常リセット”
重曹やクエン酸スチームは効果的ですが、毎日となると正直続けにくいもの。そこで役立つのが、ドラッグストアや100均でも手に入る電子レンジ用お掃除シートです。
水で軽く濡らした布よりも使いやすく、調理後にサッと一拭きするだけで汚れの蓄積を防ぐことができます。
① 電子レンジ用シートの特徴
- 耐熱性があるため、温め直後の庫内でもすぐ使える
- あらかじめアルカリ電解水や重曹成分が含まれており、軽い油汚れなら一拭きで落ちる
- 1枚ずつ取り出して使えるので、布やスポンジを用意する手間がない
「温めが終わったらそのままシートで拭く」という流れを習慣化すれば、大掃除いらずのきれいな状態を保てます。
② 使い方のコツ
- 調理直後、庫内がまだ温かいうちにシートで庫内を拭く
- 角や溝はシートを折りたたんで角を使うときれいに届く
- 仕上げに乾いたペーパーで軽く拭くと水跡が残らない
特に天井の油はねは放置すると落としづらくなるので、温かいうちに拭くのがポイントです。
④ 市販商品の比較
実際に販売されているお掃除シートの人気商品を比較すると、違いがよく分かります。
商品名 | 特徴 | 主成分/方式 | メリット | 注意点 |
---|---|---|---|---|
小林製薬 チン!してふくだけ | 袋ごとレンジで加熱 → 蒸気で汚れを浮かせる | アルカリイオン水・エタノール | 2度拭き不要/油汚れに強い/においも取れる | 加熱しすぎ注意/自動あたため機能はNG |
レック 水の激落ちくん(電子レンジ・冷蔵庫用) | アルカリ電解水で拭き取り | アルカリ電解水 | 洗剤不要/除菌効果あり/食品周りでも安心 | 頑固な焦げ付きは落ちにくい |
激落ちくん ウェットシート(レンジ・冷蔵庫用) | 極細繊維シートで絡め取る | 水+洗浄成分(アルカリ性) | サッと拭くだけで簡単/乾拭き不要 | 厚手ではないので広範囲だと枚数を使う |
どの商品も「手軽さ」が魅力ですが、油汚れが多いなら小林製薬、除菌重視ならレック、日常の拭き取りなら激落ちくんと使い分けるのがおすすめです。
⑤ 注意点
- 強い香料入りのシートは、匂い移りの原因になることがある
- 焦げ付きや頑固な水垢はシートだけでは落ちにくいため、スチーム掃除と併用する
- 金属製ヒーター部分などデリケートな部分は、優しく拭き取る程度にする
⑥ まとめ
シート掃除は「時間がないけどレンジを清潔に保ちたい」という人にぴったり。
毎日の調理後に10秒だけ拭くだけで、蓄積汚れをほぼゼロにできます。
重曹やクエン酸スチームと組み合わせれば、電子レンジの掃除は簡単ルーティン化が可能です。
6. 焦げ・こびり付きの落とし方(重曹ペースト)
電子レンジの汚れで最も厄介なのが、茶色や黒に変色した焦げつきや、長期間放置されたこびり付きです。
通常のスチーム掃除では落ちにくく、ゴシゴシ擦ると庫内塗装の剥がれや傷の原因にもなります。
そこで活躍するのが重曹ペーストです。
① 重曹ペーストの作り方
- 重曹2に対して水1の割合で混ぜ、なめらかなペースト状にする
- スプーンやヘラを使うと均一に塗りやすい
- より頑固な汚れには、ほんの少し中性洗剤を足すと洗浄力がUP
② 掃除の手順
- 焦げ付き部分に重曹ペーストを厚めに塗布する
- ラップで軽く覆い、10〜15分置いて汚れをふやかす
- やわらかいスポンジや布で優しくこすり取る
- 仕上げに水拭き→乾拭きでペーストをしっかり除去
無理に力を入れるのではなく、「時間をかけてふやかす」のがポイントです。
③ 落ちにくい場合の工夫
- 重曹ペースト+スチームの合わせ技: ペーストを塗った状態で、別容器に重曹水を入れてレンジ加熱。蒸気でより柔らかくなり、落ちやすくなります。
- 歯ブラシや綿棒: 角や溝の細かい焦げは、ペーストを馴染ませてからブラシで軽くこする。
- 繰り返し掃除: 一度で落とそうとせず、数回に分けて作業する方が庫内を傷めません。
④ 絶対に避けたいこと
- 金属たわしや硬いメラミンスポンジで力任せに擦る
- 塩素系漂白剤を直接庫内に使う
- ペーストを塗ったまま長時間放置(乾燥して逆に固まる)
⑤ まとめ
焦げ付き汚れは「力」ではなく「時間」で落とすのが鉄則です。
重曹ペーストは安心・低コストで使えるナチュラルクリーナー。
しつこい汚れも繰り返しケアすれば確実に落とせます。
庫内の輝きを取り戻したいときの切り札として覚えておきましょう。
7. 天井・角・パッキンの掃除テクニック
電子レンジの掃除で見落としがちなのが、天井部分・角・ドアのパッキンです。
ここに溜まった汚れは普段の温めでは気づきにくいのですが、放置すると焦げつき・悪臭・菌の繁殖につながりやすく、清潔さを大きく損ねてしまいます。
全体をきれいに仕上げるには、この「細部ケア」が欠かせません。
① 天井の油はね
レンジ天井は油やソースが飛び散りやすく、しかも重力で落ちにくいため頑固なこびり付きになりがちです。
重曹スチーム後に汚れが柔らかくなった状態で、キッチンペーパーを当てて数分貼り付けると汚れが浮きやすくなります。
仕上げにマイクロファイバークロスでやさしく拭き取りましょう。
② 四隅や溝の掃除
庫内の四隅やターンテーブルの溝には、食品カスが落ちてカビや雑菌の温床になることがあります。
ここには綿棒や古歯ブラシが便利。
重曹水やクエン酸水を含ませてこすると、小さな隙間汚れもスッキリ落ちます。
細かい部分を狙うときは、割り箸にペーパーを巻きつける即席スティックもおすすめです。
③ ドアパッキンの黒ずみ
ドアのゴムパッキンは、蒸気や汁が溜まってカビが生えやすい場所。
中性洗剤を薄めた水に浸した布で優しく拭き、最後に乾いたペーパーで水分を残さないようにするのがポイントです。
ひどい黒ずみには酸素系漂白剤を薄めて綿棒でピンポイント塗布し、数分後に拭き取ると効果的です。
④ ガラス扉の汚れ
ガラス扉は油膜がつきやすく、拭きムラが残りがちです。
重曹水やレモン水をスプレーして拭き取り、仕上げに新聞紙やマイクロファイバークロスで乾拭きするとピカピカに。
透明感が戻ると庫内も清潔感が増します。
⑤ まとめ
電子レンジを丸ごと清潔に保つには、目につきやすい底面だけでなく天井・角・パッキン・扉まで意識することが大切です。
細かい部分を月1回ケアするだけで、庫内の臭いや雑菌繁殖を大幅に防げます。時間はかかりませんが、見た目と安心感は大きく変わるはずです。
8. 素材別OK/NG|ガラス・金属・プラスチックなど
電子レンジの庫内や付属品は、実は素材ごとに適した掃除方法が違うのをご存じでしょうか?
誤った方法で強くこすると、傷や変色の原因になり、寿命を縮めてしまうこともあります。
ここでは代表的な素材ごとの「OKな掃除法」と「NGなやり方」を整理します。
① ガラス皿・ターンテーブル
- OK: 中性洗剤で洗う/重曹水でつけ置き/食洗機に対応していれば使用可
- NG: 熱湯に急に入れる(割れる恐れ)/金属たわしでこする
ガラス皿は食材の汁や油がつきやすいので、週1回は取り外して丸洗いすると清潔に保てます。
② 金属部分(ヒーター・グリル)
- OK: 乾いた布や硬く絞った布で軽く拭く/専用ブラシを使用
- NG: 水拭き・洗剤を直接かける/酸性・アルカリ性の薬剤を使う
水分がついたまま加熱するとショートの原因になります。基本は「乾いた布で軽く掃除」が鉄則です。
③ プラスチック部品(内側カバー・操作ボタン周り)
- OK: 中性洗剤を薄めた水で優しく拭く/マイクロファイバークロス使用
- NG: アルコール濃度の高いスプレー/メラミンスポンジで強くこする
プラスチックは傷や曇りが残りやすい素材です。
柔らかい布と薄めた洗剤で優しくケアしましょう。
④ ゴムパッキン
- OK: 中性洗剤での拭き取り/酸素系漂白剤のスポット使用
- NG: 塩素系漂白剤を原液で塗布/強く擦る
ゴムは劣化しやすいため、強い薬剤や摩擦はNG。
仕上げに必ず乾拭きをして水分を残さないことが大切です。
⑤ 外装(本体の外側)
- OK: 水で薄めた中性洗剤で拭き、最後に乾拭き
- NG: 研磨剤入りクリーナー/シンナーやベンジンなどの有機溶剤
特に操作パネルは指紋や油で汚れやすいので、柔らかいクロスで定期的に拭いておくと清潔感が保てます。
⑥ まとめ
電子レンジ掃除は「素材に合った方法」を守るのが長持ちの秘訣。
ガラスは丸洗い、金属は乾拭き、プラスチックはやさしく、中性洗剤を基本にすれば安心です。
やってはいけないNG行為も把握しておくことで、故障リスクを最小限にできます。
9. 掃除をサボるとどうなる?(故障・健康面リスク)
「多少汚れていても温められるから大丈夫」と思って、電子レンジの掃除を後回しにしていませんか?
実は庫内の汚れを放置すると、単なる見た目の問題だけでなく、故障や健康リスクにつながることがあります。
① 加熱ムラ・発煙の原因に
庫内に油やソースがこびりついていると、加熱時にそこだけが異常に高温になり、発煙や焦げ臭い匂いを発することがあります。
加熱ムラで料理が冷たい部分と熱すぎる部分に分かれ、うまく温まらなくなるケースも少なくありません。
② 故障リスクの増加
焦げや油の塊はマイクロ波の反射を乱す要因になります。
結果として電子レンジが無理な加熱を続け、マグネトロン(加熱の心臓部)に負荷がかかり、故障や寿命の短縮につながります。
特に長年使っているレンジは内部がデリケートになっているため注意が必要です。
③ 雑菌・カビの温床に
食品カスや汁が飛び散ったまま放置すると、庫内の温かさと湿気で雑菌やカビが繁殖しやすくなります。
そのまま加熱すると、食材に匂いや菌が移り、食中毒のリスクを高めることも。
小さなお子さんや高齢者がいる家庭では特に衛生管理が重要です。
④ 不快な臭い移り
カレーや魚、チーズなど匂いの強い食品を温めたあと掃除をサボると、その臭いが庫内に染み付きます。
次に加熱したご飯やスイーツにまで臭いが移り、「せっかくの食事が台無し」という残念な結果になることもあります。
⑤ まとめ
電子レンジの掃除を怠ると、
「加熱ムラ → 発煙 → 故障」
や
「雑菌 → 臭い移り → 食中毒」
といった悪循環に陥ります。
日々のちょっとしたケアで防げるリスクなので、「温めたらサッと拭く」を習慣化することが大切です。
10. 掃除をラクにする便利グッズ比較(100均〜Amazon)
電子レンジの掃除は重曹やクエン酸で十分ですが、専用グッズを取り入れると、より簡単に、より時短で清潔を保てます。
ここでは、100均からAmazonまで手に入る人気の掃除アイテムを比較して紹介します。
① 100均で買えるアイテム
- 電子レンジ用お掃除シート(ダイソー・セリア) 1枚で油汚れもサッと落とせる使い切りタイプ。調理直後にすぐ拭けるので日常のリセットに最適。
- シリコンカバー/レンジガード 食材の油はねを防ぎ、掃除の手間を激減。繰り返し洗えるのでコスパも良い。
- 卵型スチーマー 水を入れてレンジで加熱するだけで蒸気が発生。庫内の汚れを浮かせる「簡易スチーム掃除機」として使えます。
② 無印良品・ニトリのおすすめ
- 無印良品「掃除用マイクロファイバークロス」 吸水性・吸着力が高く、乾拭き仕上げにぴったり。無香料なので小さなお子さんやペットがいる家庭でも安心。
- ニトリ「レンジボード用マット」 電子レンジの下に敷いておくと、液ダレやカスが落ちても拭き取りやすくなり、家具の劣化も防げます。
③ 楽天・Amazonで人気の便利グッズ
- 重曹・クエン酸の大容量パック コスパ重視ならネット通販でまとめ買いが◎。料理や他の掃除にも使えて万能。
- 電子レンジ専用スチームクリーナー(アマゾンで人気の「Angry Mom:怒ったママ」シリーズ) 水+酢を入れてチンするだけで蒸気が噴出し、汚れが浮き上がるユニークなアイテム。
- 厚手お掃除シート(業務用タイプ) 1枚で広範囲を拭ける大判サイズ。毎日使う人には業務用のまとめ買いがお得です。
④ まとめ
「普段は100均シートでサッと拭く」
「週末は重曹スチーム」
「頑固な汚れはAmazonのスチームクリーナー」
というように、アイテムを組み合わせると掃除のストレスが激減します。
自分の生活スタイルに合った便利グッズを取り入れて、無理なく清潔をキープしましょう。
11. FAQ|電子レンジ掃除のよくある質問
Q1. 掃除の頻度はどれくらいが理想?
理想は毎日調理後にサッと一拭き、最低でも週1回のスチーム掃除です。
汚れをためてから落とすよりも、日常の軽いケアを習慣化する方が圧倒的にラクで衛生的です。
Q2. アルコールスプレーで庫内を拭いてもいい?
高濃度アルコールはNGです。
揮発性が高く、加熱時に引火の恐れがあるため危険です。
どうしても使いたい場合は、濃度30%程度の除菌用アルコールを軽く布に含ませ、使用後はしっかり換気してからレンジを使いましょう。
Q3. 塩素系漂白剤で除菌してもいい?
庫内での使用は避けるべきです。
塩素系漂白剤は強力ですが、匂いが残りやすく、塗装やパッキンを傷める原因にもなります。
除菌目的なら酸素系漂白剤を薄めてピンポイント使用するのが安全です。
Q4. 掃除後に変な匂いが残ったときの対処法は?
掃除に使った重曹やクエン酸の匂いが残ることがあります。
そんなときはドアを開けて10分ほど換気するか、レモン水を加熱して仕上げに拭くと爽やかにリセットできます。
Q5. 掃除をしてもすぐ汚れるのを防ぐ方法は?
ラップやレンジカバーを使うのが一番効果的です。
油はねや汁こぼれを防げるので、掃除の手間が激減します。
100均のシリコン蓋や繰り返し使えるカバーは特におすすめです。
Q6. 電子レンジの外側はどう掃除する?
外装は水で薄めた中性洗剤を含ませた布で拭き、最後に乾拭きするだけでOK。
操作パネル部分は強くこすらず、やわらかい布で優しく拭くと傷や文字の剥がれを防げます。
12. まとめ|電子レンジ掃除は“毎日のひと手間”が最強
電子レンジは食生活を支える便利家電ですが、使う頻度が高いからこそ汚れや臭いが溜まりやすい家電でもあります。
油はねや水垢を放置すれば、加熱ムラや発煙・故障につながり、雑菌やカビの温床となって健康面にも悪影響を及ぼしかねません。
しかし実際の掃除は難しくありません。
重曹スチームで油汚れを浮かせ、クエン酸やお酢で水垢や臭いを取り除き、レモンで仕上げに爽やかさをプラス。
毎日使うならシートでサッと一拭きし、頑固な焦げやこびり付きには重曹ペーストでじっくり対応。
さらに、天井や角・パッキンといった見落としがちな部分もケアすれば、庫内は驚くほど清潔に保てます。
また、素材ごとに正しい掃除法を守ることも大切です。
ガラス皿は丸洗い、金属部分は乾拭き、プラスチックやゴムは優しく。
これを意識するだけで電子レンジの寿命はぐっと伸びます。
便利グッズや100均アイテムを上手に取り入れれば、掃除が「面倒な作業」から「毎日のルーティン」に変わり、無理なく続けられるでしょう。
結局のところ、電子レンジ掃除で一番大切なのは汚れをためないことです。
使ったら10秒拭く、その積み重ねが庫内を守り、食材の美味しさを引き出します。
今日からぜひ、ご家庭でも実践してみてください。
清潔なレンジは、料理の時間をもっと快適で安心なものにしてくれるはずです。
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